【解説!】 再エネ賦課金

〇目的
再生可能エネルギー賦課金の目的は、太陽光、風力、地熱などのクリーンなエネルギー源からの電力を増やし、
環境に優しい社会を実現することにあります。
この制度を通じて、再生可能エネルギーの発展と普及を支援しています。

 

〇負担の仕組み
再生可能エネルギーで発電された電力を電力会社が一定の価格で買取ることが義務付けられ
買い取り価格は、通常、非再生可能エネルギー源からの電力よりも高く設定され、
その差額はお客さまが支払う電気料金に上乗せされる形で賄われます。
この上乗せ分が「賦課金」と呼ばれ、再生可能エネルギーの発電事業者への支払いに充てられることで、
再生可能エネルギーの導入促進と発展が図られます。

 

〇賦課金の計算
賦課金は、お客様が使用する電力量に応じて計算され、電気料金に上乗せされる形で請求されます。
賦課金の単価は定期的に見直され、再生可能エネルギーの市場状況に応じて変動することがあります。

 

― 賦課金の計算方法-
再エネ賦課金額=使用電力量×賦課金単価

 

使用電力量:お客様が一定期間内に使用した電力の量(kWh単位)です。
賦課金単価:再生可能エネルギーの発電に対する支援額を電気使用量1kWhあたりに換算した価格です。
(この単価は政策や市場の状況に応じて毎年調整されます。)

 

例えば
もし賦課金単価が1kWhあたり2円で、お客様が1ヶ月に500kWhの電力を使用した場合、
その月の再エネ賦課金額は以下のように計算されます。

 

500 kWh×2 円/kWh=1000 円

したがって、その月の電気料金には、再生可能エネルギー賦課金として1000円が上乗せされます。

 

〇メリット
再生可能エネルギー賦課金による負担はありますが、
これは再生可能エネルギーの導入促進による環境保護、化石燃料依存度の低下、
エネルギーセキュリティの向上など、長期的な利益につながる投資であり
再生可能エネルギーによる環境負荷の少ない社会の実現や、エネルギーの多様化に寄与することが期待されています。