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2024.06.17 Mon

【解説!】再生可能エネルギーの出力抑制⑥

 
出力抑制(制御)についての第6回
今回は実際に出力抑制がどの程度起きているのかについてです。
 
離島を除き、日本で出力抑制がはじめて行われるようになったのは九州エリアです。
2018年10月以降九州エリアでは出力抑制が頻繁に発生し
北海道、東北、四国、沖縄エリアでは2022年度から
北陸、中部、関西エリアでも2023年度から出力抑制が実施されていて
出力抑制が実施されていないのは東京エリアのみです。
 
それでは実際に出力抑制がどの程度起きているのか?
資源エネルギー庁に「再エネ出力制御の実施状況等」という資料がありました。
 
ちなみに出力制御率はどの程度の発電量が出力抑制によって失われたかを示す値です。
※ 出力制御率[%]=変動再エネ出力制御量[kWh]÷(変動再エネ出力制御量[kWh]+変動再エネ発電量[kWh])×100
 
<2023年まで実績>

 
<2024年見通し>

(出典:資源エネルギー庁 総合資源エネルギー調査会 2024年3月11日資料
 
2つの資料を見比べてみると各エリアともに2023年⇒2024年で出力制御は増えていて
今後も出力抑制(制御)は増えそうなのですが・・・。
とはいえ、日本は2050年までにカーボンニュートラル(脱炭素社会)をめざすと表明し
国としていまのところ再エネを推進していますので出力抑制量の低減は大きな課題です。
 
次回はこのとても”もったいない”出力抑制をどのように低減するか!について書きたいと思います。