お知らせ

INFO

2026.04.15 Wed

自給率2.2%の「生命線」を守れ!INPEX・JAPEXが挑む国内ガス田開発の最前線

 
ガス田のイメージ
 
日経ビジネスに国内ガス田開発に関する気になる記事があったので調べてみました。私たちは普段、当たり前のようにガスや電気を使っていますが、その燃料となる天然ガスの自給率がわずか2.2%だという事実をご存じでしょうか。

現在、世界情勢の不安定化や円安の影響でエネルギー価格が高騰する中、この「わずか2%」が日本の安全保障を支える重要な鍵となっています。今回は、新潟県を中心に再燃する国内ガス田開発の動向と、なぜ今「国産」にこだわる必要があるのか、その舞台裏に迫ります。
 


 
日本の「天然ガス王国」新潟と驚きの自給率
日本は資源に乏しい国と言われますが、実は新潟県は国内の天然ガス生産量の約7割を占める「天然ガス王国」です。

JAPEX(石油資源開発)の「片貝ガス田」や、国内最大級の生産拠点であるINPEX(国際石油開発帝石)の「南長岡ガス田」など、新潟県長岡市周辺には日本のエネルギー自給を支える重要拠点が集結しています。

しかし、数字で見ると日本のエネルギー事情は依然として厳しい状況にあります。

・天然ガスの国内自給率:2.2%
・原油の国内自給率:0.3%
(2022年 天然ガス鉱業会データより)
これだけ見ると「たったそれだけ?」と感じるかもしれません。しかし、このわずかな国産資源が、日本の交渉力や技術力を支える「生命線」となっているのです。
 
 
なぜ今、国内開発への「回帰」が進んでいるのか?
INPEXやJAPEXが今、改めて国内での試掘や設備投資を強化している背景には、3つの大きなメリットがあります。
 
1. エネルギー安全保障(セキュリティー)
現在、日本の原油輸入の9割以上は中東に依存しています。もしホルムズ海峡が封鎖されるような事態になれば、日本のエネルギー供給は瞬時に危機に陥ります。国産資源は、地政学リスクや円安の影響を直接受けない、最も安定した「最後の砦」なのです。
 
2. 価格競争力と既存インフラの活用
海外から天然ガスを輸入する場合、マイナス162℃で液化(LNG化)し、専用船で運ぶ莫大なコストがかかります。一方、国内産は気体のままパイプラインで供給できるため、既存のインフラ(INPEXは約1500km、JAPEXは約800kmの網を保有)に繋げば、非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。
 
3. 世界で戦うための「人材育成の場」
INPEXが主導するオーストラリアの巨大プロジェクト「イクシス」など、海外で活躍する技術者の多くは、日本の小さなガス田現場で経験を積んでいます。国内現場は、若手が事業の全体像を学ぶ「最高の教育の場」としての側面も持っているのです。
 
 
次なるフロンティアは「海」へ
陸上での開発が進む一方で、今後の期待は海洋資源へと移っています。
JAPEXは2026年3月にも北海道日高地域沖での試掘を計画しており、INPEXも2027年以降に海域を含む試掘を検討しています。

かつて島根・山口県沖での試掘が商業化に至らなかった苦い経験もありますが、掘削技術の進化(120億円を投じたリグの刷新など)により、より深い地層への挑戦が可能になっています。
 
 
まとめ:2.2%が切り拓く日本の未来
「自給率2%」という数字は、一見すると無力に思えるかもしれません。しかし、その裏にはエネルギーの価格交渉を有利に進める「カード」としての役割や、有事の際のバックアップ、そして世界に通用する技術の継承という、数字以上の価値が詰まっています。
私たちが使うエネルギーの背景にある、新潟や北海道の「現場」で戦う人々の情熱。それこそが、日本の未来を照らす真のエネルギーなのかもしれません。
 


 
情熱電力からのお知らせ
情熱電力では、今回ご紹介した国内ガス田開発のような「日本のエネルギー自給率向上」や「地産地消のエネルギー活用」を心から応援しています!

私たちは、地域の資源を活かした持続可能なエネルギー供給を通じて、皆さまの暮らしと産業を支えるパートナーでありたいと考えています。エネルギーの効率化や、最新の電力事情に関するご相談は、ぜひ情熱電力までお気軽にお問い合わせください。

日本の未来を、共に熱く照らしていきましょう!
 
株式会社情熱電力へのお問い合わせは こちらからお願いします。
 
この記事に関連するページリンク
・JOGMEC(独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構):公式サイト
 ┗ 日本の資源開発に関する公的なデータや最新ニュースが網羅されています。
・天然ガス鉱業会:公式サイト
 ┗ 国内の天然ガス生産に関する統計資料や、ガス田の仕組みを詳しく解説しています。
・石油資源開発株式会社(JAPEX) :公式ページ
 ┗ 記事に登場した片貝ガス田やパイプライン網の情報が確認できます。