太陽光発電所の銅線盗難が急増!「金属盗対策法」成立で業者規制を大幅強化へ

 
チェック
 
太陽光発電所の現場で頻発している「銅線ケーブルの盗難」。その背景には、世界的な銅価格の高騰があります。特に北関東を中心に被害が相次ぎ、2024年には金属盗による被害総額が約135億円にのぼりました。
こうした状況を受け、政府は金属くず買い取り業者への規制を強化する新法「金属盗対策法」を可決・成立。売り主の本人確認義務や取引記録の保存、警察の立ち入り検査権限の付与などが盛り込まれ、再発防止が図られます。
太陽光発電設備における金属盗の対策は、もはや施設運営の安全管理上の重要課題です。本記事では、新たに成立した法律の内容とともに、発電所オーナーが今できる対策についてまとめました。
 


 
金属盗被害、太陽光発電所で多発中
近年、太陽光発電所で銅線などの電気ケーブルが狙われる盗難事件が全国で相次いでいます。
特に北関東では、広大な無人設備が狙われやすく、被害が発覚するまで時間がかかるケースも少なくありません。警察庁によると、2024年の金属盗による被害額は約135億円に達し、これは窃盗全体の約2割に当たる規模です。
 
出典:警察庁Webページ 金属盗対策(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/scrap/scrap.html
出典:第1回金属盗対策に関する検討会 資料
 


 
「金属盗対策法」が2025年6月に成立
こうした被害の多発を受けて、2025年6月13日、「金属盗対策法」が参議院で可決・成立しました。この法律は以下のような内容を含みます:
 
✅ 金属くず買い取り業者への規制強化
・営業するには都道府県公安委員会への届け出が必須
・無届け営業には6月以下の拘禁刑または100万円以下の罰金
 
✅ 本人確認と記録保存の義務化
・売却時に運転免許証などで本人確認
・氏名・住所・生年月日を記録し、3年間保存
・盗品の疑いがある取引は通報義務あり
 
✅ 警察の立ち入り検査が可能に
・義務違反があった場合は、公安委の指導・営業停止命令
 
✅ 犯行工具の所持も違法に
・ケーブルカッターなどを隠し持つこと自体が処罰対象
・違反者には1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金
 
今後の規制範囲は「銅」以外にも拡大の可能性
この法律は当面「銅」を規制対象としていますが、情勢に応じて他の金属も対象に加える方針です。太陽光発電設備では銅以外にもアルミや鉄材が使われるため、今後の動向にも注目が必要です。
 


 
発電所オーナーができる防犯対策とは?
制度面の強化と同時に、現場での防犯対策も求められます。たとえば以下のような対策が有効です。
・防犯カメラやセンサーの設置
・ケーブル類の埋設や盗難対策ボックスの使用
・地域との見守りネットワークの構築
・発電設備に「所有者情報」や「通報先」表示
今後は、太陽光発電所も「盗難リスクを前提とした施設管理」が常識的になっていくと思われます。
 


 
まとめ
太陽光発電所が「銅線泥棒の標的」となっている現実は、設備オーナーにとって見過ごせないリスクです。2025年に成立した「金属盗対策法」は、買取業者への規制強化を通じて盗難の抑止を狙うもので、一定の効果が期待されます。
しかし、法律だけに頼るのではなく、自主的な防犯対策や地域連携を進めていくことが重要です。太陽光発電所を「守る力」がいま、問われています。
 


 
<追記>
そういえば、先日、信濃毎日新聞に「長野県諏訪市のしんきん諏訪湖スタジアムで銅線ケーブルが切られて持ち去られナイター用照明が使用できなくなっていた」という記事が掲載されていました。
職員がマンホールのふたが空いている異変に気付き、確認すると、照明に電力を供給するマンホール内のケーブルが被害にあったとのこと。
スタジアムのケーブルまでが被害にあう事態に。
発電側・受電側どちらもくれぐれもご注意ください。
 
情熱電力のこのお知らせページでは、
情熱電力が注目した電気に関連した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
弊社では、随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
 
それではまた!!
 

電気代対決!扇風機vsサーキュレーター!夏の節電、本当に得なのはどっち?使い方で差がつく節約術

 
扇風機とサーキュレーター
 
こんにちは!情熱電力です。
連日続く猛暑と、気になる電気料金のニュース…。少しでも電気代を抑えたいけれど、快適さも譲れないのが本音ですよね。先日、「扇風機とサーキュレーター、結局どっちが節電になるの?」という記事が目に留まり、夏を賢く乗り切るヒントが満載だったので、今回はその内容を深掘りし、皆さんの節電ライフに役立つ情報としてまとめてみました。
見た目はそっくりなこの2つの家電、実は得意なことが全く違います。そして、その特性を理解して使い分けることこそ、電気代をぐっと抑える最大のカギになるんです。この記事を読めば、あなたの家のリビングに最適なのはどちらか、そして最も効果的な使い方がきっと見つかります。
 


 
目次
1.そもそも何が違う?「扇風機」と「サーキュレーター」の役割
2.【電気代シミュレーション】単体で使うなら、どっちが安いの?
3.節電効果を最大化!シーン別「賢い使い方」
 ・一人で涼む、エアコンを使わない時は「扇風機」
 ・エアコンと併用するなら「サーキュレーター」が最強の相棒
4.まとめ:夏の電気代は「賢い使い分け」で攻略しよう!
 


 
1. そもそも何が違う?「扇風機」と「サーキュレーター」の役割
一見すると羽が回る同じような家電ですが、その目的は全く異なります。
 
扇風機:人を涼しくするスペシャリスト
扇風機の目的は、人に風を当てて涼しくさせること。風が肌に触れることで汗が蒸発し、その気化熱で体感温度が下がります。うちわや扇子と同じ、直接的な涼しさを提供してくれます。そのため、風はふんわりと広範囲に届くように設計されています。
 
サーキュレーター:空気を動かす司令塔
一方、サーキュレーターの目的は、部屋の空気を循環させること。直線的でパワフルな風を遠くまで送り、室内の温度ムラをなくすのが得意技です。暖かい空気は天井に、冷たい空気は床に溜まりがち。この空気をかき混ぜて部屋全体の温度を均一にし、快適な空間を作り出します。
 

種類 主な用途 風の特徴 風量調整 消費電力
扇風機 人体を涼しくする 広範囲に広がる柔らかい風 多段階調整あり 約30W(AC)〜約2W(DC)
サーキュレーター 空気循環・室温の均一化 直進性が強く遠くまで届く 機種によって段階少なめ 約10W〜30W

「人に涼を届ける」のが扇風機、「空間の快適さを整える」のがサーキュレーターといったところでしょうか。
サーキュレーターは、空気を「かき回す」ことが得意で、エアコンと併用することで効率的な室温調整が可能です。
 
【豆知識】扇風機選びのポイント!「ACモーター」と「DCモーター」の違い
扇風機やサーキュレーターを選んでいると、「ACモーター」「DCモーター」という言葉を目にしませんか?実はこのモーターの違いが、電気代や機能性を大きく左右する重要なポイントです。
 
・ACモーター(交流)
昔からある一般的なタイプです。構造がシンプルなため、本体価格がリーズナブルなのが最大のメリット。ただし、風量の調節は「強・中・弱」の3段階など大まかで、消費電力はDCモーターに比べて大きくなる傾向があります。
 
・DCモーター(直流)
近年の省エネモデルに搭載されているタイプです。きめ細やかな制御を得意とし、消費電力が非常に少なく、運転音が静かなのが特徴。「そよ風」のような心地よい微風からパワフルな送風まで、多段階で風量を設定できます。本体価格はACモーターに比べて高価ですが、長期的に見れば電気代の節約につながります。
 
【結論】
初期費用を抑えたいなら「ACモーター」、静音性や多機能性、そして何より電気代の節約を重視するなら「DCモーター」搭載モデルが断然おすすめです。
 


 
2. 【電気代シミュレーション】単体で使うなら、どっちが安いの?
では、実際に電気代はどれくらい違うのでしょうか。
先ほど解説したモーターの違いも踏まえ、3つのモデルで猛暑日に8時間連続使用した場合を想定して試算してみます。
 
前提条件:
電力料金目安単価:31円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会より その他の質問
(1000W=1kWで1kWを1時間使った時の電力量が1kWh)
 
■ 扇風機(昔ながらのACモーター搭載モデル・消費電力36Wと仮定)
→ 0.036kW × 8h × 31円 = 約8.9円/日
 
■ 扇風機(省エネなDCモーター搭載モデル・消費電力15Wと仮定)
→ 0.015kW × 8h × 31円 = 約3.7円/日
 
■ サーキュレーター(消費電力25Wと仮定)
→ 0.025kW × 8h × 31円 = 約6.2円/日
 
このように、電気代だけで見るとDCモーター扇風機が最も省エネです。ただし、サーキュレーターは冷気や暖気を部屋全体に循環させることでエアコンの負荷を軽減し、結果的にトータルの電力消費を抑える役割もあります。
また、製品の性能や使い方によって消費電力は変わるため、購入時には必ず製品の仕様(消費電力W)を確認することが大切です。
 


 
3. 節電効果を最大化!シーン別「賢い使い方」
電気代を節約する上で最も重要なのが「どう使うか」です。それぞれの特性を活かした使い方をご紹介します。
 
一人で涼む、エアコンを使わない時は「扇風機」
お風呂上がりや、そこまで暑くないけれど少し風が欲しい…そんな時は扇風機の出番です。人に直接風を当てることで、エアコンに頼らなくても十分に涼を感じられます。
ただし、長時間同じ場所に風を当て続けると体調を崩す原因にも。首振り機能やタイマーを上手に活用し、つけっぱなしを防ぐことが、体にもお財布にも優しい使い方です。
 
エアコンと併用するなら「サーキュレーター」が最強の相棒
猛暑日にエアコンが欠かせない時は、ぜひサーキュレーターを併用してください。その目的は「冷房効率の最大化」です。
エアコンの冷たい空気は床に溜まりがち。そこでサーキュレーターを使って空気を循環させることで、部屋全体の温度ムラがなくなり、設定温度が27~28℃でも快適に感じられるようになります。エアコンの設定温度を1℃上げると、約10%の節電になると言われています。結果的に、大きな電気代節約に繋がるのです。
 
【設置のコツ】
エアコンに背を向けるようにサーキュレーターを置き、風を天井に向けて送りましょう。こうすることで、床に溜まった冷気が持ち上げられ、部屋全体を効率よく循環させることができます。
 


 
まとめ
選び方のポイントは「使い方」と「目的」
・部屋全体を快適にしたいならサーキュレーター+エアコン
・ピンポイントで涼しくなりたいならDC扇風機
・長時間つけっぱなしにするならDCモーターが節電に効果的
また、夏以外でも室内干しの洗濯物乾燥や冬の暖房効率向上にもサーキュレーターは活躍するため、通年使用したい方にはおすすめです。
 
扇風機とサーキュレーターは、見た目以上に役割が異なります。
電気代だけを見るとDCモーター搭載の扇風機が最も安価ですが、エアコンとの併用ではサーキュレーターの方が空間全体の快適性を高め、結果として節電効果を高める可能性があります。
「なんとなく」選ぶのではなく、目的に応じた使い分けや併用が、今年の猛暑を快適&お得に乗り切るカギです。
 


 
情熱電力からのお知らせ
情熱電力では、電気代のムダを減らすためのさまざまな情報をこのブログで発信しています。
このようにちょっとした家電の使い方を見直すだけでも、毎月の電気料金に大きな差が生まれます。
 
「電気を賢く使いたい」「今のプランで本当にお得なの?」という方は、ぜひ情熱電力の【電気代見直し無料診断】をご活用ください。
お客さまのライフスタイルに合った節電術をご提案します!
 
本記事の参考ページ:
環境省 デコ活サイト(https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/
Panasonic 快適さと省エネ※1を実現するDCモーター(https://panasonic.jp/fan/feature/dc-motor.html)
 
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「猛暑が猛威!6月16〜22日の熱中症搬送8,603人…“住居”で多数発生、警戒強化を」

 
熱中症の症状
 
先日、情熱電力のお知らせページでも2025年夏の気象・気温について書きましたが、ご注目いただいている内容ですので、
本日も2025年夏に関する記事をUPします。
 
ウェザーニュースが報じた内容に驚いたので、速報でお伝えします。
2025年6月16日から22日までの1週間における熱中症による救急搬送者数が 全国で8,603人 に上り、前週と比べて7,600人以上も急増──これは昨年同時期の3倍を超える深刻な数字です(weathernews.jp)。特に搬送されたケースの多くが 自宅内 で発生しており、命の灯火を脅かす「室内熱中症」の恐れが現実のものとなっています。背景には、上空の暖気により全国的に気温が高まり、関東甲信〜東海、東北南部では真夏日・猛暑日が続いたことが挙げられます。本記事では、最新データをもとに熱中症リスクの実態を深掘りし、今こそ求められる日常の予防策をわかりやすく紹介します。
 
真夏日 猛暑日 熱帯夜の説明
真夏日:日中の最高気温が30℃以上の日
猛暑日:日中の最高気温が35℃以上の日
熱帯夜:夜間の最低気温が25℃以上の夜
 
①現状は“例年比3倍超”の緊急事態
総務省消防庁の発表によると、6月16〜22日の 熱中症による救急搬送者 は 8,603人。昨年同時期(2024年6月10〜16日)の約2,500人に比べ、3倍以上に跳ね上がっています。
 
②“不意の室内熱中症”が最多
搬送場所の内訳では、最も多いのは 住居(自宅)。屋外だけでなく、室内での油断が重大なリスクに直結していることが浮き彫りに。特に高齢者では注意が必要です。
 
③“夏並み暑さ”が6月に到来
上空の暖気の影響で6月中旬から30℃超えの真夏日~35℃以上の猛暑日が頻発。名古屋では6月17日に猛暑日観測、気象庁の暑さ指数(WBGT)は「厳重警戒」以上の数値を連日示しており、熱中症が急増した原因です。
 
④今すぐできる熱中症対策
・冷房を適切に使い、室内温度をこまめにチェック
・こまめに水分・塩分補給(1日1.2~1.5ℓを目安)
・気温が下がる朝晩の散歩・買い物へシフト
・帽子や日傘、UVカット衣類などを活用して外出時の負担軽減
・高齢者や体調不良者へのこまめな声かけ・見守りを実施
 
⚠️ ⑤「異変を感じたらすぐ行動を」
めまいや立ちくらみ、筋肉の強いけいれん、吐き気など、熱中症の初期症状を感じたらすぐ 涼しい場所で休む、水分補給 を。重症(意識混濁やけいれん長引く等)の兆候がある場合は、ためらわず119番へ。
 
まとめ
・6/16~22の搬送者は8,603人で昨年の3倍超
・自宅内での発症が最多 — 「暑さへの油断」が命取りに
・今後は7月以降も猛暑日・高WBGT続発の見通し
・冷房、こまめな水・塩分補給、生活時間や環境の見直しが急務
 


 
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テスラの蓄電池が実質0円!?日本全国で始まる「仮想発電所(VPP)」の全貌を分かりやすく解説します!

 
家庭用蓄電池のイメージ
 
日本経済新聞電子版(2025年6月13日)に、私たちの生活やビジネスの未来を大きく変える可能性を秘めた、非常に興味深い記事が掲載されていました 。
それは、電気自動車で世界をリードするあの米テスラが、日本全国で「仮想発電所(VPP)」という新しい事業を本格的にスタートさせるというニュースです 。
「仮想発電所って何?」「なんだか難しそう…」と感じるかもしれません。しかし、その中身は「企業の工場やオフィスに、テスラの蓄電池を無料で設置する」という、驚きの内容でした 。
この記事では、このニュースの真相と、私たちの未来の電力インフラとなるかもしれない「VPP」の仕組み、そしてそれがもたらすメリットについて、専門用語を極力使わずに、分かりやすく紐解いていきます。電気代の削減や、もしもの時の備えに繋がる、知っておいて損はない情報です。
 
元記事:日本経済新聞 電子版 テスラ、小型蓄電池束ね「発電所」全国展開 工場やオフィスから供給
 


 
目次
1.テスラが日本で始める「VPP(仮想発電所)」とは?
2.【注目の仕組み】なぜ蓄電池が“初期費用ゼロ”で設置できるのか
3.見逃せない!VPPに参加する3つの大きなメリット
  メリット①:日々の電気代を賢く削減
  メリット②:災害など、もしもの時の非常用電源に
  メリット③:未来の電力網を支え、環境にも貢献
4.日本の電力の未来はどうなる?今後の展望
5.まとめ:新しいエネルギーの時代がすぐそこに
 


 
1. テスラが日本で始める「VPP(仮想発電所)」とは?
「VPP」とは、「Virtual Power Plant」の略で、日本語では「仮想発電所」と訳されます。
 
これは、各地に点在する小規模な蓄電池や太陽光発電設備などを、インターネット技術を使って一つに束ね、遠隔でコントロールすることで、あたかも一つの大きな発電所のように機能させる仕組みのことです。
今回テスラは、芙蓉リース、そして新電力のグローバルエンジニアリング(福岡市)と提携し、このVPP事業を日本全国で展開することを発表しました 。具体的には、グローバルエンジニアリングが電力を供給している工場やオフィスなど約1500件を対象に、テスラの家庭用蓄電池「パワーウォール」を設置し、VPPを構築していく計画です。
これまでテスラは、2021年から沖縄県の宮古島市でVPP事業を先行して行ってきましたが、いよいよその取り組みが全国規模に拡大されることになります。
 


 
2. 【注目の仕組み】なぜ蓄電池が“初期費用ゼロ”で設置できるのか
「でも、高性能なテスラの蓄電池を設置するとなると、費用がかなりかかるのでは?」と疑問に思う方も多いでしょう。
今回の事業の最大のポイントは、企業側が初期費用を負担することなく蓄電池を設置できる点にあります。
この「初期費用ゼロ」のスキームは、提携する芙蓉リースが蓄電池の所有者となることで実現します 。企業側は設置スペースを提供するだけで、高価な蓄電池を購入する必要がありません。まさに、場所を貸す代わりに、蓄電池の様々なメリットを享受できる画期的なモデルと言えるでしょう。
テスラとパートナー企業は、2025年度中に100台の設置を目指すとしています。
 


 
3. 見逃せない!VPPに参加する3つの大きなメリット
では、企業がこのVPPの仕組みに参加すると、具体的にどのような良いことがあるのでしょうか。
 
メリット①:日々の電気代を賢く削減
VPPによって制御される蓄電池は、電力の市場価格が安い時間帯(例えば、太陽光発電量が多くなる昼間など)に自動で充電します。そして、その貯めた電気を、電力需要が増えて市場価格が高くなる夕方などに使うことで、企業は電気代の支出を抑えることが可能になると見込まれています。
 
メリット②:災害など、もしもの時の非常用電源に
近年、自然災害による停電は、事業継続における大きなリスクとなっています。蓄電池があれば、万が一の停電時にも、貯めていた電力を非常用電源として利用することができます。これにより、事業の継続性を高め、BCP(事業継続計画)対策としても非常に有効です。
 
メリット③:未来の電力網を支え、環境にも貢献
太陽光や風力といった再生可能エネルギーは、天候によって発電量が大きく変動するという課題があります。VPPは、電力が余っている時に蓄電し、足りない時に放電することで、電力網全体のバランスを保つ重要な「調整役」を担います。VPPに参加することは、再生可能エネルギーの普及を後押しし、安定した電力供給という社会インフラの維持に貢献することにも繋がるのです。
 


 
4. 日本の電力の未来はどうなる?今後の展望
テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、以前から「分散型の電力会社になる」と公言しており、電力ビジネスへの強い関心を示しています 。実際にアメリカのテキサス州では、2022年からVPP技術を活用した家庭向けの電力小売事業を開始しています 。今回の全国展開を足掛かりに、将来的に日本でも電力小売事業に参入する可能性は十分に考えられます。
 
こうした動きはテスラだけではありません。日本政府もVPPの普及を後押ししており、2026年度には、蓄電池に貯めた電気を市場で売買しやすくする新しい制度(需給調整市場)をスタートさせる予定です。また、東京電力エナジーパートナーといった国内の大手企業も、同様のVPP事業化に向けた実証実験を進めており、今後、企業や家庭を巻き込んだ新しい電力サービスの競争が本格化していくことでしょう。
 


 
まとめ
今回ご紹介したテスラのVPP事業は、単に「蓄電池が無料で置ける」というお得な話にとどまりません。それは、再生可能エネルギーを最大限に活用し、安定的で効率的な電力網を構築するための、未来に向けた大きな一歩です。
これまで「発電所で作られた電気を買う」のが当たり前だった時代から、これからは「電気を賢く貯めて、地域全体で融通し合う」時代へと、エネルギーとの付き合い方が大きく変わっていくかもしれません。
初期費用ゼロで電気代削減と防災対策が実現できるこの新しい取り組み。今後の動向から、ますます目が離せません。
 


 
情熱電力からのお知らせ
情熱電力では、今回のテスラのVPP事業のように、お客様のエネルギーコストの削減と、安心・安全な環境づくりに貢献する新しいソリューションに常に注目しています。
 
「うちの工場でも蓄電池を導入できるだろうか?」
「太陽光発電と蓄電池を組み合わせた最適なプランを知りたい」
「VPPについて、もっと詳しく聞いてみたい」
 
など、お客様の疑問やご要望に、専門知識豊富なスタッフが丁寧にお応えします。法人様、個人様を問わず、電気に関するお悩みは、ぜひ情熱電力までお気軽にご相談ください。私たちと一緒により良いエネルギーの未来を考えてみませんか。
 
→ 情熱電力へのお問い合わせはコチラ
 
この記事の参考ページ
・TESLA:「 Powerwall
・資源エネルギー庁 :「VPP・DRとは
 
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再エネ出力制御が”収益チャンス”に変わる!? 需給調整市場への参加で売電収入を最大化する新戦略!

 
Businessman invests in electric power stocks, on a background with network antennas and wind turbines.
 
スマートジャパンさんに気になる記事が載っていたので調べてみました。
ITmedia : 変動性再エネ電源の需給調整市場への参加要件を検討 期待収入の試算も公開(https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/2506/12/news023.html)
 
再エネ事業者の皆さま、こんにちは!情熱電力です。FIP制度に移行し、スポット市場での売電に取り組む中で、「再エネ出力制御」時の収入減少に頭を悩ませてはいないでしょうか。そんな中、まさにその出力制御時こそが収益チャンスに変わるかもしれない、という画期的な議論が始まっています。それが「需給調整市場」への参加です。これまでは参加が難しかった太陽光や風力発電(VRE)ですが、その参加方法や具体的な収入モデルが示されました。この記事では、国の最新資料を基に、需給調整市場への参加方法から、気になる「スポット市場との収入比較」まで、FIP事業者が”今”知っておくべき新常識を徹底的に解説します。
 


 
目次
1.調整力の主役へ!なぜ今、太陽光・風力が「需給調整市場」で求められるのか?
2.うちの発電所も参加できる?【4つのケース別】市場参加の具体的な方法
3.需給調整市場 vs スポット市場、結局どっちが儲かる?収入を徹底比較!
  ケースA:電力需給が安定している「通常時」
  ケースB:問題の「再エネ出力制御時」
4.FIP事業者が直面する「入札のジレンマ」と今後の展望
5.まとめ:来るべきチャンスに備え、今から準備すべきこと
 


 
1. 調整力の主役へ!なぜ今、太陽光・風力が「需給調整市場」で求められるのか?
電力の安定供給には、発電量と消費量を常に一致させる「調整力」が不可欠です。これまでこの役目は主に火力発電などが担ってきました。しかし、再エネの大量導入時代を迎え、状況は変わりつつあります。
天候で出力が変動する太陽光や風力(VRE)ですが、インバータ制御による速やかで精緻な出力調整能力は、実は調整力として非常に高いポテンシャルを秘めています。国は、このVREを新たな調整力として活用すべく、需給調整市場への参加ルール整備を本格的に進めているのです。
 


 
2. うちの発電所も参加できる?【4つのケース別】市場参加の具体的な方法
需給調整市場への参加には、最低1,000kWの入札量が求められます。しかし、小規模な発電所でも諦める必要はありません。国の小委員会では、以下のような参加方法が整理されています。
 
〇ケース1:発電リソース(単体)
1,000kW以上の大規模な発電所であれば、単独で市場に参加できます。
 
〇ケース2:発電リソース(アグリゲーション)
1,000kW未満の発電所でも、複数の発電所を束ねる「アグリゲーション」によって合計1,000kW以上になれば参加可能です。この場合、通信回線などの要件が緩和された「一次オフライン枠」という特別ルールが用意されており、参加しやすくなっています。
 
〇ケース3:ネガポジリソース(VRE+蓄電池など)
VREに蓄電池などを組み合わせ、電気を供給(逆潮流)することも、電気を使う(順潮流)こともできるタイプです。アグリゲーションも可能です。
 
〇ケース4:ネガワットリソース(VRE+蓄電池など)
VREと蓄電池などを組み合わせ、需要を抑制する(電気を使わない)ことで調整力を生み出すタイプです。
 
このように、発電所の規模や蓄電池の有無など、様々な形態での参加方法が用意されつつあります。
 


 
3. 【最重要】需給調整市場 vs スポット市場、結局どっちが儲かる?収入を徹底比較!
FIP事業者にとって最も気になるのは「収益性」でしょう。国の小委員会では、具体的な収入試算が公開されました。
 
ケースA:電力需給が安定している「通常時」
前提条件:
卸電力市場価格:9円/kWh
FIPプレミアム:1円/kWh
非化石価値:0.8円/kWh
 
この場合、スポット市場で売電した方が、需給調整市場に参加するよりも収入が多くなるという試算です。
FIPプレミアムと非化石価値の分が上乗せされるためです。

市場 収入の内訳(円/kWh) 合計収入(円/kWh)
スポット市場 市場価格(9円)+FIPプレミアム(1円)+非化石価値(0.8円) 10.8円
需給調整市場 逸失利益(9円)+調整力対価(約0.66円) 約9.66円

ケースB:問題の「再エネ出力制御時」
ここからが本題です。再エネが余り、出力制御が発生する断面では状況が一変します。
前提条件:
卸電力市場価格:0.01円/kWh(出力制御時は価格が最安値)
この場合、需給調整市場に参加した方が、圧倒的に収入が多くなります。
スポット市場ではFIPプレミアムも非化石価値収入もゼロになりますが、
需給調整市場では調整力としての対価(ΔkW約定価格)をしっかりと受け取れるためです。

市場 収入(試算結果)
スポット市場 収入はほぼゼロ
需給調整市場 収入を確保できる

つまり、多くの事業者を悩ませる「出力制御」が、需給調整市場では「収益を確保するチャンス」に変わりうるのです。
 


 
4. FIP事業者が直面する「入札のジレンマ」と今後の展望
では、出力制御が起こる日だけ需給調整市場に入札すれば良いのでは?」
そう考えたくなりますが、ここに大きな課題があります。
 
スポット市場の入札締切: 前日10時
需給調整市場の入札締切: 前日14時(2026年度以降)
出力制御の指示: 前日17時以降
 
つまり、事業者が出力制御の発生を知る前に、どちらの市場に参加するかの判断を迫られるのです。これは大きなジレンマです。
この課題を解決するため、国は「出力制御指示の予見性を高める」など、事業者がより戦略的に市場参加できるよう、環境整備を進める方針です。
 


 
まとめ
FIP制度下における新たな収益戦略として、「需給調整市場」の重要性が明らかになりました。要点をまとめます。
 
・通常時はスポット市場が有利。
・再エネ出力制御時は需給調整市場が圧倒的に有利。
・しかし、現時点では出力制御の発生を事前に知ることが困難という課題がある。
今はまだ過渡期ですが、この新しい市場は間違いなく再エネ事業の可能性を大きく広げます。今後の制度改定の動向を常にウォッチし、来るべきチャンスに備えて、自社の発電所がどのように市場に参加できるのかを今から検討しておくことが、未来の成功の鍵を握ります。
 
情熱電力からのお知らせ
情熱電力では、FIP制度に関するサポートはもちろん、今回ご紹介した「需給調整市場」への参加も含め、複雑化する電力取引における事業者様の収益最大化を強力にバックアップいたします。
「出力制御の発生予測を立てて、最適な入札戦略を考えたい」「アグリゲーションに参加して需給調整市場を目指したい」といった高度なご相談にも、専門知識を持つスタッフが対応いたします。制度の変わり目である今こそ、専門家と共に新たな戦略を立てませんか?ぜひお気軽にお問い合わせください。
 
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ChatGPTはGoogle検索の10倍? AIの電力”爆食い”がヤバい!、データセンターは3年で6割増

 
データセンター
 
先日、日本経済新聞のデジタル版に「AIが電力を”爆食い”している」という記事が載っていたので詳しく調べてみました。
私たちの生活や仕事を劇的に変える生成AI。その驚異的な進化の裏で、実は膨大な電力が消費されているのです。
例えば、1回のChatGPTの利用で、Google検索の約10倍もの電力を消費しているというデータがあります 。
さらに、AIの頭脳となるデータセンターの電力消費量は、2027年には2024年比で1.6倍に達すると予測されています。
 
このままAIの利用が拡大し続ければ、私たちの電力インフラはどうなってしまうのでしょうか?
この記事では、AIがなぜこれほど多くの電力を必要とするのか、その驚くべき実態をデータと共に解説し、私たちの生活への影響 、そして未来に向けた解決策を探ります 。便利さの先にあるエネルギー問題について、一緒に考えてみませんか。
 


 
目次
1.衝撃の事実!ChatGPTはGoogle検索の10倍の電力を消費
2.世界を飲み込む?データセンターの驚異的な電力需要
3.AIの電力消費が私たちの生活に及ぼす影響とは?
4.未来を救う3つのカギ:省エネ・次世代エネルギー・地域分散
5.まとめ:AIの進化とエネルギーの未来
 


 
1. 衝撃の事実!ChatGPTはGoogle検索の10倍の電力を消費
手軽に使える生成AIですが、その裏側では大量の計算が行われています。ChatGPTが1回の質問や指示(クエリ)を処理するために使う電力は2.9ワット時。これは、私たちが日常的に使うGoogle検索(1回あたり0.3ワット時)の約10倍に相当します。
「ググる」のと同じ感覚でAIに問いかけるだけで、テキストや画像を生成するために、これまでの検索とは比較にならないほどの計算資源とエネルギーが使われているのです。
 


 
2. 世界を飲み込む?データセンターの驚異的な電力需要
AIが学習や回答生成を行うためには、「データセンター」と呼ばれる巨大な施設で、高性能なGPU(画像処理半導体)を24時間365日稼働させる必要があります。
 
・世界のデータセンターの電力消費量
2024年の57ギガワットから、わずか3年後の2027年には89ギガワットへと、約6割も増加すると予測されています。
・大規模AI開発の事例
起業家イーロン・マスク氏のxAI社が開発するAIモデル「Grok3」は、NVIDIA製の高性能GPU「H100」を20万台も使用し、その消費電力は25万キロワットに達します。
この25万キロワットという電力は、一般家庭5万~8万世帯分に相当し、原子力発電所1基(100万キロワット)の1/4基分にもなる、まさに”爆食い”レベルなのです。
 


 
3. AIの電力消費が私たちの生活に及ぼす影響とは?
データセンターの電力消費が急増することで、私たちの生活にも様々な影響が懸念されます。
 
・局所的な電力不足
データセンターが過度に集積すると電力インフラへの負荷が高まり、製造業など他の産業や地域住民の生活に支障をきたす恐れがあります。
・社会インフラへの影響
膨大な熱を発するサーバーを冷却するための冷却水や、景観の悪化などが問題となり、住民からの反発が増えるリスクも指摘されています。
・海外の事例
アイルランドでは、2023年の国内電力消費のうち、データセンター関連が21%を占めました。
AI大国であるアメリカでも、電力消費に占めるデータセンターの割合は2023年の4%から、2028年には12%にまで上昇するという試算もあります。
 
便利なデジタル社会(DX)の推進と、地球環境への配慮(GX)をどう両立させていくかが、世界共通の大きな社会課題となっています。
 


 
4. 未来を救う3つのカギ:省エネ・次世代エネルギー・地域分散
この深刻な電力問題に対し、解決策の模索も始まっています 。カギとなるのは以下の3つです。
 
① アルゴリズムや半導体の「省エネ化」
より少ない電力で動くAIモデルの開発や 、米Googleが独自の省エネAI半導体「TPU」を開発するなど 、ハードウェア面での技術革新が進められています。
 
② 「次世代エネルギー」の活用
再生可能エネルギーの導入も一つの手段ですが、時間帯で発電量が変わるのが課題です 。そこで、安定した電力供給が可能なエネルギー源として、小型モジュール炉(SMR)のような次世代の原子力発電が有力視されており 、巨大IT企業も関連スタートアップへの出資や協業を拡大しています。
 
③ データセンター立地の「地域分散」
特定の地域にデータセンターが集中するのを避け、立地を分散させることで、一か所にかかる電力需要の負荷を軽減するアプローチも重要です。
 


 
まとめ
生成AIの急速な普及は、私たちの社会に大きな変革をもたらす一方で、これまでにない規模の電力消費という新たな課題を生み出しています。
その消費量は、ChatGPTがGoogle検索の10倍に達し 、世界のデータセンター需要はわずか3年で6割も増加する見込みです 。このままでは、電力不足や環境負荷の増大は避けられません。
AIが生み出すデジタルの未来と、持続可能なグリーンの未来を両立させるため 、私たち一人ひとりがこの問題を認識し、省エネ技術や次世代エネルギーの動向に関心を持つことが、今まさに求められています。
 
情熱電力からのお知らせ
AIと電力の問題は、未来のエネルギーのあり方を考える上で非常に重要なテーマです。情熱電力は、地球と共存する持続可能なエネルギー社会の実現を目指し、お客様に最適な電力ソリューションをご提案しています。
 
再生可能エネルギーの導入や、ご家庭・事業所のエネルギー効率の見直しなど、電力に関するお悩みやご相談がございましたら、ぜひ情熱電力にお気軽にお問い合わせください。
 
情熱電力のこのお知らせページでは、
情熱電力が注目した電気に関連した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
弊社では、随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
 
それではまた!!
 
この記事の参考ページ
・日本経済新聞 電子版:AIが電力「爆食い」 ChatGPT、Google検索の10倍消費
・資源エネルギー庁:データセンターのベンチマーク制度
・資源エネルギー庁:電力需要について
 

知らないと損!エアコンの電気代、実は「風量:自動・風向:水平」が最強の節約術だった!

 
エアコンのリモコン
 
エアコンの電気代の節約に関する気になる情報があったので調べてみました。そろそろ30℃を超える予報がちらほら見えてきました💦 もうすぐ一日中エアコンが欠かせない季節。
エアコンを使う機会が増えていく中で、少しでも電気代を抑えたいと感じている方も多いのではないでしょうか?「設定温度を1℃上げると節約になる」というのはよく聞く話ですが、実はそれ以外にも、リモコンのボタン一つでできる、もっと効果的な節約術があったんです。
それは「風量」と「風向き」の設定を見直すこと。多くの方が良かれと思って設定している「弱風」モードが、かえって電気代を高くしている可能性があるとしたら…?
この記事では、大手空調メーカーの実験データや国の機関が発信する情報をもとに、誰でも今日から実践できる、エアコンの電気代を賢く抑える具体的な方法を、まめ知識として分かりやすく解説していきます。
 


 
「風量:弱」は間違い?「自動」が正解のワケ
「電気代がもったいないから、風量は”弱”で我慢…」これ、実は逆効果かもしれません。
 
大手空調メーカーのダイキン工業が行った実験によると、同じ設定温度の部屋で「風量:弱」と「風量:自動」で運転した場合、「自動」の方が 1カ月で約990円も電気代が安くなる という結果が出ています。
これは、エアコンが最も電力を消費するのが「室温を設定温度まで下げる時」だからです。「弱」運転だと、部屋が冷えるまでに時間がかかり、コンプレッサー(室外機)に長時間負荷がかかり続けるため、かえって電力を多く消費してしまうのです。
一方、「自動」運転は、最初は強風で一気に部屋を冷やし、設定温度に達した後は自動で風量を調整してくれるため、最も効率が良く、結果的に消費電力が少なくて済みます。
 
【まめ知識】最も電気を食うのは「スイッチを入れた直後」。効率よく冷やして、あとはおまかせが吉!
 


 
冷たい風は上から下へ。「風向:水平」で効率アップ
もう一つのポイントは「風向き」です。冷たい空気は重く、下に溜まる性質があります。
そのため、風向きを「ななめ下」にしてしまうと、床付近ばかりが冷え、天井付近にある温度センサーが「まだ部屋が冷えていない」と勘違いして、余計に運転を続けてしまうことがあります。
ここでもダイキンの実験結果を見てみましょう。風向きを「水平」にするだけで、「ななめ下」に設定した場合と比べて、 1カ月で約930円の節約 になることがわかっています。
風向きを「水平」に設定し、冷たい空気をまず天井に沿って送ることで、自然な空気の循環が生まれ、部屋全体をムラなく効率的に冷やすことができます。
 
【まめ知識】冷房は「水平」、暖房は「下向き」が基本。空気の性質をうまく利用しよう!
 


 
見逃しがち!節約の基本はフィルター掃除と室外機
最新のエアコンでも、基本的なメンテナンスを怠ると性能は発揮できません。
 
・フィルター掃除(2週間に1回が目安)
資源エネルギー庁によると、フィルターが目詰まりしているエアコンを掃除した場合、 年間で約990円の節約 に繋がります。ホコリで空気の通り道が塞がれると、それだけで無駄な電力を使ってしまいます。
 
・室外機の周りをチェック
室外機の吹き出し口の前に物を置いたり、カバーで覆ったりしていませんか?室外機の周りの風通しが悪いと、熱交換の効率が下がり、消費電力が増える原因になります。直射日光が当たる場合は、「すだれ」などで日陰を作ってあげるだけでも効果があります。
 


 
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、すぐに実践できるエアコンの節約術をご紹介しました。
・風量は「弱」ではなく「自動」に設定する
・冷房時の風向きは「水平」に設定する
・フィルターは2週間に1度、こまめに掃除する
・室外機の周りはスッキリさせる
・設定温度:28℃でも十分に快適
・扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環
これらのポイントを意識するだけで、快適さを損なうことなく、賢く電気代を節約することができます。今年の夏は、ぜひご家庭のエアコン設定を見直してみてください。
 


 
情熱電力からのお知らせ
賢いエアコンの使い方で節電を心がけても、電気代の請求額に満足できない…と感じていませんか?
もしかしたら、ご契約中の電気料金プランそのものを見直す時期かもしれません。
私たち情熱電力では、お客様のライフスタイルに合わせた、おトクで分かりやすい電気料金プランをご提案しています。
電力会社を切り替えても、電気の品質や安定供給は変わりません。変わるのは、毎月の電気代だけです。
電力プランの見直しや、エアコンの電気代節約術についてのご相談も無料で承っております。
「この夏の電気代、少しでも抑えたい!」と思ったら、ぜひ情熱電力までご相談ください。
 
→ お問い合わせはこちら
 
この記事の参考ページ
・DAIKIN:エアコンの効果的な節電術で削減できる電気代を4つのケースで調査
・資源エネルギー庁:省エネポータルサイト
 
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申し込み800万kW超!日本の系統用蓄電池ビジネスが爆発前夜。市場の”今”と未来の勝機を徹底解説

 
系統用蓄電池
 
最近、情熱電力では系統用蓄電池ビジネスに関するお問い合わせを非常に多くいただくようになりました。「市場が大きく動いていると聞いた」「今から参入してビジネスになるのか?」こうした熱意ある声が全国から寄せられています。
それもそのはず、日本の系統用蓄電池市場は今、まさに“爆発前夜”と呼ぶにふさわしい状況です。事業化を見据えた系統への接続申込量は、この1年あまりで3倍にも膨れ上がり、すでに800万kWを突破。これは、日本のエネルギー史に残る巨大なビジネスチャンスの幕開けを意味します。
なぜ今、これほどまでに市場が熱狂しているのか?どこにビジネスの勝機があるのか?この記事では、エネルギーの最前線に立つ「情熱電力」が、公式データと最新のプロジェクト事例を基に、系統用蓄電池ビジネスの”今”と未来を徹底的に解説します。この歴史的な転換期、あなたはどう動きますか?
 


 
目次
1.まさに“爆発前夜”!数字で見る系統用蓄電池市場の熱狂
 ・未来の導入量を示す「接続申込」は800万kW超え
 ・実際の稼働量はまだ10万kW。だからこそチャンスがある!
2.なぜ今?蓄電池ビジネスを急加速させる「3つの追い風」
 ・追い風①:再エネの調整力という「絶対的なニーズ」
 ・追い風②:電力市場が生み出す「新たな収益モデル」
3.導入はどこから始まる?地域別に見る最新動向
 ・【先行エリア】北海道・九州
 ・【申込急増エリア】東北・東京・中国
4.すでに未来は始まっている!国内の主要プロジェクト事例
5.まとめ:巨大なビジネスチャンスを掴むために
 


 
1. まさに“爆発前夜”!数字で見る系統用蓄電池市場の熱狂
系統用蓄電池ビジネスの現状を語る上で、まず押さえるべき衝撃的なデータがあります。それは、未来の導入量を示す「接続契約申込」の多さです。
 
未来の導入量を示す「接続申込」は800万kW超え
経済産業省が公表している最新データ(※2025年3月時点の情報を含む)によると、事業者が電力系統へ接続するために申し込んだ容量(接続契約申込)は、約800万kWに達しています。
これは、大規模な原子力発電所8基分に相当する驚異的な規模です。しかも、この数値はここ1~2年で爆発的に増加しており、いかに多くのプレイヤーがこの市場に殺到しているかを物語っています。
※ちなみに、接続検討の受付容量: 約9,500万kW(原発95基分!!) 
 接続検討とは:発電所などを電力会社の送電線につなぐための、技術的な調査と手続きのこと。
 


 
実際の稼働量はまだ10万kW。だからこそチャンスがある!
一方で、2024年秋時点で実際に稼働している系統用蓄電池の容量は約10万kWに留まります。
「申込に対して、実際の導入は少ないじゃないか」と感じるかもしれません。しかし、これこそが最大のビジネスチャンスなのです。
 
案件の計画から建設、系統接続には数年の時間が必要なため、今はまさに市場の“助走期間”。膨大なバックオーダーが、今後2~3年で一気に実際の設備として稼働を開始します。市場が成熟しきる前の、この黎明期から成長期への移行フェーズにこそ、参入の大きな旨味があるのです。
 


 
2. なぜ今?蓄電池ビジネスを急加速させる「3つの追い風」
この市場の熱狂は、決して偶然ではありません。3つの強力な追い風が、今まさに日本のエネルギー市場に吹いているのです。
 
追い風①:再エネの調整力という「絶対的なニーズ」
脱炭素社会の実現に向け、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの導入が急拡大しています。しかし、これらの電源は天候によって出力が変動するため、電力の安定供給を揺るがす要因にもなります。そこで、電力が余った時に充電し、足りない時に放電する「調整力」として、系統用蓄電池は絶対的に不可欠な存在となっています。
 
追い風②:電力市場が生み出す「新たな収益モデル」
かつての蓄電池は「コスト」でしかありませんでしたが、今は「収益を生む資産」に変わりました。
 
卸電力市場(JEPX):電気が安い時に充電し、高い時に売る「価格差」で利益を得る。
需給調整市場: 電力の需給バランスを保つための「調整力」を提供し、対価を得る。
容量市場: 将来の電力供給力を提供する約束をし、固定収入を得る。(特に20年間の長期収入が見込める長期脱炭素電源オークションは、蓄電池ビジネスの安定性を飛躍的に高めました)
これらの市場が整備されたことで、事業者は多角的な収益モデルを構築できるようになりました。
 
追い風③:国が後押しする「強力な補助金制度」
政府はGX(グリーン・トランスフォーメーション)実現の切り札として、系統用蓄電池の導入に巨額の予算を投じています。高額な初期投資に対する補助金制度が、事業者の参入障壁を劇的に下げ、市場の活性化を強力に後押ししています。
※但し、今後は蓄電池そのものに関する補助金制度は少なくなる可能性が高いです。
 


 
3. 導入はどこから始まる?地域別に見る最新動向
ビジネスを展開する上で「どこでやるか」は重要な戦略です。蓄電池ビジネスも同様で、地域によって市場のフェーズが異なります。
 
【先行エリア】北海道・九州
再エネ導入量が国内トップクラスのこれらの地域では、発電しすぎた電気が捨てられる「出力抑制」が頻発しています。この問題を解決するため、蓄電池の導入が国内で最も進んでおり、すでに多くのビジネスが稼働しています。
 
【申込急増エリア】東北・東京・中国
これらのエリアは、今後の再エネ導入ポテンシャルが非常に高く、次なる主戦場として接続申込が急増しています。先行エリアでの成功事例を参考に、新たなビジネスチャンスが生まれようとしています。
 


 
4. すでに未来は始まっている!国内の主要プロジェクト事例
系統用蓄電池ビジネスは、もはや「未来の話」ではありません。すでに日本各地で大規模なプロジェクトが動き出しています。
 
・オリックス・関西電力「紀の川蓄電所」(和歌山県)
2024年12月に稼働した国内最大級の蓄電所(出力48MW)。大手企業がタッグを組み、日本のエネルギー市場に新たな一歩を刻みました。
 
・住友商事「EVバッテリー・ステーション千歳」(北海道)
電気自動車の使用済みバッテリーを再利用したユニークなプロジェクト。サステナビリティとビジネスを両立させるモデルとして注目を集めています。
 
これらの事例は、多様なプレイヤーとビジネスモデルがすでに存在し、市場がダイナミックに動いている証左です。
 


 
まとめ:チャンスを具体的な事業成果へ。成功の鍵は「戦略」にあり
本記事で見てきたように、系統用蓄電池市場は、接続申込800万kW超という明確なデータに裏付けられ、まさに成長期へと移行しています。これは単なるブームではなく、再エネ主力化という国のエネルギー方針に沿った、必然的な動きと言えるでしょう。
 
重要なのは、この大きな潮流をいかにして自社の事業成果に結びつけるかです。もはや「蓄電池を設置すれば儲かる」という単純な話ではなく、「どの電力市場で、どのように運用し、収益を最大化するか」という高度な事業戦略が成功の鍵を握ります。
 
市場は今、構想段階から具体的な実行段階へと着実に移行しています。この大きなビジネスチャンスを現実のものとするため、まずは詳細な情報収集や事業性の評価(フィジビリティスタディ)から始めてみてはいかがでしょうか。専門的な知見を持つパートナーと共に、具体的な一歩を踏み出すことが成功への近道です。
 


 
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情熱電力では、そんな熱意ある事業者様のために、系統用蓄電池ビジネスに関するあらゆるフェーズでのサポートをご提供しています。事業計画の策定支援から、ワンストップでお任せください。
 
日本のエネルギーの未来を共に創るパートナーとして、まずはお気軽にご相談ください。
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この記事の関連ページのご紹介
・経済産業省:蓄電池産業戦略検討官民協議会(https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/joho/conference/battery_strategy.html)
・資源エネルギー庁:系統用蓄電池の現状と課題(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/saisei_kano/pdf/062_05_00.pdf)
 
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「10年に一度」の危険な暑さ!6月22日頃から列島を襲う予報 今すぐやるべき熱中症対策とは?

 
熱中症の症状
 
   ↑↑ こんな症状が出たら要注意!!!
 
気象庁は、熱中症や農作物の管理に厳重な注意を呼びかけています。6月16日に発表された「高温に関する早期天候情報」によると、6月22日頃から、沖縄を除くほぼ全国で「10年に一度」クラスのかなりの高温となる可能性が示されました。これは、日本の南から太平洋高気圧が強く張り出し、暖かい空気に覆われることが原因とみられています。この異常な暑さは、私たちの生活や健康に大きな影響を及ぼす恐れがあります。特に、高齢者やお子様がいるご家庭では、熱中症への備えが急務です。この記事では、なぜ記録的な高温が予測されているのか、そして、私たちが今すぐ実践できる具体的な熱中症対策について、専門的な情報も交えながら分かりやすく解説します。大切なご家族を守り、この夏を安全に乗り切るための知識を一緒に確認していきましょう。
このような異常気象が続くなか、電気の使い方や冷房の準備、家族の健康管理を再確認するタイミングとして、今回の情報をお伝えいたします。
 


 
目次
1.6月下旬から始まる「10年に一度」の高温とは?
2.なぜこんなに暑くなるの?原因を分かりやすく解説
3.【エリア別】特に警戒が必要な地方
4.プロが教える!今すぐ家庭でできる熱中症対策4選
5.まとめ:賢い対策で、記録的な夏を乗り切ろう
 


 
1. 6月下旬から始まる「10年に一度」の高温とは?
気象庁が発表した「高温に関する早期天候情報」によると、6月22日頃からの約1週間、平均気温が平年を大幅に上回る可能性が高いとされています。
 
この「10年に一度」という言葉は、その現象が統計的に10年に1回程度の頻度でしか起こらない異常なレベルであることを示しています。具体的には、対象期間の5日間平均気温が、平年値よりも「かなり高い」水準になる確率が30%以上ある場合に発表される情報です。これは、単に「暑い日」が続くというレベルではなく、健康や社会活動に重大な影響を及ぼしかねない、まさに”災害級の暑さ”が迫っているということを示す表現です。
 


 
2. なぜこんなに暑くなるの?原因を分かりやすく解説
今回の記録的な高温の主な原因は、日本の南に位置する太平洋高気圧の勢力が、平年よりも北へ強く張り出すためです。高気圧に覆われると、上空から下降気流が発生し、地上の空気が圧縮されて温度が上昇します。さらに、晴天が続くことで日差しが直接地面を暖め、気温をどんどん押し上げます。
 
梅雨の時期にもかかわらず、高気圧が梅雨前線を北へ押し上げることで、まるで真夏のような気圧配置になる見込みです。このため、湿度も高く、非常に蒸し暑い、熱中症のリスクが極めて高い気象条件が整ってしまうのです。
 


 
3. 【エリア別】特に警戒が必要な地方
今回の高温は、沖縄を除くほぼ全国が対象となっています。気象庁によると、以下の地方で「かなりの高温」となる可能性が発表されています。
・北海道、東北
・関東甲信、北陸、東海
・近畿、中国、四国
・九州北部、九州南部・奄美
これだけ広範囲にわたって同時に高温情報が発表されるのは異例のことです。お住まいの地域に関わらず、日本全国で最大限の警戒が必要と言えるでしょう。
 


 
4. プロが教える!今すぐできる熱中症対策4選
命に関わる熱中症から身を守るため、今すぐ実践できる対策を4つご紹介します。
 
① こまめな水分・塩分補給を意識する
のどが渇く前に、コップ1杯の水を飲む習慣をつけましょう。汗を大量にかく場合は、スポーツドリンクや経口補水液で塩分やミネラルも補給することが重要です。
 
② エアコンを躊躇なく使う
室温が28℃を超える環境では、熱中症のリスクが高まります。電気代が気になるかもしれませんが、命を守ることを最優先に考え、日中だけでなく夜間もエアコンを適切に使用し、快適な室温を保ちましょう。
 
③ 日中の不要不急の外出は避ける
特に気温が高くなる午前10時から午後2時頃までの外出は、できるだけ避けましょう。外出する際は、日傘や帽子を活用し、風通しの良い涼しい服装を心がけてください。
 
④ 涼しい場所を確保しておく
もしもの停電やエアコンの故障に備え、お近くの図書館やショッピングセンターなど、涼しく過ごせる「クーリングシェルター」の場所を事前に確認しておくと安心です。
 


 
5.まとめ
今回は、6月22日頃から日本列島を襲うと予測される「10年に一度」の高温について、その原因と対策を解説しました。この記録的な暑さは、私たちの想像を超える健康リスクをもたらす可能性があります。しかし、正しい知識を持ち、早期に対策を講じることで、そのリスクを大幅に減らすことができます。「自分は大丈夫」と過信せず、こまめな水分補給、エアコンの適切な使用、日中の外出を控えるなど、基本的な対策を徹底してください。ご自身と大切な人の命を守るため、今日から早速、備えを始めましょう。
 


 
6.情熱電力からのお知らせ
まもなく到来する記録的な猛暑により、電力需要は全国的に大幅な増加が見込まれます。情熱電力は、この夏もお客様に安定して電気をお届けできるよう万全の体制で供給に努めてまいります。
特に、長野県にお住まいの皆様におかれましては、松本、長野、上田などの盆地を中心に、日中は全国有数の厳しい暑さが予測されています。高原地帯にお住まいの方も、近年の夏は熱中症対策が欠かせません。日中の厳しい暑さから命と健康を守るため、エアコンの適切な使用は不可欠です。
情熱電力では、日中の電気使用量が多いご家庭や、ライフスタイルに合わせた時間帯別プランなど、お客様一人ひとりの暮らしに合わせた最適なプランをご提案しております。賢く電気を使いながら快適に夏を乗り切るため、この機会にご家庭の電気料金プランを見直してみませんか?
詳細はウェブサイトをご確認いただくか、お気軽にお客様サポートまでお問い合わせください。一緒にこの記録的な夏を賢く、快適に乗り切りましょう!
 
本記事の参考ページ
・環境省 | 熱中症予防情報サイトhttps://www.wbgt.env.go.jp/
・気象庁 | 早期天候情報https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/twoweek.html
 
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猛暑日60日超えの可能性も?2025年の夏は長野県にも影響?過去最も暑くなるかも

 
猛暑日
 
2025年の夏、日本列島は記録的な猛暑に見舞われるかもしれません。気象庁気候情報課が5月30日に発表した予測によると、6~8月の平均気温は全国的に平年より高くなる見込みで、特に北日本や東日本では「かなり高い」傾向が示されています。
また、東京では35度以上の猛暑日が過去最多となった2023年を上回る可能性もあり、60日以上に達する可能性まで指摘されています。
本記事では、2025年夏の気温予測とその背景、過去との比較、そして私たちが今できる対策まで、詳しくご紹介します。電力需要の急増や熱中症リスクも高まる中、早めの備えが重要です。
 


 
■ 2025年の夏、全国的に「平年より暑い」予測
気象庁が発表した3か月予報(6月〜8月)によれば、今年の夏は全国的に気温が平年より高くなる確率が「高い」とされています。特に北日本と東日本では「かなり高い」と予測されており、北海道や東北でも猛暑日が増える可能性があります。
 
■ 東京で「猛暑日」60日超えの可能性も
2023年、東京都心では35度以上の猛暑日が22日間もあり、過去最多を記録しました。しかし2025年は、それを大幅に上回る可能性があると専門家は警鐘を鳴らしています。気象庁気候情報課によれば、地球温暖化の影響に加え、エルニーニョ現象からラニーニャ現象への移行が、日本列島の広範囲で気温を押し上げる要因になるとのことです。
 
■ なぜここまで暑くなるのか?
2024年の冬から春にかけてはエルニーニョ現象が発生しており、その後夏に向けてラニーニャ現象へと切り替わる見込みです。ラニーニャ時は太平洋高気圧が日本付近で強まり、気温が高くなりやすい傾向があります。これに加えて地球温暖化が進行しており、平年の平均を上回る猛暑になる可能性が極めて高いと見られています。
 
■ 熱中症や電力需給にも影響大
猛暑が長期間続くことで、家庭でもオフィスでもエアコンの使用が増加し、電力需要は急上昇します。特に午後の時間帯には需給がひっ迫するリスクも。さらに高齢者や子どもを中心に熱中症のリスクも高まります。気温が高い日は外出を避け、適切な水分補給と冷房利用が必須です。
 
■ 私たちにできる「夏の備え」とは
・エアコンの試運転・フィルター清掃を6月中に
・遮熱カーテンやグリーンカーテンなどで日差し対策
・湿度コントロールとサーキュレーターの併用
・打ち水も効果的
・電力需給逼迫時には「ピークシフト」協力を
・家族や地域で熱中症対策の声かけを
 
まとめ
2025年の夏は、過去に例のないほどの猛暑になる可能性が示されています。異常気象という言葉では済まされないレベルの高温が続く場合、体調管理や電力の使い方まで含めた「暮らしの再設計」が求められるかもしれません。暑さを他人事にせず、今からできる備えを家族や地域と共有しておきましょう。
 


 
参考ページ:
・環境省 熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/)
・気象庁 熱中症から身を守るために(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/netsu.html)
・気象庁 向こう3か月の天候の見通し(https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?term=P3M)
 


 
情熱電力からのお知らせ
私たち情熱電力では、今夏の猛暑による電力需要増に備え、地域の皆さまに安定した電力を届けられるよう準備を進めています。
また、電気の「使い方」を見直すことも、暑さ対策の一環です。節電のヒントや電力プランの見直しなど、電気料金や使用法に関するご相談は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
「無理なく・ムダなく」快適に過ごす夏を、一緒に考えていきましょう。
 
情熱電力のこのお知らせページでは、
情熱電力が注目した電力や生活に関連した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
弊社では、随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
 
それではまた!!
 
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