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2025.08.06 Wed

【2025年最新】企業の熱中症対策は義務化!効果的な対策から労災事例まで徹底解説

 
熱中症警戒アラート
 
近年、夏の気温上昇は私たちの想像をはるかに超え、熱中症のリスクは年々高まっています。以前は個人の問題と捉えられがちだった熱中症ですが、近年では企業が従業員の安全を守るための重要な課題となっています。
実は2025年6月から、改正労働安全衛生規則によって、企業に熱中症対策が義務化されたことをご存知でしょうか?対策を怠れば、従業員の健康が損なわれるだけでなく、企業としても法的責任を問われる可能性があります。
今回は、企業の熱中症対策に関する気になる記事を読んで、最新の動向から具体的な対策事例まで、分かりやすくまとめてみました。罰則のリスクを回避するためだけでなく、従業員が安心して働ける環境を整えるために、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。
 
〇参考記事
日経ビジネス:熱中症対策、企業に義務化 猛暑日乗り越える予防のポイント
 


 
目次
・企業の熱中症対策は2025年から義務化!対象となる条件は?
・不十分な対策は高額な賠償金に…労災リスクを回避するには
・AIを活用した最新の熱中症予防システム
・熱中症対策の新常識「人的資本のBCP」とは
・企業の熱中症対策事例から学ぶ!「着るエアコン」や「熱中症保険」
・今すぐできる!個人と組織で取り組む熱中症対策
・まとめ
 


 
企業の熱中症対策は2025年から義務化!対象となる条件は?
2025年6月1日に施行された改正労働安全衛生規則により、企業は熱中症対策を講じることが法的に義務付けられました。これは特定の条件を満たす作業環境で業務を行う全ての企業が対象です。具体的には、「暑さ指数(WBGT)が28度以上」または「気温が31度以上」の環境下で、連続1時間以上、もしくは1日に4時間を超える作業を行う場合が該当します。
企業の対策として、国が推奨する通達やパンフレットに示されている対応策を把握しておくことが不可欠です。
 
不十分な対策は高額な賠償金に…労災リスクを回避するには
企業が熱中症対策を怠った結果、従業員が健康被害を被った場合、労災認定や損害賠償訴訟に発展するリスクがあります。実際、記事では不十分な対策が原因で、4,800万円を超える賠償金が命じられた判例にも触れられていました。「知らなかった」では済まされない時代になったのです。従業員の安全を守ることはもちろん、企業のリスクマネジメントの観点からも、熱中症対策は喫緊の課題と言えるでしょう。
 
AIを活用した最新の熱中症予防システム
近年、AIやIoT技術を活用した熱中症対策システムが開発されています。例えば、スマートウォッチから取得した心拍数などのバイタルデータをAIが常時監視し、熱中症や注意力低下のリスクを事前に察知するシステムです。これにより、作業者本人や管理者にアラートが届き、事故を未然に防ぐことができます。このような技術を導入することで、人的な見守りだけでは難しい、より高精度なリスク管理が可能になります。
 
熱中症対策の新常識「人的資本のBCP」とは
従来の熱中症対策は、作業現場での水分補給や休憩時間の確保が中心でした。しかし、近年では**「働き方そのもの」を見直すことでリスクを下げる**動きも出てきています。記事では、猛暑日にリモートワークを推奨する企業の事例が紹介されています。これは、従業員の健康を守るという観点から、働き方を柔軟に調整する「人的資本のBCP(事業継続計画)」と言えるでしょう。
 
企業の熱中症対策事例から学ぶ!「着るエアコン」や「熱中症保険」
記事では、企業が取り組むユニークな対策も紹介されています。
・着るエアコン:作業服メーカーのワークマンが開発した「着るエアコン」は、服の背面に組み込まれたペルチェ素子で体を直接冷却・加熱する画期的な商品です。電動ファン付きの服とは異なり、膨らみや音が気にならないため、多様な作業環境で利用できます。
・熱中症保険:住友生命が提供する「熱中症保険」は、熱中症で治療や入院をした際に保険金が支払われる商品です。手頃な保険料で、従業員のもしもに備えることができます。
 
今すぐできる!個人と組織で取り組む熱中症対策
熱中症予防には、個人と組織の両方からのアプローチが欠かせません。
・暑熱順化(しょねつじゅんか):暑さに体を慣らすための準備。梅雨明け直後から気温が急上昇する時期に体がついていけず、熱中症リスクが高まります。本格的な夏が来る前に、適度な運動などで汗をかく習慣をつけ、体を暑さに慣らすことが重要です。
・適切な水分・塩分補給:水分補給は重要ですが、清涼飲料水やエナジードリンクの過剰な摂取は注意が必要です。多くの糖分やカフェインが含まれており、健康を損なう可能性があります。水分補給には、塩分も同時に摂れるスポーツドリンクや経口補水液を適切に利用しましょう。
 


 
まとめ
2025年から企業の熱中症対策が義務化されたことで、もはや熱中症は「個人の問題」ではなく、「企業の責任」として捉えなければならない時代になりました。対策を怠れば、従業員の安全が脅かされるだけでなく、法的なリスクも負うことになります。
本記事でご紹介したように、最新のAI技術を活用したシステムや、働き方を見直すBCPの考え方、ユニークな保険商品など、企業が取り組める対策は多岐にわたります。従業員の健康を守ることは、企業の持続的な成長に不可欠な「人的資本への投資」です。
 
情熱電力からのお知らせ
情熱電力は、企業の熱中症対策を電力供給の面からサポートします。
夏場の電力使用量が増える時期に、電気代の高騰にお悩みではありませんか?熱中症対策に欠かせないエアコンや換気扇を長時間稼働させるとなると、電気料金は大きな負担になりがちです。
情熱電力は、企業様の電力コストを削減し、無理なく快適な職場環境を維持できるよう、最適な電力プランをご提案します。省エネ診断や再エネ導入のご相談も承っておりますので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
 
株式会社情熱電力へのお問合せは コチラ
 


 
本記事に関連するページ
・厚生労働省「職場における熱中症予防対策」(https://neccyusho.mhlw.go.jp/
・環境省 「暑さ指数(WBGT)について」(https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php