「有効電力」「無効電力」「皮相電力」 電力の種類
今回は、以前『A(アンペア)、V(ボルト)、W(ワット)って何❓』の回で少し触れた。
「電力には「有効電力」「無効電力」「皮相電力」と呼ばれる3種類がある」ということについてです。
交流回路において
有効電力は、負荷で消費される電力(単位:W:ワット)
無効電力は、負荷で消費されない電力(単位:Var:バール)
皮相電力は、電源が送り出す電力(有効電力・無効電力をベクトルで足したもの、単位:VA:ボルトアンペア)
(発電所で発電され、高圧線や配電線を経由して家庭のコンセントまで届けられている電気は交流電流。
乾電池や充電式の電池は直流電流。直流回路で電力を求めるときには電圧と電流をそのままかけるだけです。)
負荷の力率cosθとするとき、負荷にかかる電圧V、電流I、有効電力P、無効電力Q、皮相電力S の関係は
有効電力P=V×I×cosθ
無効電力Q=V×I×sinθ
皮相電力S=V×I
皮相電力S²=有効電力P²+無効電力Q²
という式であらわされます。
無効電力というのは有効電力に成れなかった電力で、送電をするにあたって潤滑油的な働きをするため必要不可欠な電力です。
コイルやコンデンサーがある限り、単に回路をぐるぐる回っている無効電力は必ず生じてしまいます。
ちょっと難しい話になってしまいましたが、
一般家庭の場合は、無効電力がどれだけ含まれていても、電気料金には関係ありません。