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2026.01.06 Tue

【国内初】北海道・苫小牧でCCS試掘が始動!カーボンニュートラルの切り札「CO2貯留」の最前線

 
CCS
 
カーボンニュートラルの文脈で最近話題に上がる「CCS」。
これは二酸化炭素(CO2)を回収・貯蔵する新しい技術ですがこのCCSについて気になったので調べてみました。
2050年の脱炭素社会実現に向け、CO2を削減するだけでなく、排出されたものを「どう処理するか」が重要な課題となっています。そんな中、北海道苫小牧市沖で、国内初となるCCS事業化に向けた具体的な準備作業が進んでいるというニュースが飛び込んできました。
この記事では、CCSとは一体どんな技術なのか、なぜ今必要なのか、そして苫小牧で始まる試掘作業の全貌について、分かりやすく解説していきます。
 


 
目次
1.CCS(二酸化炭素回収・貯留)とは?
2.なぜ今、CCSが必要なのか?日本の目標
3.国内初!苫小牧市沖で始まる「試掘」とは
4.技術の鍵を握るJAPEXの挑戦
5.まとめ
 


 
1. CCS(二酸化炭素回収・貯留)とは?
CCSは「Carbon dioxide Capture and Storage」の略で、日本語では「二酸化炭素回収・貯留」と呼ばれます。
これは、火力発電所や製油所、工場などから排出されるCO2を分離・回収し、それを地下深くに圧入して長期間にわたって貯留する技術です。
言わば、大気中に出るはずだったCO2を捕まえて、地下の安全な場所に封じ込める技術です。元々は、減退した油田やガス田にCO2を圧入することで、残っている原油や天然ガスを地上に押し上げ、資源を増産する手法としても活用されてきました。世界的には欧米を中心に2000年頃から導入が進んでいます。
 
2. なぜ今、CCSが必要なのか?日本の目標
日本政府は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、CCSを不可欠な技術の一つと位置付けています。
政府は、2030年までにCCSを事業化し、年間600万〜1200万トンの貯留量を積み上げていくという目標を掲げています。さらに将来的には、2050年時点で年間1億2000万〜2億4000万トンの貯留を目指しています。
この壮大な目標を実現するため、事業の安全性を担保するための「CCS事業法」を新たに整えるなど、具体的なルールの策定や詳細な制度設計が進められています。
 
3. 国内初!苫小牧市沖で始まる「試掘」とは
そして今、国内第1号案件となる北海道苫小牧市沖で、具体的な動きがいよいよ始まろうとしています。
CCS事業化に向けた準備作業として、貯留ポテンシャルを精緻に分析するための「試掘」作業が、2026年1月にも開始される予定です(※)。この試掘は、地下の貯留能力を見極めるためのもので、井戸1本当たりにどれくらいのCO2を圧入できるかといった詳細なデータを分析します。
(※情報源により開始時期の記載が異なりますが、より具体的な記述がある「1月」を採用しています)
 
試掘作業の概要
場所: 北海道苫小牧市沖
内容: 2本の井戸を掘削します。
深さ: 貯留層の存在が確認されている深さ1540mまで掘削する計画です。
方法: 海岸付近の陸上に掘削リグを設置し、傾斜をつけながら海底に向けて掘り進めるという高度な技術が用いられます。
スケジュール: 1本目の井戸は2026年5月、2本目は2027年1月の完了を見込んでおり、全体の完了は2027年1月までの予定です。
 
4. 技術の鍵を握るJAPEXの挑戦
この国内初の試掘という重要な役割をトップバッターとして担うのが、石油資源開発(JAPEX)です。
JAPEXは、国内外での原油や天然ガスの開発・生産事業で培った技術や、地層に関する豊富な知見を持っています。CCS事業を統括する池野友徳常務執行役員は、今回の試掘を「事業化に向けた大きな第一歩」と捉えています。
 
試掘作業は、JAPEXグループで掘削工事を専門とするエスケイエンジニアリングが担い、昼夜を問わない3班体制で進められます。「地下の状況は刻々と変化し、圧力や温度を常に確認しながら対応しないといけない」という難しい作業ですが、専門的な工事を自社グループ内で柔軟に対応できる点がJAPEXの大きな強みと言えます。
JAPEXは、この試掘結果を踏まえ、2026年度中にも苫小牧市沖のCCS事業に関する最終投資決定を判断する方針です。
 
まとめ
CCSは、カーボンニュートラル実現の鍵を握る重要な技術です。北海道苫小牧市沖で始まる国内初の試掘は、日本のCCS事業化に向けた大きな一歩となります。
・CCSは、排出されたCO2を回収し、地下に貯留する技術。
・日本は2030年の事業化を目指し、法整備などを進めている。
・苫小牧沖での試掘では、JAPEXの技術力を活かし、地下1540mまで掘削して貯留能力を分析する。
・このプロジェクトの成功が、日本の、そして世界の脱炭素化を加速させることに期待しましょう。
 


 
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この記事に関連するページ
・石油資源開発株式会社(JAPEX):https://www.japex.co.jp/
・経済産業省 資源エネルギー庁:CCS政策について