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2025.08.21 Thu

2050年、日本の砂浜が消える?「泳がない夏」が新常識に!レジャーの未来を徹底解説

 
日本の砂浜
 
夏の過ごし方にも変化があるようです。夏のレジャーといえば海水浴!!と思っていたのですが…。この海水浴に関する気になる記事があったので調べてみました。
かつては夏の風物詩として、誰もが楽しんだ海水浴。しかし、日本生産性本部の調査によると、その参加人口はピークだった1985年の3,790万人から2023年には430万人へと、なんと約9分の1にまで激減しているというのです。
さらに衝撃的なのは、地球温暖化の影響で「2050年には日本の砂浜の約半分が消失する」という予測。私たちの知らないところで、夏の風景は大きく変わろうとしています。
この記事では、なぜ人々は海で泳がなくなったのか、そして変わりゆく海辺の楽しみ方とは何かを、最新のデータとマーケティングの視点から深掘りします。未来の夏のビジネスチャンスのヒントが隠されているかもしれません。
 


 
データで見る「海水浴離れ」の深刻な実態
夏のレジャーの王様だった海水浴。しかし、その人気にはっきりと陰りが見えています。
 
海水浴客数:
ピーク時(1985年): 3,790万人
最新(2023年): 430万人
(出典:日本生産性本部「レジャー白書」)
 
この約40年で、実に88%以上もの人が海水浴に行かなくなった計算です。「サザンやTUBEの曲が流れる賑やかなビーチ」という光景は、もはや過去のものとなりつつあるのかもしれません。では、その背景には何があるのでしょうか。
 


 
なぜ海に行かない? 2つの大きな理由
海水浴客が減少している背景には、私たちの「価値観の変化」と、避けることのできない「環境問題」という2つの大きな要因があります。
 
1. ライフスタイルの変化と猛暑
・レジャーの多様化: 音楽フェス、キャンプ、テーマパーク、そして最近では「ナイトプール」や「水上アスレチック」など、夏を楽しむ選択肢が格段に増えました。
・価値観の変化: 「海に行くまでの準備が面倒」「海風で体がベタつくのが嫌」「砂で汚れたくない」といった、快適さを重視する人が増えています。
・記録的な猛暑: 夏の酷暑は、日中に屋外で過ごすこと自体をためらわせます。「涼むために海へ」というより「暑すぎて外に出られない」という状況が生まれているのです。
 
2. 深刻化する「砂浜の消失」という物理的な問題
実は、私たちが行きたくても行けなくなるかもしれない、もっと深刻な問題が進行しています。それが砂浜の消失です。
東北大学の有働恵子教授らの研究によると、日本の砂浜の幅は1900年には平均約70メートルあったものが、ダム建設や護岸工事の影響で1990年には約43メートルまで後退しました。
 
それに追い打ちをかけるのが地球温暖化です。
・海面上昇: IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)の報告書では、2100年までに海面が最大1.01メートル上昇する可能性が指摘されています。
・砂浜の消失予測: 有働教授らの分析では、温暖化によって日本の砂浜は2050年までに28%〜50%が消失し、2100年には最悪のシナリオで84%が失われる(東京ドーム約3,900個分)と予測されています。
神奈川県藤沢市の片瀬西浜・鵠沼海水浴場では、実際に年約1メートルのペースで砂浜の後退が続いており、海の家の経営者が危機感を募らせています。
 


 
マーケティング視点で見る「ビーチのラウンジ化」という新潮流
海水浴客は減る一方で、海辺の楽しみ方には新しいトレンドが生まれています。それが「ビーチのラウンジ化」です。
 
鎌倉市でサーフィン店を経営する奥田みゆき氏によると、かつてのような家族向けの「海の家」が減り、お酒や会話を楽しむバーのような施設が増えていると言います。
・目的の変化: 「泳ぐ」ことから、海辺の空間で「過ごす」ことへ。
・利用時間の変化: 猛暑の日中を避け、比較的過ごしやすい午前中や夕方に人が集まる。
・新しい活用法: 海の家で結婚式や企業の新車発表会が開催されるなど、イベントスペースとしての活用も進んでいます。
これは、顧客のニーズの変化を捉えた新しいビジネスモデルと言えます。「海に入らない層」をターゲットに、快適な空間と新しい体験を提供することで、新たな客層を呼び込んでいるのです。夏のレジャー市場において、これは大きなビジネスチャンスかもしれません。
 


 
まとめ
かつての夏の風物詩であった海水浴は、ライフスタイルの変化と地球温暖化という大きな波に直面し、その姿を大きく変えようとしています。海水浴客の減少と砂浜の消失は、私たちに夏の終わりのような寂しさを感じさせるかもしれません。
しかし、一方で「ビーチのラウンジ化」のような、新しい海との付き合い方も生まれています。これは衰退ではなく、時代のニーズに合わせた「進化」と捉えることもできるでしょう。
未来の夏、私たちはどのように海と向き合っていくのでしょうか。この記事が、これからのレジャーのあり方や、環境問題について考えるきっかけとなれば幸いです。
 


 
情熱電力からのお知らせ
地球温暖化は、遠い未来の話ではなく、この記事でご紹介したように、私たちの楽しい夏の思い出の風景さえも変えてしまう身近な問題です。美しい砂浜を未来の子供たちに残すためにも、私たち一人ひとりがエネルギーの使い方を見つめ直すことが重要です。
 
情熱電力は、お客さまのニーズに合わせ、太陽光などの再生可能エネルギーによって作られた、CO2を排出しないクリーンな電気をお届けするメニューも用意しています。
ご家庭や職場の電気を「情熱電力」に切り替えるという選択が、地球温暖化の防止につながり、未来の美しい海岸を守るための一歩となります。
 
情熱電力のこのお知らせページでは、
情熱電力が注目した電気に関連した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
弊社では、随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
 
それではまた!!
 
本記事の内容に関連するページ
・環境省 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書について(https://www.env.go.jp/earth/ipcc/6th/index.html
・日本経済新聞 2050年に砂浜半減も 夏のレジャー、海水浴は少数派 (https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC072JC0X00C25A7000000/