【2025年最新】長野・岐阜でも!他人事じゃないクマ被害。命を守るための遭遇対策と最新ニュースまとめ
このところ、クマに関するニュースが連日報道されていて、気になっている方も多いのではないでしょうか。長野県や岐阜県中津川市など、私たちの生活圏からそう遠くない場所でも出没や被害のニュースが報じられており、決して他人事ではないと感じます。「もしも自分の家の近くにクマが出たら…」「山でばったり遭遇してしまったら…」と考えると、不安になりますよね。
そこで今回は、2025年に入ってから全国でどのようなクマの被害が起きているのか、最新の情報をまとめてみました。なぜクマは人里にまで下りてくるのか、その背景を探るとともに、万が一クマに出会ってしまった場合にどう行動すれば良いのか、具体的な対策を詳しく解説します。正しい知識を身につけて、ご自身と大切なご家族の安全を守るために、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.2025年、全国で相次ぐクマの出没と深刻な被害状況
2.なぜクマは人里へ?その背景と専門家の警告
3.【重要】もしもクマに遭遇したら?生存率を上げるための対処法
・出会わないための「予防策」
・出会ってしまった時の「行動指針」
4.国や自治体も対策強化!「緊急銃猟」制度とは?
5.まとめ:正しい知識で備え、クマから身を守ろう
1. 2025年、全国で相次ぐクマの出没と深刻な被害状況
2025年に入り、全国各地でクマによる人身被害が深刻化しています。
環境省のまとめによると、2025年4月から7月末までのクマによる人身被害者数は全国で55人にのぼり、このうち長野県では13人、岩手県では12人が被害に遭っています。死者も北海道、岩手県、長野県で発生しており、極めて憂慮すべき事態です。これは、過去最多の被害を記録した2023年度とほぼ同じペースであり、予断を許さない状況が続いています。
具体的な事例を見ても、その深刻さがうかがえます。
・長野県上松町(6月):森林組合の職員2人が山林で作業中に親グマに襲われ、頭やふくらはぎを負傷。
・岩手県北上市(7月):80代の女性が自宅でクマに襲われ死亡。現場周辺では、住宅に保管されていた米が食い荒らされる被害も発生していました。
・新潟県長岡市(6月):80代の男性が首や頭をひっかかれる。
・登山中の被害:滋賀県や奈良県の山中でも登山者が襲われ、けがを負う被害が報告されています。
このように、山林だけでなく、住宅地やその周辺にまでクマが出没し、被害が発生しているのが現状です。
2. なぜクマは人里へ?その背景と専門家の警告
なぜ、これほどまでにクマは人里に近づいてくるのでしょうか。
専門家によると、以下のような要因が挙げられています。
・エサを求めて:特に夏から秋にかけて、クマは冬眠に備えてエサを求めて活発に活動します。山の木の実などが不作の年には、エサを求めて人里にある柿や栗、農作物、さらには生ゴミなどを狙って下りてきます。
・繁殖期の行動:夏季は繁殖期にあたり、オスがメスを求めて行動範囲を広げることが知られています。1日で20km以上移動することもあるそうです。
・人里への警戒心の低下:かつて人とクマの生息域を隔てていた里山が耕作放棄地などで荒廃し、クマが身を隠しやすい藪(やぶ)が増えたことも一因とされています。これにより、人里への警戒心が薄れたクマが市街地まで侵入するケースが増えています。
日本ツキノワグマ研究所の米田一彦理事長は、「今後、市街地などで被害が増えることが予想され、社会全体で考える必要がある」と警鐘を鳴らしており、対策は待ったなしの状況です。
3. 【重要】もしもクマに遭遇したら?生存率を上げるための対処法
クマとの遭遇は、誰にでも起こりうる可能性があります。パニックにならず、適切な行動をとることが命を守る鍵となります。
出会わないための「予防策」
まずは、当然ですがクマに出会わないようにすることが最も重要です。
・音で知らせる:山林に入る際は、クマ鈴や携帯ラジオなどで音を出し、人間の存在をアピールしましょう。
・複数人で行動する:単独行動は避け、複数人で会話しながら行動することで、クマが気づきやすくなります。
・フンや足跡に注意:新しいフンや足跡を見つけたら、その先には進まず引き返しましょう。
・ゴミは必ず持ち帰る:エサの味を覚えさせないため、ゴミや食料は絶対に放置しないこと。家の周りでも、生ゴミや米ぬかなどを屋外に放置しないようにしましょう。
出会ってしまった時の「行動指針」
しもクマに出会ってしまったら、距離や状況に応じて冷静に行動してください。
【遠くにいる場合】落ち着いて、静かにその場を離れる
クマを刺激しないよう、騒がず、ゆっくりと後ずさりしながら距離をとりましょう。
【近くにいる場合】背中を見せずに、ゆっくり後ずさりする
絶対に走ってはいけません。 逃げるものを追いかける習性があります。クマから目を離さず、ゆっくりと後退してください。
【突進してきた場合】クマ撃退スプレーを使い、なければ防御姿勢をとる
クマ撃退スプレーを携帯している場合は、クマの顔をめがけて噴射します。持っていない場合は、地面にうつぶせになり、両手で首の後ろをガードして頭や首への致命傷を避ける「防御姿勢」をとってください。
4. 国や自治体も対策強化!「緊急銃猟」制度とは?
深刻化する被害を受け、国も対策に乗り出しています。
2025年9月1日、改正鳥獣保護管理法が施行され、「緊急銃猟」という新たな制度が創設されました。
これは、市街地など人の生活圏にクマが出没し、緊急性が高いと市町村が判断した場合に、特定の条件下で猟銃の使用を許可するものです。これまでは住宅密集地での猟銃使用は原則禁止されていましたが、より迅速で予防的な対応が可能になりました。
もちろん、住民の安全確保が大前提であり、通行制限や避難指示を行った上で実施されます。新潟県新発田市などでは、警察や猟友会と連携した大規模な訓練も行われており、自治体も万が一の事態に備えています。
この制度は、あくまで最終手段ですが、住民の安全を守るための重要な一歩と言えるでしょう。
まとめ
今回は、2025年のクマによる被害状況と、私たちがとるべき対策について解説しました。
クマの出没は、もはや山奥だけの話ではありません。私たちの生活圏と隣接した問題であり、いつどこで遭遇してもおかしくないという意識を持つことが大切です。
日頃からクマを寄せ付けない環境づくりを心がけ、万が一遭遇した際の正しい対処法を覚えておくだけで、リスクを大きく減らすことができます。ご家庭や地域でこの情報を共有し、安全対策について話し合ってみてはいかがでしょうか。
情熱電力からのお知らせ
クマを人里に寄せ付けないためには、家の周りの環境整備も非常に重要です。クマが隠れやすい庭の茂みを刈り払ったり、生ゴミなどエサになるものを屋外に置かないといった対策に加え、夜間の防犯対策も効果的です。
「センサー付きの屋外ライト」を設置すれば、人や動物が近づくと自動で点灯し、警戒心の強いクマを驚かせて追い払う効果が期待できます。これは、クマ対策だけでなく、日々の防犯にも繋がり、ご家族の安心・安全な暮らしを守ります。
今年はまだまだ残暑が厳しいのか『キノコ』の話題は今のところあまり聞かないのですが、
秋が近づくにつれキノコの話題が活発になるのが田舎あるあるです。
今年は皆さまどうかどうかお気をつけて。この記事を読んで少しでも対策をしてもらえるとうれしいです。
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ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
それではまた!!
この記事に関連するページ
・環境省 環境省「クマに関する各種情報・取組」
┗ 国の公式な情報や対策、パンフレットなどが掲載されています。
・環境省 緊急銃猟制度
┗ 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 の一部を改正する法律
・長野県 ツキノワグマによる人身被害を防ぐために
┗ 具体的な注意喚起がまとめられています。
・農林水産省 鳥獣被害対策コーナー
┗ 農業被害の観点からの対策情報も参考になります。