お知らせ

INFO

2026.03.06 Fri

ホルムズ海峡が閉鎖・・・。電気代はどうなる?日本の電力への影響を解説

 
ホルムズ海峡の夕日とタンカー
 
中東情勢の緊張が高まると、ニュースでたびたび耳にするのが「ホルムズ海峡」という言葉です。
この海峡は世界のエネルギー輸送において極めて重要な航路であり、もし航行に支障が生じれば、原油やLNG(液化天然ガス)などの価格に影響が出る可能性があります。
日本はエネルギー資源の多くを海外からの輸入に頼っているため、「ホルムズ海峡が閉鎖されたら日本の電気代はどうなるのか?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
実際、国際情勢の変化はエネルギー市場に影響を与えることがあります。ただし、原油や天然ガスの価格が上昇したとしても、それがすぐに電気料金へ反映されるとは限りません。電力価格には、燃料調達の仕組みや市場制度など、さまざまな要素が関係しています。
 
本記事では、ホルムズ海峡の役割やエネルギー市場への影響、日本の電力価格との関係について分かりやすく解説します。
「ホルムズ海峡が閉鎖すると電気代はどうなるのか」について解説します。
 


 
ホルムズ海峡とは何か
ホルムズ海峡は、ペルシャ湾とオマーン湾をつなぐ海峡で、世界のエネルギー輸送において極めて重要な航路です。
 
世界の原油輸送の約20%がこの海峡を通過していると言われています。
さらに日本にとっても非常に重要なルートで、
 
・日本の原油輸入の約9割
・LNG(液化天然ガス)の一部
がこの海峡を通過しています。
 
そのため、この海峡の航行が止まると、世界のエネルギー市場が大きく動く可能性があります。
 


 
ホルムズ海峡が閉鎖すると何が起きる?
仮に海峡が長期間閉鎖された場合、主に次のような影響が考えられます。
 
・原油価格の上昇
・LNG価格の上昇
・世界のエネルギー市場の混乱
エネルギー供給の不透明感が高まると、市場では将来の供給不足が意識され、先物価格が上昇することがあります。
※ 実際に日本の電力先物市場は連日上昇中です。
 
過去の中東情勢の緊張時にも、原油価格が大きく変動した例があります。
 


 
日本の電気代への影響
日本の電力は現在、主に次のような電源で作られています。
 
・LNG火力
・石炭火力
・再生可能エネルギー
・原子力
この中でも、日本の主力電源となっているのがLNG火力発電です。
 
LNGは海外から輸入する燃料であるため、価格が上昇すると発電コストに影響します。
 
そのため一般的には
LNG価格上昇 → 発電コスト上昇 → 電気料金上昇
という流れが生じる可能性があります。
 


 
すぐ電気代が上がるわけではない理由
ただし、国際エネルギー価格が上昇したからといって、すぐに電気代が上がるとは限りません。
 
その理由の一つが、燃料調達や電力市場の仕組みです。
 
電力会社は
・長期契約による燃料調達
・価格変動のリスク管理
・市場制度による価格調整
などを行いながら電力を供給しています。
 
そのため、国際情勢の変化があっても、電気料金への影響は時間差を伴って現れることが一般的です。
 
エネルギー価格は通常、次のような順番で影響が波及します。
①原油・天然ガス価格
②燃料調達コスト
③発電コスト
④電力市場価格
⑤電気料金
このように、国際エネルギー価格と電気料金の間にはいくつかの段階があります。
 


 
今後注目すべきポイント
電力価格の動きを見るうえでは、次のような指標が重要になります。
 
・LNGスポット価格
・為替(円安・円高)
・電力先物価格
・日本卸電力取引所(JEPX)の価格
これらの動きが、将来的な電気料金に影響を与える可能性があります。
 


 
まとめ
ホルムズ海峡は世界のエネルギー輸送にとって重要な航路であり、国際情勢によってエネルギー価格が変動する可能性があります。
 
一方で、日本の電気料金は
・燃料調達の仕組み
・電力会社の調達戦略
・市場制度
などの影響を受けるため、国際情勢の変化がすぐに電気料金へ直結するとは限りません。
 
エネルギー市場はさまざまな要因で動くため、今後もその動向には注視していく必要があります。
 


 
関連記事
👉 ホルムズ海峡が閉鎖すると日本は停電する?
 
・JEPX(日本卸電力取引所: https://www.jepx.jp/
 ┗ 電力の現物価格の推移をリアルタイムで確認いただけます。
・経済産業省:赤澤経済産業大臣の閣議後記者会見の概要