さらば、愛しの「まつもとぉ~」!JR松本駅名物アナウンスが11月で終了。40年の歴史に秘められた誕生秘話

弊社、情熱電力の本社最寄り駅「松本」に関する気になる記事があったので調べてみました。
学生時代や近頃は出張時などに幾度となく聞いた、あの「まつもとぉ~」という音声案内に関する話題です。
JR松本駅に列車が到着するとホームに流れる、独特の語尾を伸ばす「まつもとぉ~、まつもとぉ~」という自動放送。松本市民にとっては「帰ってきた」と感じる音であり、観光客にとっては旅情をかき立てる「松本の音」として、長年親しまれてきました。
ところが、この名物アナウンスが、まもなく聞き納めになるというニュースが飛び込んできました。信濃毎日新聞社の報道によると、およそ40年にわたって使用されてきたこの放送が、2025年11月をもって終了するとのこと。
なぜ終了してしまうのか? あの耳に残る声の主は一体誰だったのか? そして、なぜ松本駅のアナウンスはあのように「旅情」を誘う独特の響きになったのか?
松本の玄関口の象徴とも言える名物放送の背景と、その最後について深掘りします。
11月17日、松本駅の「音」が変わる
あの「まつもとぉ~」が聞けるのは、いつまでなのでしょうか。 記事によると、2025年11月17日(月)の始発電車から、新しい音声に変更されるとのことです。つまり、11月16日(日)の終電までがあの声を駅で聞ける最後のチャンスとなります。
なぜ放送が終わってしまうのか?
理由は、放送機器の老朽化だそうです。 この放送が使われ始めたのは、国鉄時代の1985年(昭和60年)ごろ。以来、約40年が経過し、機器の不具合が生じる恐れも出てきたため、設備更新が決定されました。
JR東日本長野支社によると、従来とは異なるメーカーの機器を使うことになり、技術的な制約から、これまでの音声データを引き継ぐのが難しくなった、というのが実情のようです。
新しい放送はどうなる?
新しく流れるのは、別の人が吹き込んだ音声とのこと。 JR東日本のコメントでは、これまでのような特徴は打ち出さず、他の駅と「同様になる」としています。松本駅ならではの個性が一つ失われてしまうのは、少し寂しい気もしますね。
あの声の主は? なぜ「まつもとぉ~」は生まれたのか?
長年、私たちの耳に親しまれてきたあの声。 声の主は、テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」のナレーションなどで知られる、声優の沢田敏子さんでした。
このアナウンスがどのようにして生まれたのか、その誕生秘話も記事で紹介されていました。
国鉄時代の「別枠扱い」 沢田さんがこの音声を収録したのは、国鉄が駅の自動放送を本格的に導入しようとした時期。 当時、北海道から九州まで数多くの駅の収録依頼がありましたが、なぜか上野駅(東京)と松本駅だけが「別枠扱い」だったそうです。込められた「旅情」 担当者からの注文は、上野駅は「郷愁」を、そして松本駅は「旅情」を感じるように、というものでした。 沢田さんは当時、松本を訪れたことはなかったものの、「北アルプスへの登山客」や「空気の澄んだ街並み」を思い浮かべ、試行錯誤してたどり着いたのが、あの語尾を伸ばす独特の言い方だったのです。当時の長野県では冬季五輪の招致話が持ち上がりつつあり、国鉄が松本駅にいち早く新技術(自動放送)を導入しようとした背景もあった、と説明されています。
まさか「ハイジ」のナレーターの方が、松本の「旅情」をイメージして生み出してくれた声だったとは、驚きですね。
【ご注意】録音をされる方へ
放送終了が近づくと、名残を惜しんで駅で音声を録音しようと試みる方も増えるかもしれません。 JR東日本長野支社は、以下のように注意を呼びかけています。
“駅構内には高圧の架線があるため、安全のため、長い棒の先にマイクを付けて録音するのは控えてほしい”
とのことです。 最後の「まつもとぉ~」を聞きに行く際も、マナーと安全を守って楽しみましょう。
まとめ
国鉄時代から約40年間、松本駅のホームで私たち乗客を迎え、送り出してくれた「まつもとぉ~」の響き。当たり前にそこにあった「松本の音」が、設備の更新という時代の流れとともに、もうすぐ聞けなくなります。
沢田敏子さんが込めてくれた「旅情」は、確かに私たちに届いていました。長年の活躍に「ありがとう」と伝えたいですね。
11月17日からは、新しいアナウンスが松本駅のスタンダードになります。寂しさはありますが、新しい松本駅の「音」にも注目していきたいと思います。
情熱電力からのお知らせ
JR松本駅のアナウンスが約40年の役目を終え、新しい設備に切り替わるように、私たちの暮らしを支える電力インフラも、日々進化し、更新されています。
情熱電力は、皆さまの松本での「日常」や、松本を訪れる方々の「旅情」を、これからも変わらず安定した電力供給で支え続けます。
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この記事に関連するページ
JR東日本:https://www.jreast.co.jp/
松本市の公式観光情報サイト:https://visitmatsumoto.com/