エアコン「つけっぱなし」vs「こまめなオンオフ」徹底比較!意外と知らない節約のコツ
「ちょっとそこまで」の外出時、エアコンのスイッチを切るべきか、それともつけたままにしておくべきか、悩んだことはありませんか?多くの方が「こまめに消した方が節約になる」と思いがちですが、実は短時間の外出であれば、エアコンはつけっぱなしの方が電気代を抑えられる可能性が高いんです。今回はその理由を深掘りし、賢いエアコンの使い方をご紹介します。
エアコンの電力消費のカラクリ
この疑問を解き明かす鍵は、エアコンの電力消費の仕組みにあります。
エアコンは、室内の温度を設定温度に近づけるために稼働します。この際、最も電力を消費するのが、運転を開始した直後。特に、室温と設定温度の差が大きい場合、エアコンはフルパワーで稼働し、大量の電力を消費して急速に部屋を冷やそう(あるいは暖めよう)とします。
一度設定温度に達すると、エアコンはその後、その温度を維持するための「定常運転」に移行します。この定常運転中の電力消費は、運転開始直後の消費量に比べて格段に少ないのが特徴です。
「つけっぱなし」が有利な理由
この仕組みを踏まえると、「短時間の外出ならつけっぱなし」が良い理由が明確になります。
1.再始動時の高消費電力を回避: 短時間の外出でエアコンを消してしまうと、帰宅後に再びエアコンをつけた際に、温まった(あるいは冷え切った)部屋を再設定温度にするために、エアコンは再びフルパワーで稼働します。この再始動時の高消費電力が、つけっぱなしで定常運転を続けるよりも、結果的に電気代を高くしてしまうのです。
2.室温の上昇(下降)を抑制: エアコンをつけっぱなしにしておくことで、室温が大きく上昇(下降)するのを防ぐことができます。室温が大きく変動しなければ、エアコンが再び設定温度に到達させるための労力も少なくなり、電力消費も抑えられます。
具体的な時間の目安は?
ダイキンが行った実験によると、エアコンをこまめにオン・オフするよりも、つけっぱなしの方が消費電力が少ないとされる時間の目安が示されています。
・日中(9:00~18:00)の場合: 35分未満の外出であれば、つけっぱなしの方が電気代が安くなる傾向があります。
・夜間(18:00~23:00)の場合: 18分未満の外出であれば、つけっぱなしの方が電気代が安くなる傾向があります。
これらの具体的な時間は、部屋の環境や設定温度、外気温などによって変動しますが、ご自身の外出パターンに合わせて判断する際の参考になるでしょう。例えば、夏場にコンビニへ買い物に行く、ゴミを出しに行くといった短時間であれば、躊躇せずにエアコンをつけっぱなしにしておくのが賢明な選択と言えるでしょう。
長時間の外出は?
一方で、数時間以上の外出や、旅行などで長時間家を空ける場合は、迷わずエアコンの電源を切りましょう。長時間エアコンをつけっぱなしにするのは、さすがに電気代の無駄になります。外出時間が長ければ、室温が多少変動しても、再始動時の電力消費と比べてもトータルで電気代が抑えられる可能性が高くなります。
まとめ
エアコンの賢い使い方を知ることは、日々の電気代節約に直結します。短時間の外出であれば「つけっぱなし」、長時間であれば「消す」というシンプルな判断基準を持つことで、無理なく快適に過ごしながら、電気代も上手にコントロールできます。
ご自身のライフスタイルや外出の頻度に合わせて、最適なエアコンの使い方を見つけて、賢く電気代を節約しましょう!
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参考ページ
ダイキン工業株式会社:「つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」(リンク)