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2024.08.25 Sun

【解説!】系統用蓄電池②

 
系統用蓄電池は他の蓄電池とどこが違うのか?
 
これまで話題に上がっていた蓄電池は
災害時の非常用電源を目的とする蓄電池や自家消費を目的にする蓄電池で
家庭用蓄電池のように電気を使用する場所に接続されている物がほとんどでしたが
ここでお話する系統用蓄電池は系統(送配電網)に接続する蓄電池をいいます。
 
また、系統用蓄電池にも2パターン存在し
・蓄電池単体で系統(送配電網)から電気を受け取って「蓄電」したり
その逆に貯めた電気を「放電」して系統(送配電網)を通じて売電するパターンと
・「再生可能エネルギー発電所」に併設して設置するパターンがあります。
 
再エネの普及により以前とは需給バランスが変わり
春先など電気が余る(需要を発電量が上回る)現象も発生するようになりました。
このため、再エネの出力抑制なども頻繁に行われ
季節や時間帯によっては発電した電気を電線に流さないという対応がとられています。
そこで、ムダになってしまう余ってしまった電気を蓄電し、需要が多くなる夕方などに流す対策。
つまり、蓄電し需要に合わせて時間をずらして電線に流すための装置である
系統用蓄電池に注目が集まっています。
 
蓄電池に関しては2022年5月に電気事業法改正(2023年4月からの施行)され
10MW以上の系統用蓄電事業が発電事業に位置づけられるようになりました。