【解説!】再生可能エネルギーの出力抑制⑦
出力抑制量の低減に向けて
資源エネルギー庁のページに2024年3月11日の総合資源エネルギー調査会の資料がありましたのでお借りしました。
つまり、国が出力抑制の対策としてこのようなプランを考えているということです。
(出典:資源エネルギー庁 総合資源エネルギー調査会 2024年3月11日資料)
ちょっとややこしい用語が並んでいますが
・需要面-使う側での対策 需要の平準化
・供給面-電源側での対策 電源の効率化等
・系統増強面-電線設備の強化(エリア間も含めて送電網の強化)で検討がなされているようです。
これらの対策の中で消費者の立場から身近なものを抜粋しご説明すると
〇蓄電池による対策
出力抑制によって捨ててしまうことになる再エネ電力をためて夜間に放電します。
最近では大型の蓄電池を導入する動きも出てきています。
〇デマンドレスポンス(DRと表示される)
DRとは、直訳すれば需要応答です。
これまでは、需給バランスを確保するためには需要に合わせて供給量をコントロールするという考えが一般的でしたがDRは供給側に合わせた需要側の調整をするものです。
出力抑制が実施されそうなときは供給量が余っている状況なのでDRを通じて意図的に電力を消費させようとしたり、
逆に供給量が不足しているときには節電させようとする方法です。
前者を「上げDR」、後者を「下げDR」と呼びます。
蓄電池・DRともに新電力を含めた電力各社の取組みが進んでいますので
これから蓄電池やDRに関する情報を目にする機会が増えてくると思います。