その室温、信じて大丈夫?温度計だけでは分からない「隠れ暑さ」の正体と室内熱中症対策
こんにちは、情熱電力です。
本格的な夏を迎え、地元長野県の主要メディア信濃毎日新聞に熱中症に関する気になる記事が掲載されていましたので、今回はその内容を深掘りして調べてみました。
今年も猛暑が続き、屋外ばかりか自宅のリビングや寝室でも救急搬送が相次いでいます。
「エアコンをつけているのに、なんだかスッキリ涼しくない…」「家の中にいるから大丈夫だろう」そう思ってはいないでしょうか。実は、家の中にいても熱中症のリスクは潜んでいます。しかもその危険性は、リビングの温度計が示す数字だけでは測れないというのです。
なぜなら、私たちが感じる「本当の暑さ」は、気温だけでなく、湿度や、見過ごされがちな壁・床からの「輻射熱(ふくしゃねつ)」によっても大きく左右されるからです。
この記事では、温度計の数字に隠された本当の暑さの正体と、命を守るための効果的な室内熱中症対策について、詳しく解説していきます。ご自身や大切なご家族を守るために、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.人が感じる「本当の暑さ」を決める3つの要素
2.要注意!ニュースの「暑さ指数」とあなたのいる場所は違う
3.「風があれば涼しい」は嘘?猛暑日のハンディファンが危険な理由
4.室内熱中症の元凶!見過ごされがちな「輻射熱」の恐怖
5.もしもの時のために。熱中症の正しい初期対応
1.人が感じる「本当の暑さ」を決める3つの要素
私たちが「暑い!」と感じる感覚は、単に気温だけで決まるわけではありません。熱中症の危険度を客観的に示す「暑さ指数(WBGT)」は、以下の3つの要素から計算されています。
・気温:おなじみの温度計が示す空気の温度です。
・湿度:湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体から熱が逃げにくくなるため、体感温度が上がります。
・輻射(ふくしゃ)熱:太陽光や、熱せられた地面・壁など、物体から放出される熱のことです。
これらの要素を総合的に判断することが、熱中症対策の第一歩となります。
2.要注意!ニュースの「暑さ指数」とあなたのいる場所は違う
天気予報などで発表される「暑さ指数」ですが、実は注意すべき点があります。それは、あの数値が「風通しの良い芝生の上」という、非常に限定的な環境で測定されたものだということです。
当然ながら、私たちの生活空間は芝生の上ではありません。アスファルトに囲まれた住宅地、熱がこもりやすい体育館や温室など、環境によって暑さ指数は大きく変わります。
より正確な情報を知るためには、環境省の「熱中症予防情報サイト」が非常に役立ちます。このサイトでは、「住宅地」や「体育館」といった生活シーン別の暑さ指数を確認できるので、ぜひご自身の状況に合わせてチェックしてみてください。
環境省:熱中症予防情報サイト
熱中症警戒アラート情報(https://www.wbgt.env.go.jp/)
暑さ指数(WBGT)の実況と予測(https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php)
熱中症対策関連情報(https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness.php)

3.「風があれば涼しい」は嘘?猛暑日のハンディファンが危険な理由
「風速1mで体感温度が1℃下がる」という話を聞いたことがあるかもしれません。確かに、汗が蒸発しやすい条件下では、風は体を冷やす助けになります。
しかし、これは絶対ではありません。気温が体温(約36〜37℃)を超えている猛暑日に、ドライヤーのような熱風を浴び続けたらどうなるでしょうか?涼しくなるどころか、かえって体温を上げてしまう危険性があります。
近年人気のハンディファンも同様です。気温35℃を超えるような状況で使うと、熱風を体に送り込み、熱中症のリスクを高める恐れがあります。もしファンからの風が「熱い」と感じたら、すぐに使用を中止しましょう。
4.室内熱中症の元凶!見過ごされがちな「輻射熱」の恐怖
暑さ指数の3要素のうち、最も見過ごされがちなのが「輻射熱」です。屋外では太陽からの日射や、熱くなったアスファルトからの熱がこれにあたります。
そして、この輻射熱は屋内でも非常に大きな影響を与えます。
室内の体感温度は、おおまかに以下の式で表せると言われています。
体感温度 ≒(室温 + 壁や天井などからの輻射熱)÷ 2
これは衝撃的な事実です。例えば、エアコンを効かせて室温が24℃に保たれていたとしても、直射日光で熱せられた壁や天井の表面温度が40℃になっていれば、どうなるでしょう。
(24℃ + 40℃)÷ 2 = 32℃
なんと、体感温度は真夏日の32℃にもなるのです。
「温度計は低いのに、なんだか暑い…」と感じる原因はこれです。壁や天井を触ってみて熱く感じたら、それは危険なサイン。温度計の数字を信じず、体が涼しいと感じるまでエアコンの設定温度を適切に下げることが重要です。
5.もしもの時のために。熱中症の正しい初期対応
厚生労働省のまとめによると、熱中症で亡くなる方の多くは、発見が遅れたり、初期対応に遅れがあったりするケースが目立つとのことです。万が一、ご自身や周りの人が暑さでぐったりしてしまったら、以下の対応をためらわず行ってください。
1.とにかく体を冷やすことが最優先!
すぐにエアコンの効いた室内や日陰など、涼しい場所へ移動する。
衣服をゆるめ、首の周り、脇の下、足の付け根などを冷たいタオルや保冷剤で冷やす。
体に水をかける、霧吹きで濡らしてうちわで扇ぐなども非常に効果的です。
2.水分補給は慎重に
意識がはっきりしている場合は、経口補水液やスポーツドリンクを少しずつ飲んでもらう。
※注意:意識が朦朧としている、呼びかけに反応しない人に無理やり水を飲ませてはいけません。誤嚥(ごえん)を起こし、窒息する危険があります。
3.ためらわずに救急車を!
意識がない、自力で水が飲めない、症状が改善しない場合は、ただちに119番通報をしてください。救急車が到着するまでの間も、体の冷却を続けましょう。
厚生労働省:熱中症関連情報(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/index.html)
まとめ
今回は、家の中でも起こりうる熱中症の危険性と、その本当の原因について解説しました。
・人が感じる暑さは「気温」「湿度」「輻射熱」で決まる。
・室内の体感温度は、壁や天井の温度に大きく影響される。
・温度計の数字だけを信じず、自分の感覚を大切にする。
・猛暑日のエアコンは我慢せず、命を守るために適切に使う。
・「自分は大丈夫」という油断が、最も危険です。正しい知識を身につけ、賢く対策することで、危険な夏を乗り切りましょう。
情熱電力からのお知らせ
夏のエアコンは、今や贅沢品ではなく、命を守るための必需品です。
しかし、「電気代が気になって、エアコンの使用をためらってしまう…」というお声も少なくありません。
暑さを我慢して健康を損なってしまっては、元も子もありません。
情熱電力では、皆さまが安心して、そして快適に夏をお過ごしいただけるよう、
ご相談いただければ個別にライフスタイルに合わせたお得な料金プランを設計致します。
まずは、コチラからご相談ください!!
電気の使い方を見直して、電気代を賢く節約しながら、熱中症対策を万全に。
情熱電力が、皆さまの快適で安全な夏をサポートします。
情熱電力のこのお知らせページでは、
情熱電力が注目した電気に関連した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
弊社では、随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
それではまた!
情熱電力が掲載した関連ページ(リンク)
・【長野市民必見】夏の電気代が心配なあなたへ。無料で涼める「クーリングシェルター」で賢く熱中症対策!
・電気代対決!扇風機vsサーキュレーター!夏の節電、本当に得なのはどっち?使い方で差がつく節約術
・「猛暑が猛威!6月16〜22日の熱中症搬送8,603人…“住居”で多数発生、警戒強化を」
・「10年に一度」の危険な暑さ!6月22日頃から列島を襲う予報 今すぐやるべき熱中症対策とは?