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2025.11.16 Sun

EVの未来は「軽」が握る? BYD参入で激変か。日本のEV市場最前線レポート

 
超小型EV
 
日本経済新聞の社説にEV(電気自動車)に関する記事(2025年11月5日付)があったので、EVの未来に興味がある方へ向けて最新の動向をまとめてみました。
先日まで開催されていた「ジャパンモビリティショー」では、国内自動車大手がこぞってEVの新モデルを発表し、各社の本気度が伺えました。一方で、世界に目を向けると、EVの売れ行きが一時的に鈍化しているというニュースも耳にします。
しかし、ホンダの三部社長が「長期的にはEVシフトが進む」と語るように、カーボンニュートラル(脱炭素)達成という大きな目標を考えると、EVが現実的な解決策であることは間違いなさそうです。
特に注目すべきは、日本の新車販売の約4割を占める「軽自動車」のEV化です。日本独自の規格である軽自動車市場に、ついに海外の有力メーカーも参入を表明し、日本のEV市場が大きく変わろうとしています。この記事では、EV普及の現状と、今後のカギを握る「軽EV」の動向について詳しくご紹介します。
 


 
世界では鈍化? でも日本は「これから」のEV市場
世界に目を向けると、米国でEVへの優遇策が見直されるなど、これまで急成長を続けてきたEV市場に逆風が吹いているようにも見えます。販売の伸びが一時的に鈍化しているのは事実のようです。
しかし、これは長期的な「EVシフト」の終わりを意味するものではありません。地球規模でのカーボンニュートラル達成を目指す上で、自動車の電動化は避けて通れない道であり、長期的な需要は確実に広がっていくと見られています。
一方、日本の現状はどうでしょうか。記事によれば、日本の新車販売に占めるEVの比率は、まだ3%に満たない状況です。欧米や中国と比べると、市販されている車種が少ないこともあり、普及が遅れていると言わざるを得ません。
 
日本のEV普及、カギは「軽自動車」にあり!
日本市場でEV普及を加速させるために、最も重要なピースとされているのが「軽自動車」です。
軽自動車は、日本の新車販売の約4割を占める「庶民の足」とも言える存在です。通勤、買い物、送迎など、日常の短距離移動を中心に使われることが多く、これはEVの特性(航続距離や充電)ともマッチしやすい分野です。
これまで、軽自動車は日本独自の規格であったため、海外メーカーの本格的な参入はほとんどありませんでした。しかし、その状況が大きく変わろうとしています。
 
黒船来航? 中国BYDが「軽EV」参入を表明
EV市場で大きな注目を集めているのが、中国のBYD(比亜迪)です。BYDは世界のEV販売で米テスラに迫る第2位の巨大メーカー。そのBYDが、なんと日本専用の軽EVを開発し、2026年夏に発売すると発表しました。
これは日本メーカーにとって、まさに「黒船」とも言える強力なライバルの登場です。
 
競争激化が普及を後押し? 国内メーカーも追随
しかし、BYDの参入は日本市場にとって悪いことばかりではありません。むしろ、記事では「歓迎だ」と述べられています。なぜなら、強力なライバルの登場によってメーカー間の競争が促され、消費者の選択肢が増えるからです。
性能が高く、価格も手頃なEVが登場すれば、これまで様子見をしていた層も購入を検討しやすくなります。
早速、この動きに呼応するようにスズキが軽EVの投入を打ち出しました。今後、他の日本メーカーも追随すれば、軽自動車を舞台にしたEV開発競争が一気に進み、日本のEV普及の「起爆剤」になる可能性を秘めています。
 
実際に先日気になったのでBYDのショールームに行ってみましたが、展示の車種は少ないものの、各車ともに「見た目高級感の割に安い」という印象を持ちました。
カタログの表紙を載せてみますが、明らかに実車の方が良いです。ぜひ試乗をおススメします!!(筆者の感想)
 
BYD
カタログ表紙

 
BYD
セダンタイプ:カタログ表紙

忘れてはいけないEV普及の「課題」
もちろん、EVが普及するためにはメーカーの努力だけでは解決できない課題も山積しています。
・資源確保の問題: モーターに不可欠なレアアース(希土類)など、特定の国に依存している資源の安定確保。
・充電インフラの整備: 自宅に充電設備がない集合住宅への対応や、外出先での急速充電器の不足。
これらの課題解決には、自動車メーカーだけでなく、政府や電力会社など、官民が広く連携して新たな市場を創造していく必要があります。
 
まとめ
ジャパンモビリティショーをきっかけに、日本のEV市場、特に「軽EV」の分野が急速に活気づいてきました。
中国BYDの参入という「黒船」は、日本の自動車メーカーにとって脅威であると同時に、国内のEV普及を一気に加速させる起爆剤となるかもしれません。競争によって、私たちがより魅力的なEVを選べるようになるのは楽しみですね。
レアアースの確保や充電インフラの整備など、解決すべき課題はまだ多く残っていますが、カーボンニュートラルという未来に向けて、官民一体となった取り組みが求められます。
私たち情熱電力も、EVが当たり前になる社会をエネルギーの面から支えていきたいと考えています。
 
情熱電力からのお知らせ
EVの普及には、車本体の進化だけでなく、それを支える「クリーンな電力」と「安定した電力インフラ」が不可欠です。
情熱電力では、再生可能エネルギーの導入を推進し、環境に優しい電力を皆様にお届けすることで、カーボンニュートラルな社会の実現に貢献しています。
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一般社団法人日本自動車工業会(JAMA) – 統計情報