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2024.06.05 Wed

【解説!】再生可能エネルギーの出力抑制⑤

ここ数回にわたって、再生可能エネルギーの出力抑制について書きました。
今回は、5回目出力抑制のスケジュールについて
ある一般送配電事業者(例:○○電力パワーグリッド/送電網の管理者)のWebページに掲載されている情報を例にします。
 
◇ 前々日 17時頃
一般送配電事業者(例:○○電力パワーグリッド)が気象予測をもとに太陽光発電や風力発電の発電量を算出し
太陽光発電・風力発電設備に対し出力抑制を実施する可能性についてホームページ公表します。
 
◇ 前日 12時頃
一般送配電事業者は前日から当日にかけ、より細かく想定発電量を計算した上で、
エリア需要の予測と照らし合わせながら需給計画を策定し
再生可能エネルギー出力抑制量についての想定も行います。
     17時頃
現地操作が必要な「オフライン発電所(出力抑制機能付パワーコンディショナーが未設置)」の発電事業者に
自動電話・メールを配信し出力抑制の指示を出します。
一方、「オンライン発電所(出力抑制機能付パワーコンディショナ設置済)」の発電事業者には
出力制御を実施する旨をホームページに掲載します。(出力抑制指示)
 
◇ 当日 6時頃
気象データをもとに当日の需給バランスを策定し
可能な場合は前日指示した出力抑制指示の一部を解除します。
       実需給時までに
出力抑制対象の発電設備へ出力抑制情報を配信します。
 
出力抑制については時系列でこのような流れでやりとりがなされるようです。
当事者の方によると出力抑制の連絡が来ると
「”またか・・・”と結構がっくりする」ようです。
投資をして入るはずのものが入らないのですから「がっくり」なのは理解できます。