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2026.02.28 Sat

【2026年最新】系統用蓄電池の「空押さえ」対策が強化!ノンファーム型接続の最新動向とビジネスへの影響

 
日本の電力系統
 
系統用蓄電池の系統アクセス手続きに関する気になる記事があったので調べてみました。近年、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、調整力として期待される系統用蓄電池の接続検討申し込みが爆発的に増えています。しかし、その中には事業化の目処が立たない「空押さえ」案件も多く、真剣に事業を進めたい方にとっての障壁となっているのが現状です。今回のブログでは、2026年2月に開催された「次世代電力系統ワーキンググループ(WG)」の資料を基に、これから蓄電池ビジネスに参入する方が知っておくべき手続きの厳格化と、将来的な接続ルールの方向性について分かりやすく解説します!
 


 
目次
1.激増する系統用蓄電池の申し込みと「空押さえ」の現状
2.2026年4月スタート!契約申込み時の規律強化(保証金・分割払い)
3.接続検討の早期回答化:無駄な待ち時間を減らす新運用
4.順潮流側(充電側)ノンファーム型接続は「計画値制御」へ
5.まとめ
 


 
1. 激増する系統用蓄電池の申し込みと「空押さえ」の現状
系統用蓄電池の系統アクセス手続きは、現在驚くべきスピードで増加しています。2025年12月末時点(※一部エリアは11月末)で、全国の接続検討受付は約18,000件(約1億7,100万kW)、接続契約申込みの受付も約3,800件(約2,900万kW)に達しています。
特に契約申込みの容量は、2024年9月末と比較して1年間で約3.9倍に急増しました。一方で、実際に接続済みの案件は200件(約62万kW)に留まっており、事業化の見込みが不透明な「空押さえ」案件が多数存在することが、迅速な系統連系の妨げとなっています。
 


 
2. 2026年4月スタート!契約申込み時の規律強化
この状況を改善するため、事業確度の高い案件が優先的に接続できるよう、2026年4月から以下の2つの厳格化措置が導入されます。これらは系統用蓄電池(主たる設備が蓄電池の場合を含む)に限定した暫定措置です。
 
 (A)保証金の増額:
 契約申込み時に支払う保証金(デポジット)が、現行の工事費負担金(概算)の5%から10%へと引き上げられます。
 
 (B)分割払いルールの厳格化:
 工事費負担金の分割払いを利用する場合、初回の入金で全額の50%以上を支払うことが義務付けられます。
 
これらにより、低コストで系統容量を確保し続けることが難しくなり、真剣な事業者のみが残る環境整備が進められます。
 


 
3. 接続検討の早期回答化:無駄な待ち時間を減らす新運用
これまで、接続検討の回答には原則3か月(500kW未満は2か月)を要していました。しかし、詳細な検討の結果、工事費が想定を超えて事業を断念するケースも少なくありません。
 
そこで、2026年4月より、事業者が申込時に「上位系統増強の受容性の有無」や「工事費負担金の上限額」を提示できる運用が始まります。一般送配電事業者は検討の途中でこれらの条件に合わないと判断した場合、速やかに「連系不可」として回答することが可能になります。
これにより、事業者は不必要な待ち時間を短縮し、次の事業判断へ素早く移れるようになります。まずは配電系統に連系する高圧設備から開始される予定です。
 


 
4. 順潮流側(充電側)ノンファーム型接続は「計画値制御」へ
現在、蓄電池の充電側(順潮流側)で系統容量を確保せずに接続を認める「ノンファーム型接続」の検討も進んでいます。今回のWGでは、制御手法として「計画値制御」の導入を目指す方針が固まりました。

項目 計画値制御 (採用方針) リアルタイム制御 (見送り)
特徴 発電・需要計画の断面で想定潮流を計算し、潮流計算値が運用容量を超過した際に充電出力予定値を抑制する。 変電所に設置された親局が、自端でリアルタイムに蓄電池を制御する。
メリット 実需給前に混雑が判明するため事業計画への影響が小さく、インバランス量も小さい。 実潮流に基づく制御のため、制御量が必要最小限で済む。
デメリット システム構築に5~7年という長期間 と、多額の費用(9社合計で約300億円)を要する。 事業者のインバランスリスクが大きく、系統全体でも調整力・供給力不足を招くおそれがある。

計画値制御の導入には5〜7年の期間を要するため、それまでの間は、2025年4月から開始されている「早期連系追加対策(充電制限契約)」の柔軟化など、暫定的な対策が並行して検討されます。
 


 
まとめ
今回の制度見直しは、系統用蓄電池ビジネスの「質」を高めるための大きな一歩です。
・2026年4月から保証金アップと分割払い制限が始まる。
・接続検討は「希望条件の事前提示」で回答が早くなる。
・本格的なノンファーム型接続(充電側)は「計画値制御」に向けて5〜7年かけて準備が進む。
ルールが厳格化される一方で、不確定要素を早く排除できる仕組みも整いつつあります。最新のルールを正確に把握し、戦略的な事業計画を立てることが、今後の蓄電池ビジネス成功のカギとなります!
 


 
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この記事に関連するページ
経済産業省:次世代電力系統ワーキンググループ 第7回
 ┗ 資料(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/saisei_kano/smart_power_grid_wg/pdf/007_01_01.pdf
※本記事の内容は、上記公開資料および関連報道を基に構成しています。