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2026.05.19 Tue

セブンのおにぎり製造が1日2回に!人手不足・物価高・エネルギー不安に勝つ「攻め」の業務効率化

 
セブンイレブン
 
日経新聞に「セブン、おにぎり製造1日3回→2回に」という気になる見出しの記事があったので調べてみました。
日本最大手のコンビニチェーンであるセブン-イレブン・ジャパンが、おにぎりや弁当の製造回数を減らすという決断を下しました。これは「手抜き」ではなく、テクノロジーを駆使した鮮度維持と、深刻化する労働力不足に対応するための高度な戦略的転換です。
現在、企業の経営環境はかつてない厳しさに直面しています。原材料費のさらなる上昇に加え、地政学リスクに伴うエネルギーコストの不安定化など、外部要因によるコスト圧迫は無視できないレベルに達しています。本記事では、セブン-イレブンの事例を紐解きながら、製造コスト削減や業務改善に興味がある皆様へ、これからのサプライチェーン維持のヒントをお届けします。
 


 
製造現場を襲う「2〜3倍」の求人倍率という現実
セブンが製造頻度の見直しに踏み切った最大の背景は、深刻な「人手不足」です。
厚生労働省のデータ(2024年時点)によれば、食品製造業に絞った有効求人倍率は2〜3倍で推移しており、全体平均の1.1倍を大きく上回っています。さらに2025年の予測でも、金属製品を除く食品製造業(パート含む)の倍率は1.7倍と高止まりする見込みです。
働き手の確保が困難になる中、従来のような「1日3回」の細かな製造サイクルを維持することは、工場の労務負担を増大させ、供給網そのものを崩壊させるリスクを孕んでいます。
 
 
テクノロジーで「鮮度」と「効率」を両立
製造回数を減らせば、当然ながら「商品の鮮度」が課題となります。セブンはここをテクノロジーで突破しました。
 
・微生物分析の高速化: 九州産業大学との産学連携により、微生物を短時間で分析する技術を開発。洗浄工程を効率化しました。
・米の配合と設備刷新: 手巻きおにぎりのブレンド米の比率見直しや、新型設備の導入により、美味しさを保ったまま消費期限の延長に成功。
 
先行導入した北海道地域では、配送トラックの積載効率向上などにより、輸送コストを約15%、CO2排出量を約20%削減する見込みです。この「成功の方程式」を、今秋から東北や四国へと拡大させます。
 
 
物価高・エネルギーコスト・地政学リスクへの備え
記事では触れられていませんが、この効率化の背景には「見えないコスト不安」も影を落としています。
現在、円安による輸入原材料の高騰に加え、中東情勢の緊迫化(ホルムズ海峡封鎖のリスクなど)によるエネルギー供給の不安定化が懸念されています。燃料費や電気代がさらに高騰すれば、物流費や工場維持費を直撃します。
 
セブンの阿久津社長が「原価抑制を進め、価格上昇の抑制につなげたい」と語る通り、製造・配送回数の削減は、不測の事態に備えた「経営の筋肉質化」と言えるでしょう。
 
 
コンビニ3社の「配送2便化」への潮流
この動きはセブンだけではありません。
 
・ローソン: 2024年3月までに全国で店舗配送を1日3回から2回へ削減。AIによる配送ルート最適化を強化。
・ファミリーマート: 独自の炊飯技術で消費期限を2時間延長。2025年9月から北陸地域を皮切りに配送を2便化し、物流費10%削減を目指す。
いずれも「製造・物流の効率化」を、単なるコストカットではなく、インフラとしての持続可能性を高めるための「投資」と捉えています。
 
 
まとめ
セブン-イレブンの「おにぎり製造回数の削減」は、人手不足という逆境を、技術革新とオペレーションの再構築で乗り越えようとする象徴的な事例です。
15%の輸送コスト削減や、工場の労務費約1割減という具体的な数字は、製造業や流通業に携わる多くの企業にとって大きな刺激となるはずです。
「今まで通り」が通用しなくなる時代。テクノロジーを活用して業務の前提を見直し、エネルギーコストや人件費の高騰に負けない体制を築くことが、企業の持続的成長の鍵となるでしょう。
 
 
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「業務効率化」の第一歩は、エネルギーの可視化から。
 
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この記事に関連するページリンク
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