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2025.07.30 Wed

あなたのモバイルバッテリーは大丈夫?発火・爆発を防ぐ!火災原因と安全な使い方を解説

 
発火するモバイルバッテリー
 
いつも何気なく使っているモバイルバッテリーの火災について「怖い!」と思ったので、その危険性や原因を詳しく調べてみました。スマートフォンやタブレットの充電に欠かせない便利なアイテムですが、実はその内部には強力なエネルギーが詰まったリチウムイオン電池が使われています。この電池が何らかの原因で異常をきたすと、発煙や発火、場合によっては爆発に至る大事故につながる可能性があるのです。実際に、モバイルバッテリーが原因とみられる火災は後を絶ちません。しかし、なぜ火災は起こるのでしょうか?そして、どうすれば私たちは安全に使い続けることができるのでしょうか?この記事では、モバイルバッテリー火災のメカニズムから、危険な使い方のサイン、安全な製品の選び方、そして万が一の時の対処法まで、あなたの「知りたい!」にしっかりお答えします。大切な命と財産を守るため、この機会に知識をアップデートしましょう。
 


 
目次
1.なぜ起きる?モバイルバッテリー火災の4つの原因
2.その使い方、危険かも!事故につながるNG行動チェックリスト
3.安全なモバイルバッテリーの選び方【PSEマークは命綱!】
4.今日から実践!事故を防ぐための6つの重要ポイント
5.まとめ|正しい知識でモバイルバッテリーと安全に付き合おう
 


 
1.なぜ起きる?モバイルバッテリー火災の4つの原因
モバイルバッテリーの心臓部である「リチウムイオン電池」。これが火災を起こす原因は、専門的に【外部短絡】・【内部短絡】・【加熱】・【過充電】の4つに分類されます。
リチウムイオン電池は、プラスとマイナスの電極が「セパレーター」という薄い膜で仕切られています。しかし、何らかの要因でこのセパレーターが破損すると、プラス極とマイナス極が直接接触してしまい、異常な発熱を引き起こします。これが「短絡(ショート)」と呼ばれる現象で、発火や爆発の直接的な引き金となるのです。
この危険な「短絡」などを引き起こす要因が、以下の4つです。
 

原因 概要
外部短絡 金属製のネックレスや鍵などが充電端子に触れ、外部でショート(短絡)する状態。
内部短絡 強い衝撃や圧力で内部の仕切り膜(セパレーター)が破損し、内部でショートする状態。
加熱 真夏の車内など高温の環境に放置され、電池が異常な高温になる状態。
過充電 保護回路の故障などにより、許容量を超えて充電され続けてしまう状態。

これらの要因が重なることで、リチウムイオン電池は「劣化」し、火災のリスクが急激に高まります。
 


 
2.その使い方、危険かも!事故につながるNG行動チェックリスト
日々の何気ない行動が、実は火災のリスクを高めているかもしれません。以下のリストに心当たりがないか、チェックしてみましょう。
 
安価な海外製や認証のない製品を使っている
ネット通販などで見かける、極端に安い海外製品には注意が必要です。国の安全基準を満たした証である【PSEマーク】がない製品は、保護回路が正常に機能しなかったり、製造過程で内部に不純物が混入していたりする恐れがあります。
 
付属品以外の充電器やケーブルを多用している
充電器にはそれぞれ定められた電圧(V)や電流(A)があります。非純正品や仕様の合わない充電器を使うと、過充電を引き起こしたり、バッテリーに過剰な負荷をかけたりして、劣化や故障の原因となります。
 
バッグに入れっぱなしで、よく落としたり圧迫したりしている
カバンの中に無造作に入れたモバイルバッテリーが、他の荷物とぶつかったり、圧迫されたり…。このような物理的な衝撃や圧力は、内部の電池を破損させ、「内部短絡」を引き起こす最も危険な行為の一つです。
 
真夏の車内や直射日光が当たる場所に放置した
モバイルバッテリーの安全性が保証される上限温度は、一般的に45℃とされています。夏の閉め切った車内や、窓際など直射日光が当たる場所は、この温度をはるかに超える可能性があります。高温は電池の劣化を早め、安全装置の故障にも繋がります。
 


 

では、どのような製品を選べば良いのでしょうか?容量(mAh)やデザインも大切ですが、何よりも安全性を最優先してください。
 
【PSEマーク】の有無を必ず確認!
2019年2月以降、日本国内で販売されるモバイルバッテリーには、電気用品安全法が定める技術基準に適合したことを示す「PSEマーク(丸形)」の表示が義務付けられています。このマークがない製品は、そもそも国内で販売することが許可されていません。購入時には、必ず本体やパッケージにPSEマークがあるかを確認しましょう。
 
出典:経済産業省 電気用品安全法(https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/index.htm
 
信頼できるメーカーや販売店から購入する
PSEマークに加えて、モバイル機器の安全向上に取り組む団体「MCPC」が認証する「MCPCマーク」も、安全な製品を見極める目安となります。
やはり「実績のあるメーカーや信頼できる販売店を選ぶことも、トラブルを避けるための重要なポイントです。
 


 
4.今日から実践!事故を防ぐための6つの重要ポイント
愛用のモバイルバッテリーを長く安全に使うために、以下のポイントを心がけましょう。
 
① 衝撃・圧力を加えない:ポケットに入れたまま座ったり、カバンに放り込んだりせず、優しく扱いましょう。
 
② 充電中は周りに物を置かない:万が一に備え、就寝中の枕元や燃えやすい物の近くで充電するのは避けてください。
 
③ 高温・多湿を避ける:車内や直射日光の当たる場所、浴室などでの使用・保管はやめましょう。
 
④ 異常を感じたら即使用中止:本体が「異常に熱い」「膨らんできた」「変な臭いがする」といった場合は、危険のサインです。すぐに使用を中止し、メーカーに相談してください。
 
⑤ 充電ケーブルの抜き差しは丁寧に:コネクタ部分が破損すると、ショートの原因になります。
正しく処分する:使用済み製品は絶対に一般ごみに捨てないでください。収集車やごみ処理施設での火災原因となります。家電量販店などに設置されている「小型充電式電池リサイクルボックス」に入れましょう。
 


 
5.まとめ|正しい知識でモバイルバッテリーと安全に付き合おう
モバイルバッテリーは、私たちのデジタルライフを支える非常に便利なツールです。しかしその一方で、使い方を誤れば火災という深刻な事故を引き起こしかねない危険性もはらんでいます。
事故を防ぐ鍵は、「安全な製品を選び(PSEマーク)」「衝撃・高温・過充電を避け」「異常を感じたらすぐに使用をやめる」という基本的なルールを守ることです。
この記事を参考に、ぜひ今日からご自身のモバイルバッテリーとの付き合い方を見直してみてください。正しい知識を持つことが、あなた自身と周りの人の安全を守る第一歩です。
 


 
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