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2025.11.13 Thu

☀️ ソーラーシェアリングは難しい?いいえ!飯田市リックス社の「食と電気」同時栽培、成功事例をご紹介

 
ソーラーシェアリング
 
先輩がソーラーシェアリングの成功事例として記事になっていたので、こちらでもご紹介します!
ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)って、初期投資もかかるし、農業との両立も難しそうだな~と思っていたのですが、こんな身近に成功事例がありました!
場所は長野県飯田市。家電販売や太陽光発電を手がける「リックス」さんが、なんとカボチャやシイタケ、ブルーベリーを栽培しながら発電事業を軌道に乗せているとのこと。
この記事では、リックスさんがどのようにして「農業」と「発電」を両立させているのか、その具体的な取り組みと実績をご紹介します。
耕作放棄地や遊休農地などの活用に繋がればいいですね~! ソーラーシェアリングに興味がある方、必見の成功事例です!
 


 
地域貢献を目指すリックス社の挑戦
飯田市に拠点を置くリックス社は、「再生可能エネルギーで南信州を元気にしたい」という熱いモットーを掲げています。
もともと「結いプロジェクト」と名付けた事業で、公共施設への太陽光発電設置や、災害時の非常用電源確保、売電収益の一部を寄付するなど、地域に根差した活動を続けてきました。
そんなリックス社がソーラーシェアリングに注目したきっかけは、「耕作放棄地や遊休農地の再生」。
熊谷弘社長は、「ソーラーシェアリングは食とエネルギーの自給自足に適しているのでは」と考え、農地の一時転用許可を受けて事業を開始。今では「ようやく農業の実績もついてきた」と語るほど、見事に事業を軌道に乗せています。
 
成功の鍵は「作物選び」!3つの品目と驚きの手法
リックス社は現在、3品目7発電所でソーラーシェアリングを展開しています。驚くべきは、それぞれの作物の特性を活かして、パネル下での栽培を成功させている点です。
 
1. 万次郎カボチャ(3発電所)
ラグビーボールのような形をした「万次郎カボチャ」は、なんと1本の苗から最大1000個も収穫できると言われています。丈夫で生育が早いため、ソーラーシェアリングに非常に適しているとのこと。
昨年の実績: わずか5本の苗から460本を収穫
地域への還元: 収穫されたカボチャは直売所だけでなく、地元の学校給食(カボチャスープ)にも使われ、地産地消と子どもたちの食育にも貢献しています。
 
2. 菌床シイタケ(1発電所)
シイタケ栽培と聞くと温度管理が難しそうですが、リックス社はハウス内の空調設備なしで栽培を成功させています。
栽培の工夫: 栽培時期を「春」と「秋」に限定
昨年の実績: 1200の菌床から644.68キロものシイタケを収穫
地域への還元: 収穫したシイタケは地元スーパーの直売所で販売されています。
 
3. ブルーベリー(3発電所)
2020年12月から栽培を開始したブルーベリーも、順調に収穫量を伸ばしています。
昨年の実績: 164.905キロを収穫
 
「食」と「エネルギー」両面での確かな実績
農業での成功はもちろん、発電事業としても確かな実績を残しています。
昨年の総発電量:290,742.8 kWh (※4月から稼働の万次郎カボチャ2発電所を除く)
この「農業と発電の両立」という成功モデルは注目を集め、最近では農林水産省をはじめ、県内外の行政からの視察も増えているそうです。
 
まとめ
飯田市リックス社の事例は、ソーラーシェアリングが単なる発電事業ではなく、「耕作放棄地の再生」「地域の食文化振興」「農家の収益向上」そして「食育」にまで貢献できる可能性を秘めていることを示してくれました。
熊谷社長は今後、「オンサイトPPAという形で地域の農業法人などに設置を提案していきたい」と意気込みを語っています。
ソーラーシェアリングの導入には様々なハードルもありますが、リックス社のような成功事例は、これから取り組む方にとって大きな希望となりますね。
 


 
情熱電力からのお知らせ
私たち情熱電力も、リックス様の取り組みのように「地域を元気にする再生可能エネルギー」を全力でサポートしています。
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株式会社情熱電力へのご連絡はこちらから(https://jo-epco.co.jp/contact/
 


 
【関連情報のご紹介】
・株式会社リックス:スタッフブログ
・ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の制度やガイドラインについては、農林水産省の公式ウェブサイトで詳しく解説されています。
ご興味のある方は、ぜひ「農林水産省 営農型太陽光発電」などで、最新の情報をご確認ください。
 
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