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2024.12.31 Tue

株式会社情熱電力からお客様に2024年 年末のご挨拶です。(2025年もよろしくお願い致します。)

 
情熱電力のお客様 各位
 
本年も株式会社情熱電力をご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。
 
2024年も残りあとわずかとなりました。
弊社にとって2024年は今後の飛躍に向けた挑戦の年となりましたが、
お客様には昨年よりもお得な価格で電力の安定供給することができました。
これもひとえに弊社とお取引を続けていただいているお客様のおかげです。
いつも本当にありがとうございます。
 
〇 2024年最大のトピック
『容量市場(容量拠出金の支払開始)』
2024年は4月に容量拠出金制度の実支払期間が始まり
2024年の負担額(年度ごとに負担額が大きく変動)は非常にインパクトが大きく
夏場の電力仕入れが予想を上振れした結果、弊社としては厳しい夏期間となりました。
 
容量市場(容量拠出金)の説明
「容量拠出金制度※1」は小売電気事業者が発電所の維持コストを負担する制度
容量市場※2で決められた各年度の供給力コストを容量拠出金として一般送配電事業者(電線を管理する会社)と小売電気事業者(弊社も含めた電力を顧客に販売する会社)が負担し、これを発電事業者に渡す仕組みです。発電事業者は容量拠出金を受け取ることで将来必要とされる供給力を維持します。小売電気事業者の容量拠出金負担割合はお客様の電力設備使用状況(基本料金の算定に関わる容量数値 kW)によって決定されます。
既に、情熱電力をはじめ小売電気事業者は、お客様の電力使用状況に応じて、再生可能エネルギー賦課金や託送料金(電線使用料)などを含めた金額を月々の電気料金として頂戴し、頂戴した電気料金の中からそれぞれ納付や支払いをしておりますが、2024年4月からは容量拠出金の支払開始に伴い、お客様から頂戴した電気料金の中から、この容量拠出金を捻出し、納付を行うことになりました。
つまり、支払義務者こそ小売電気事業者という制度の建付けではありますが、実質的に負担するのは消費者の方々となり、結局、間接的にお客様が発電所の維持コストを負担するという制度だといえます。
 
※1「容量拠出金制度」とは
容量供出金制度は、電力の供給安定性と需要対応のために導入された仕組みのひとつです。電力は需要と供給が常に一致していなければならず、需要が急増した場合や予期せぬ事象が発生した場合には、供給が追いつかない状況が生じることがあります。
そこで、このような状況を防ぐため、容量拠出金制度の導入が決定されました。
この制度では、実際に発電された電力量(kWh)を取引する卸電力市場でなく、将来の供給力(kW)を確保する為に2020年に新たに「容量市場※2」が開設され、2024年度に供給が可能な状態にできる電源を確保することを目的に、2020年7月に第1回オークションが行われました。
 
※2「容量市場」とは
容量市場は、電力広域的運営推進機関(OCCTO)がオークションを開催し、発電事業者から、4年後に提供可能と思われる供給力(kW)と4年後にその発電能力を1年間維持する為に必要なコスト(円/kW)を募集して、4年後の予想需要曲線をベースに供給力の価格を決める市場です。容量市場は発電所の維持費の一部を発電事業者に支給することで、発電所の過度な休廃止を未然に防ぎ、将来(4年後)の供給力を確保する役割を担っています。
具体的には、予備電力を提供する発電所や、需要が急増した時に電力を供給できる発電所など、需要の変動に対応できる能力を持つ電力事業者や発電所が、将来の需要を満たすための「容量」(能力)を提供することに対して報酬を受け取る仕組みです。
つまり、需要が急増した際に必要な電力を提供できる能力を持つ事業者に対して報酬が与えられ、その報酬によって発電所の維持管理を行うことになります。
 
参考:容量市場の約定価格
2024年度受け渡し分の約定価格は1万4,137円/kW (2020年9月14日発表)という非常に高値。ただし、導入初年度の2024年度は経過措置によって約33%の控除が適用され負担は軽減しましたが、今後の容量市場の動向には注目する必要があります。
 
参考:容量市場かいせつスペシャルサイト
(電力広域的運営推進機関Webページ:https://www.occto.or.jp/site_info/chosakuken/index.html
 
お客様に向けて本年の感謝とトピックをお伝えしようと思って書き始めましたが
容量拠出金の説明をしていたら少し長くなってしまいました💦
 
とにかく、私ども情熱電力といたしましては、お客様に感謝の気持ちを伝え、
今後も変わらずご愛顧いただくことを切に願い
お客様の来年のご健勝・ご多幸をお祈りするのが当記事の趣旨でございます。
 
2024年の締めくくりに際し、
2025年もさらにお客様のお役に立てる電力会社となるべく決意をお伝えするとともに
お客様各位の2025年の弥栄をご祈念申し上げて、
本年最後のご挨拶とさせていただきます。
 
2024年も本当に、本当に、お世話になりました。
良いお年をお迎えください。
 
株式会社情熱電力ロゴ