洋上風力のメンテナンスが熱い!地方企業に広がる新たな仕事と未来性とは?
日経ビジネスに気になる記事がありました。
(出典:日経ビジネス 洋上風力のメンテナンス、地方企業が熱視線 2050年に要員2万人育成へ)
地方の企業にとって、新たなチャンスが広がりつつあります。洋上風力発電の「メンテナンス」という分野で、地域に根ざした企業が活躍し始めているのです。大規模な建設は難しくても、運転開始後20年にわたって続く点検や保守なら、地元企業でも十分参入可能。特に長崎県五島市の企業は、社員3人からスタートして40人超にまで拡大。地元に人が集まり、収益が生まれ、持続可能なまちづくりにもつながる。さらに国は2050年までに約2万人の人材が必要と見込んでおり、研修施設の整備も進んでいます。
目次
1.洋上風力のメンテナンスが注目される理由
2.地方企業が活躍できるチャンス
3.実例:長崎県五島市の企業が急成長
4.洋上風力メンテナンスに必要な人材と研修施設
5.地元の未来を担う「地域に根ざした仕事」
1. 洋上風力のメンテナンスが注目される理由
洋上風力発電の平均運転期間はおよそ20年。その間、定期的な点検・補修が不可欠であり、資源エネルギー庁などの資料によれば、運営コスト全体の約4割がメンテナンスに充てられるとされています。つまり、それだけ安定的な仕事・収益が見込める分野だということです。
加えて、建設工事とは異なり、メンテナンスは地元企業でも手がけやすいという特性があります。発電事業者にとっても、地域との信頼関係を築くためには「地元にお金が落ちる」仕組みが不可欠です。
2. 地方企業が活躍できるチャンス
長崎県五島市の「イー・ウィンド」は、2008年に建設業から風力メンテナンス業に業態転換。3人から始まった社員数は、2025年5月には41人にまで拡大。本社社員の3分の1は移住者であり、地域に人を呼び込む好循環も生まれています。
また、2026年には五島市で大規模な洋上風力発電所が稼働予定で、同社がそのメンテナンス業務を受注する見通し。事業全体に占める売上割合は5〜10%に達する見込みです。
3. 実例:東京から移住して働く人も
イー・ウィンドの伊藤晃氏は、東京でアパレル業界に勤めながら電気関係の資格を取得し、44歳で転職。旅行で訪れた五島市に魅せられ、「再エネの仕事で地域に貢献したい」との思いで入社。今では100基以上の風車の遠隔監視を手がける中心メンバーです。
4. 洋上風力メンテナンスに必要な人材と研修施設
洋上風力メンテナンスには特殊なスキルと安全性の確保が求められます。風車のタワーは海面から約56mの高さ。作業員は改造輸送船から乗り移り、風車に登って作業を行います。
2023年の調査では、2050年には約2万人のメンテナンス人材が必要とされ、国内最大手・北拓(商船三井子会社)は北九州市に洋上風力の専門トレーニング施設を開設。日本唯一の洋上風車模型を使い、乗り移り訓練や救助訓練など、実践に近い環境で学ぶことが可能です。
5. 地元の未来を担う「地域に根ざした仕事」
風力メンテナンスは、単に技術職であるだけでなく、「地域のエネルギーインフラを守る」という社会的意義のある仕事。発電事業者にとっても、地元企業への業務発注は地域理解と信頼を得るカギです。
まとめ
洋上風力のメンテナンスは、地方企業にとってまさに“地元で続けられる仕事”の新モデルといえます。長期間にわたる安定的な仕事である上、移住者を呼び込む可能性や地域経済への好影響も大きい。再生可能エネルギーの普及には技術だけでなく「地域との共創」が欠かせません。今後さらに人材育成・安全訓練・制度整備が進めば、地方から再エネ産業の担い手がどんどん育っていくはずです。
情熱電力も地域企業として挑戦中
私たち情熱電力も、地方に根ざす企業として「地域に還元される仕組みづくり」を大切にしてきました。
まだまだ道半ばではありますが、地元長野の皆さま、そして再エネや電気に関心を持つ方々の信頼に応えられるよう、これからも努力と挑戦を続けてまいります。
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