アルカリ電池 vs 充電池 充電池は本当にお得?100回使うと電池代はここまで違う!
電池って、気づくとすぐ切れるし買い替えも面倒。でも、だからといって「充電池にしたほうがいいの?」と聞かれると、なんとなく高そうで手が出ない。そんなふうに思っていませんか?
今回は、中部電力の「先端技術応用研究所」が実際に行った実験データと、話題になった記事をもとに、「アルカリ電池」と「充電池(ニッケル水素)」を100回使った場合のコストや性能を徹底比較。さらに、何回使えば充電池の方が得になるのかも検証します。
節電や節約を意識したい方、非常用備蓄を見直したい方にも役立つ内容です。電池1本の選び方が、思いがけず家計と地球にやさしい一歩になるかもしれません。
出典:先端技術応用研究所 充電池の性能と経済性に関する実験(報告)
目次
1.実証実験で分かった!充電池は何回で元が取れる?
2.アルカリ電池 vs 充電池|100回使ったコスト差は?
3.性能比較:照度・使用時間・温度耐性
4.意外と知らない充電方法のコツと節約術
5.シーン別のおすすめ電池の選び方
1. 実証実験で分かった!充電池は何回で元が取れる?
先端技術応用研究所の「充電池の性能と経済性に関する実験(2023年1月31日)」では、乾電池と充電池を同じ条件で使用し、トータルコストの差を検証しています。
実験では、LED懐中電灯に電池をセットし、照度や電圧の変化、使用可能時間などを測定。その結果、充電池は36回使用でアルカリ乾電池の累積コストを下回ることが明らかになりました。
2. アルカリ電池 vs 充電池|100回使ったコスト差は?
比較項目 | アルカリ乾電池 | 充電池(+充電器) |
---|---|---|
本体価格 | 約78円/本 ×100=7,980円 | 電池269円/本×1+充電器1,139円 |
使用可能時間 | 479分(約8時間) | 289分(約4.8時間) |
充電コスト | ― | 約0.18円/回 ×100回=18円 |
合計費用 | 4,087円 | 1,426円 |
節約額 | ― | 2,661円お得 |
つまり、100回使えば約2,600円以上の節約効果が生まれるという結果に。
3. 性能比較:照度・使用時間・温度耐性
・使用可能時間:最長はアルカリ乾電池(約479分)、次いで充電池(約289分)、マンガン乾電池(約168分)。
・照度維持力:充電池は約270分間、一定の照度を維持し、その後一気に低下する特性。
・温度耐性:7℃ではやや性能低下(放電時間が約3分短縮)/21〜35℃では大きな差なし。
よって、常温環境であれば充電池の性能は十分といえるでしょう。
4. 意外と知らない充電方法のコツと節約術
1本ずつ4回充電するより、4本まとめて充電した方が電力消費は約5%少なく、充電時間も7時間短縮されます。
つまり、「電池はまとめて充電」が経済的で時間効率も◎。また、1回の充電にかかる電気代はたったの0.18円と超省エネです。
5. シーン別のおすすめ電池の選び方
シーン | おすすめ電池 | 理由 |
---|---|---|
高頻度使用(リモコン、マウスなど) | 充電池 | 回数が増えるほどコスパ◎ |
長期保管(防災グッズ、体温計) | アルカリ電池 | 自然放電が少なく即使用可 |
子どものおもちゃ | 充電池 | 消耗激しく交換が多いため経済的 |
登山・アウトドア | アルカリ電池 | 一時的使用に適し軽量で保管も楽 |
まとめ
先端技術応用研究所の実証によれば、充電池は36回以上使えば確実にお得。100回使えば2,600円以上の節約につながります。さらに電池ゴミも削減でき、環境負荷も軽減されます。
ただし、使用機器によっては充電池が対応していないケースもあるため、使用前には取扱説明書を確認しましょう。
使い分けができれば、経済的にも防災面でも非常に有効です。
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