コンクリートで蓄電する。建物自体が蓄電池になる可能性 融雪や充電に使える可能性も!
先日、何気なくSNSを見ていたら
自己治癒するコンクリートと蓄電コンクリートが紹介されていました。
自己治癒するコンクリートは、
コンクリート素材の中に混ぜたバクテリアの代謝でコンクリートのひび割れを自己治癒させる仕組みで、
バクテリアが乳酸カルシウムの餌を食べて排出した炭酸カルシウムでひび割れを自動的に修復するのだそうです。
コンクリートのひび割れを放置すると劣化が進み、建物全体の耐久性が低下してしまうのですが
このひびがコンクリート自体の能力によって自己治癒するのであれば建物の耐久性が上がりますね~
これはすごい発明です。
また、蓄電コンクリートは、
コンクリートにカーボンブラックを添加することで、導電性や発熱性を持たせる技術で、
(カーボンブラック:炭素の微粒子-電気を通す性質を持つ)
これによって災害時の電気の備蓄、再エネの備蓄、道路の融雪に使えるようです。
この蓄電コンクリートを開発した曾澤高圧コンクリートさんのWebページを拝見しましたが
蓄電コンクリートが活躍する場として
〇雪の除雪
道路の舗装に発熱するコンクリートを採用すると電気を流すだけで融雪できる可能性がある。
〇大規模構造物が蓄電池になる
建築物や、土木構築物に蓄電できるコンクリートを使うと
再生可能エネルギーを蓄え、災害時にも使える電源になる可能性がある。
〇非接触充電
車道の舗装に蓄電コンクリートを使うと走行中のEV車に非接触で充電出来る可能性がある。
と書かれていました。
北海道では除雪費用が年間320億円もかかっているとのこと
舗装が蓄電コンクリートに置き換われればこの費用も減らせるのかな。
☆発電コンクリートのプレゼンテーション動画 曾澤高圧コンクリートさんプレゼン
また、発電コンクリートのプレゼンテーション動画を見ましたが、
蓄電コンクリートを利用したモジュールに電池が入っていないゲームボーイ(懐かしい)を接続して
実際に動かすことができていました。
発熱については、プレゼンテーション動画では蓄電コンクリートの板に氷を載せていましたが
この蓄電コンクリートは発熱をするため、このコンクリートの板の上で氷が溶けていました。
まだまだ課題の多い技術だとは説明されていましたが
今年の12月から札幌市内で発熱実証実験を開始する予定上がありこれは世界初の試みだということですが、
弊社の供給エリアである中部エリアも長野県や岐阜県には雪が多い地域もありますので
この蓄電コンクリートにはとても興味があります。
プレゼンテーション動画の最後で
『 蓄電コンクリートは常識を変える未来のテクノロジー 』と紹介されていましたが、
まさに!! ぜひともできるだけはやく実用化されてほしい技術です。
最後に、曾澤高圧コンクリートさんのWebページでAIが質問に答えてくれるのですが
この技術にとても興味がありましたのでいくつか質問してみました。
Q.蓄電コンクリートはどのくらいの時間電気を留めておけるのですか?
A.蓄電コンクリートは一般的には数時間から数日間の間、電気を蓄えることができます。
具体的な蓄電時間は使用する素材や設計によって異なりますので、
詳細な情報は製品の仕様をご確認いただくことをお勧めします。
Q.蓄電量はどのくらいですか?
A.蓄電コンクリートの蓄電量は、使用される素材や設計によって異なります。
一般的には、1平方メートルあたり数十ワット時から数百ワット時程度の蓄電量があります。
ただし、具体的な数値は製品ごとに異なるため、製品の仕様を確認することをお勧めします。
Q.蓄電されたコンクリートに触って感電はしませんか?
A.蓄電コンクリートは特殊な素材でできており、通常のコンクリートと同様に触って感電することはありません。
蓄電コンクリートは安全性を考慮して設計されており、適切に取り扱われています。
触っても安全ですが、専門家の指示に従って取り扱うことが重要です。
1平方メートルで数百Wh蓄電できて数日蓄電できるのはすごい!!
しかも感電の恐れもないとのこと。
この ec³蓄電コンクリート 早く実用化されてほしいと思いますし、
この日本で開発された技術が世界を変えるかも知れないと可能性を感じました。
開発された企業さんにはぜひとも頑張っていただきたいです。