コンビニ充電が未来を変える!EV普及の鍵は「買い物ついで」にアリ?政府も後押しする理由とは

EVの充電に関する気になる記事があったので調べてみました。最近、近所のコンビニエンスストアでEV用の急速充電器を見かける機会が増えたと感じませんか?実はそれ、気のせいではありません。ファミリーマートが全国約700店舗に導入するなど、コンビニ業界全体で急速充電器の設置が急ピッチで進んでいます。なぜ今、これほどまでにコンビニへの設置が加速しているのでしょうか。その背景には、私たちの生活に寄り添う「買い物ついで」という手軽さだけでなく、EV普及を強力に推し進める政府の戦略がありました。この記事では、日本の充電インフラの現状と未来、そしてコンビニへの充電器設置が私たちのカーライフをどう変えていくのかを、データを交えながら分かりやすく解説します。EVユーザーの方も、これから購入を検討している方も必見です。
コンビニがEVの「新・ガソリンスタンド」に!設置が急増している3つの理由
これまでEVの充電スポットといえば、高速道路のサービスエリアや道の駅、自動車ディーラーが中心でした。しかし今、最も身近な存在であるコンビニが、新たな充電拠点として急速にその存在感を増しています。なぜなのでしょうか。その理由は大きく3つあります。
理由1:ユーザーの「あったらいいな」を叶える利便性
最大の理由は、その圧倒的な利便性です。EVユーザーからは、「用事がなくても立ち寄りやすい」「買い物ついでにサッと充電できるのが良い」といった声が多く聞かれます。日々の買い物や通勤の途中で、わずか20~30分充電するだけで、航続距離への不安が大きく軽減されます。全国に約5万5千店舗以上あるコンビニのネットワークは、まさにEV時代のインフラとして最適なのです。
理由2:数字で見る!政府の強力な後押し
トランプ大統領の就任などの世界情勢の変化とともに雲行きはあやしさを増しておりますが、この国の政策の大前提として、EV普及は国策です。経済産業省は「2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%」という目標を掲げ、その実現に向けて充電インフラの整備を急いでいます。
そして、実際に、急速充電器の数は着実に増加しています。
〇 急速充電器の充電口数
・2023年3月:9,559口
・2024年3月:10,477口
・2025年3月:12,618口
この1年間で約2,100口増加しており、実際に拡大している状況です。
この背景には、政府の手厚い補助金制度があります。2024年度の補正予算では、急速充電器の設置場所として、高速道路のSA・PAや道の駅に次いで「コンビニ」や「ディーラー」が高い優先度で示されました。これにより、事業者は導入コストを抑えて設置を進めることができ、普及に弾みがついています。
理由3:コンビニ側にも大きなメリット
もちろん、コンビニ側にも大きなメリットがあります。急速充電器を設置することで、これまで店舗を利用しなかった新たな顧客層(EVドライバー)を呼び込むことができます。
充電には一定の時間がかかるため、その待ち時間に店内でお弁当や飲み物を購入したり、雑誌を読んだりといった「ついで買い」が期待できます。実際に、ファミリーマートの導入店舗では、新型の高出力充電器を設置した結果、充電器の利用件数だけでなく、店舗の利用率も増加したというデータもあります。充電器の設置は、単なるサービス提供ではなく、新たな収益を生み出す「集客装置」としての役割を担っているのです。
日本の充電インフラはどこへ向かう?
政府は「2030年までに公共用の急速充電器3万基」という目標を掲げています。コンビニへの設置拡大は、この目標達成に向けた重要なピースです。
今後は、より短時間で充電が完了する「高出力化」が進み、利便性はさらに向上するでしょう。都市部では利便性を高める高密度な設置が、地方では長距離ドライブを支える補完的なネットワークとして、それぞれの地域特性に合わせた整備が進むと考えられます。
コンビニでの「ついで充電」が当たり前になれば、EVはもっと気軽に、誰もが安心して乗れるクルマになるはずです。
まとめ
今回は、コンビニでEV用の急速充電器が増えている理由について深掘りしました。
・ユーザーの「買い物ついでに充電したい」というニーズ
・EV普及を目指す政府の強力な補助金制度
・新たな集客を狙うコンビニ側の戦略
この3つの要素が噛み合った結果が、現在の設置ラッシュにつながっています。身近なコンビニが充電インフラの主役になることで、EV普及はさらに加速し、私たちの生活はより便利で環境に優しいものへと進化していくでしょう。今後の動向にもぜひ注目してみてください。
情熱電力からのお知らせ
今回はEVのコンビニ充電について取り上げました。
情熱電力のこのお知らせページでは、
情熱電力が注目した電気に関連した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
弊社では、随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
それではまた!!
この記事に関連するページ
・経済産業省 自動車・蓄電池産業 主な今後の取組
┗ 乗用車は、2035年までに、新車販売で電動車100%を実現。と書かれています。
・経済産業省 充電インフラ整備促進に向けた指針を策定しました
┗ 日本の充電インフラ整備に関する政府の公式な方針や目標がまとめられています。
・経済産業省 2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略
┗ 2050年カーボンニュートラル実現に向けた実行計画で自動車・蓄電池産業の分野でEV普及の目標などが示されています。