コンクリートが巨大な電池に!?日本の新技術「蓄電コンクリート」がエネルギー問題の救世主になるかも!
はじめに:あの「電気をためるコンクリート」が、いよいよ社会実装へ!
以前にもこのブログで取り上げたことがありましたが、電気をためるコンクリート、その名も「蓄電コンクリート」に関する気になるニュースがあったので、改めて調べてみました。なんと、この夢のような技術の全国的な普及を目指して、コンクリートメーカーや関連企業全国45社が集まり、「蓄電コンクリート工業会」が設立されたというのです!これは単なる研究開発の段階を越え、私たちの生活を変える「産業製品」として本格的に動き出したことを意味します。再生可能エネルギーの普及に欠かせない蓄電技術。その常識を覆すかもしれない日本の新技術の「今」と「未来」に、情熱電力もワクワクが止まりません!今回は、この蓄電コンクリートの驚くべき仕組みと、それによって描かれる未来のエネルギー社会について、詳しくご紹介します。
そもそも「蓄電コンクリート」って、どんな仕組みなの?
「コンクリートが電気をためる」と聞いても、ピンとこないかもしれませんね。この技術の鍵を握るのは、コンクリート内部にある無数のミクロな隙間と「カーボンブラック」という炭素の微粒子です。
・コンクリートの中はミクロの血管だらけ
セメントと水が反応して固まる時、コンクリートの内部には、まるで毛細血管のように非常に小さな隙間(細孔)が張り巡らされます。
・「カーボンブラック」で電気の道を作る
このコンクリートにカーボンブラックを混ぜ込むと、その粒がミクロの隙間の周りに集まり、互いに繋がりあって電気の通り道(導電ネットワーク)を形成します。
・コンクリートが「スーパーキャパシタ」に変身!
この電気の通り道を利用し、コンクリート自体を電極として機能させることで、電気を蓄えることができるようになります。これは「スーパーキャパシタ」と呼ばれる仕組みで、化学反応を伴う一般的な電池とは異なり、理論上は劣化しにくく、建物の寿命に匹敵するほどの長期間にわたって使用できるとされています。
この画期的な技術は、北海道苫小牧市に本社を置く会沢高圧コンクリートと、あのアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)が共同で開発を進めている、まさに世界最先端の技術なのです。
いよいよ産業化へ!全国組織「工業会」設立のインパクト
今回の大きなニュースは、この技術を日本全国に広めるための「蓄電コンクリート工業会」が設立されたことです。
設立総会では、実際に蓄電コンクリートを使った「標準蓄電モジュール」の試作品も披露されました。このモジュールは、約1ボルトの能力を持つセルを25層重ねて約25ボルトのユニットにし、それを4基つなぎ合わせることで、家庭でも使える100ボルト級の出力を持つそうです。
これは、蓄電コンクリートが実験室の夢物語ではなく、私たちの生活で使える具体的な製品として形になりつつある証拠です。工業会は今後、このモジュールの性能をさらに高めていくとしています。
未来の計画がすごい!ベンチや家の床下が巨大な蓄電池に
工業会が示した今後の事業計画は、私たちの暮らしを大きく変える可能性を秘めています。
・2026年~:屋外のあらゆるものが蓄電池に!
コンクリートを自在な形に成形できる「3Dプリンター」技術を活用し、公園のベンチやモニュメントそのものが蓄電池になる、屋外型蓄電池の開発を目指すとのこと。街の景色が、そのままエネルギーインフラになるなんて、SF映画のようですね! 🌳🔋
・同じく2026年~:住宅の「床下」が発電所の一部に!
戸建て住宅の床下に設置する専用の蓄電ユニットも開発する計画です。これにより、各家庭の太陽光発電などで作られた再生可能エネルギーを効率的にためて、無駄なく自家消費するモデルを構築していくとしています。
工業会の会長に就任した会沢社長は、「この技術はまだ未熟だがポテンシャルは高く、間違いなく産業製品として大きく立ち上がっていくだろう」と力強く語っており、その本気度が伝わってきます。
まとめ:日本の技術が、エネルギーの未来を面白くする!
今回は、本格的な普及に向けて大きな一歩を踏み出した「蓄電コンクリート」についてご紹介しました。
・コンクリートが電気をためるという革新的な発想
・理論上劣化しにくく超長寿命
・全国45社による工業会が設立され、産業化が本格スタート
・将来的にはベンチや家の床下などが蓄電池になる可能性
建物やまわりの構造物そのものがエネルギーを蓄え、シェアする社会。そんな「分散型エネルギー網」の実現が、この日本発の技術によって一気に加速するかもしれません。再生可能エネルギーの普及という大きな課題に対して、これほどワクワクするアプローチは他にないでしょう。情熱電力も、この新しい技術の動向に、これからも熱く注目していきたいと思います!
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