検証!!夏の暑さ、温暖化だけが原因じゃなかった!実は〇割も増えていた「太陽のチカラ」の正体とは?
今さら感は否めませんが、日本の気象に関する気になる記事があったので調べてみました。
うだるような日本の夏、その原因は「地球温暖化」だと誰もが思っていますよね。しかし、気象庁のデータを詳しく見てみると、実は温暖化以上に私たちの体感温度を上げている”もっと大きな要因”が隠れていました。それは、なんと50年前に比べて約3割も強くなっている「日射」です。この記事では、なぜ日射が強くなっているのか、その驚くべき理由と、私たちの生活で今すぐできる対策について、情熱電力の視点から分かりやすく解説します。
猛暑の”本当の犯人”は「日射」だった?
気象庁が猛暑の理由を分析すると、必ずと言っていいほど「地球温暖化」という言葉が登場します。しかし、元の記事によると、産業化以降のCO2濃度増加によるエネルギー量が2.2W/m2であるのに対し、日射(全天日射量)の増加トレンドは年間0.73W/m2にも上ります。
これは50年間で36.5 W/m2もの増加となり、桁が一つ違うほどのエネルギー量です。つまり、100年かけて1℃しか上がらない地球温暖化よりも、日射の増加の方が遥かに強く、直接的に私たちの体感温度を引き上げている可能性があるのです。
なぜ?空がきれいになったのに日射は強くなる3つの理由
「昔より空気がきれいになって、遠くの富士山も見えるようになったのに、なぜ?」と不思議に思いますよね。実は、その「空気のきれいさ」こそが、日射を強くしている原因の一つだったのです。
1.大気汚染の減少
かつての工場排煙などが減り、日本の空は非常に澄み渡るようになりました。これにより、太陽光を遮るチリや汚染物質が減少し、より多くの光が直接地上に届くようになったのです。これを専門的には「ソーラー・ブライトニング(太陽が明るくなる)」現象と呼びます。
2.都市化による乾燥
アスファルトやコンクリートで地面が覆われた結果、雨水はすぐに下水へ流れてしまい、地面の水分が失われました。これにより、水蒸気が減ってモヤや雲が発生しにくくなり、結果として太陽光が遮られる機会が減ったのです。
3.気候の自然な変動
気候には数十年単位で変動するリズム(multi-decadal oscillation)があり、現在は雲の量が少なくなるサイクルに入っている可能性が指摘されています。離島である八丈島でも日射の増加が見られることから、この自然変動も影響していると考えられています。
私たちにできること
日射が強くなっているという事実は、熱中症対策がこれまで以上に重要であることを示しています。外出時の帽子や日傘、UVカットの衣服はもちろんのこと、室内でもカーテンやブラインドで直射日光を遮る工夫が大切です。
まとめ
今回の記事から、夏の猛烈な暑さは地球温暖化だけでなく、50年間で3割も増加した「日射」が大きく影響していることが分かりました。空気がきれいになったことや都市化が、皮肉にも日射を強くする一因となっていたのです。この新しい常識を踏まえ、日射から身を守る意識をさらに高めて、厳しい夏を乗り切りましょう。
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