「酒だけじゃないカクヤス」捨てる油が航空燃料に?!新サービスで販路拡大へ

 
SAF 航空燃料
 
日経ビジネスにたいへん興味深い記事がありましたのでご紹介します。
お酒の宅配でおなじみの「カクヤス」が、使用済みの天ぷら油などの「廃食油」を回収するサービスを強化しているというのです。一見、単純なリサイクル活動に見えますが、その背景には、自社の強みを最大限に活かし、社会課題をビジネスチャンスに変える巧みな戦略が隠されていました。この取り組みは、環境貢献が企業価値に直結する現代において、新しいサービスを模索するすべての企業にとって大きなヒントとなりそうです。自社のリソースを見つめ直し、新たな価値を生み出す「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の発想とはどのようなものか、詳しく見ていきましょう。
 
※ サーキュラーエコノミー(循環経済)とは、
従来の大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済システム(リニアエコノミー)から脱却し、資源をムダなく循環利用することで、環境負荷を低減し、持続可能な社会を目指す経済システムのこと。
 
元ネタ 日経ビジネスさんのページ:カクヤス、廃食油回収で販路拡大 SAF原料買い取りで商品値引き(https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00159/040100317/
 
カクヤスさん7月1日に社名変更『株式会社 ひとまいる』さんのページ(https://www.hitomile.co.jp/
 


 
「お酒のついでに、廃油も回収します」- カクヤスが始めた新サービス
酒類販売大手のカクヤスグループが2024年6月から本格的に開始した「廃食油回収サービス」。これは、同社の強みである飲食店や家庭への配達網を活用し、商品の配達時に使用済みの食用油を買い取って回収するというものです。
・買取価格: ペットボトル(500ml以上)1本3円、一斗缶(18L)1本110円
・仕組み: 商品注文時に回収を依頼し、配達員が商品と一緒に廃食油を回収。購入代金からその場で値引きされる。
飲食店にとっては、これまで処理に困っていたり、専門業者を待つ必要があったりした廃食油を、日々の注文ついでに手軽に処理できるというメリットがあります。実際に、サービス開始から2025年2月までの9ヶ月間で、合計約92トンもの廃食油が集まったというから驚きです。このサービスがきっかけで、カクヤスと新規契約する飲食店も現れているようです。
 


 
なぜ今「廃食油」が”宝の山”に?背景にある航空業界の大変革
なぜ、カクヤスはこれほどまでに廃食油の回収に力を入れるのでしょうか。その答えは、世界的に需要が急拡大している「SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)」にあります。
 
SAFは、廃食油や植物、都市ごみなどを原料に作られる環境負荷の低い航空燃料です。気候変動対策として、世界の航空業界で脱炭素化は待ったなしの課題となっており、SAFの導入が急速に進んでいます。
・世界の動向: 欧州連合(EU)では2025年から航空燃料の2%をSAFとすることが義務化。
・日本の目標: 日本政府も「2030年までに国内航空会社の燃料使用量の10%をSAFに置き換える」という高い目標を掲げています。
 
需要が急増する一方で、その原料確保が深刻な課題となっています。特に廃食油はSAFの優良な原料ですが、日本国内の現状を見てみると、大きな「埋蔵金」が眠っていました。
・日本の廃食油発生量(年間): 約57万~59万kL
・事業系(外食産業など): 約44万kL → 9割以上が既にリサイクル済み
・家庭系: 約11万kL → ほとんどが未回収で焼却処分
つまり、既存のリサイクル網から原料を奪い合うのではなく、これまで手つかずだった「家庭に眠る約11万kLの廃食油」こそが、新たなビジネスチャンスの源泉となるのです。カクヤスの取り組みは、まさにこの未開拓の市場に目を付けたものと言えるでしょう。
 


 
【要注意】これはエコ活動ではない。緻密に計算された成長戦略だ
新しいサービスを検討する際に、このカクヤスの事例から学ぶべき点は非常に多いです。注目すべきは、単なる環境貢献活動(CSR)で終わらせず、本業の成長に直結させている点です。
 
1.既存資産(強み)の最大活用
カクヤスは、関東・関西圏に張り巡らせた「自社の配送・回収網」という最大の経営資源を活用しました。すでにある配達ルートに乗せるため、回収のための追加コストを最小限に抑えています。これは、他社が簡単に真似できない強力な参入障壁となります。
 
2.本業への強力なシナジー
廃食油回収をフックに、これまで取引のなかった個人飲食店や一般家庭との接点を創出。さらに、プライベートブランドの食用油を発売し、「お酒だけでなく、油や調味料もカクヤスで」という顧客のついで買いを誘発しています。「回収」が「販売促進」と「顧客拡大」に直結する見事なビジネスモデルです。
 
3.社会課題解決による企業価値向上
「SAF原料の安定確保」という社会的な要請に応えることで、カクヤスは「環境に配慮する先進的な企業」というブランドイメージを確立し、他社との差別化を図っています。投資家や消費者からの評価も高まり、企業価値そのものを向上させる効果が期待できます。
 
新しいサービスを立ち上げる際、「何か新しいことを始めなければ」と外にばかり目を向けがちです。しかし、カクヤスの事例は、自社の足元にある強みと、世の中の課題を結びつけることで、持続可能なビジネスが生まれるのだなぁと教えてくれます。
 


 
まとめ
カクヤスグループが始めた廃食油回収サービスは、単なるリサイクル活動ではありません。
 
・SAFという将来性のある市場の原料不足に着目
・自社の強みである「配送網」を最大限に活用
・廃食油回収をきっかけに「本業の売上拡大」を実現
という、三拍子そろった巧みなサーキュラーエコノミー戦略です。
飲食店や家庭にとっては、面倒な廃油の処分が簡単になるだけでなく、ちょっとした割引も得られるというメリット付き。今後、他業種にも広がりを見せる可能性を秘めたこのモデル、SAF普及の成否とともに注目していきたい取り組みです。
 


 
情熱電力からのお知らせ
今回のような企業の新しいサービスや取り組みは私たちの暮らしを少しずつ変えていくきっかけになります。
 
情熱電力のこのお知らせページでは、
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ぜひ今後も情報チェックしてみてください!
 

【遊休地の救世主】使っていない土地が“収益源”に!系統用蓄電池の新提案

 
系統用蓄電池
 
「使い道がなく、固定資産税だけがかかる…」
少子高齢化や都市部への人口集中を背景に、全国で増え続ける遊休地。後継者不足に悩む農地や、管理が難しい山林など、所有する土地が「お荷物」になっているとお悩みではありませんか?
そんな今、あなたの土地が日本のエネルギー問題を解決し、安定した収益源に生まれ変わる可能性が広がっています。その切り札となるのが「系統用蓄電池」です。
太陽光や風力といった再生可能エネルギーの普及に不可欠な“電気を貯める”巨大なバッテリー。その設置場所として、実は地方の遊休地が最適だと注目を集めているのです。
この記事では、蓄電池設置に向いている土地の条件や収益モデル、設置までの流れなどをわかりやすく解説します。
太陽光発電のように自ら発電しなくても、「土地を貸すだけ・売るだけ」で収益化できる可能性も!
“売れない土地”に新たな価値を見いだしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
 


 
目次
1.なぜ今、「遊休地×蓄電池」がアツいのか?
2.【あなたの土地は適格?】蓄電池設置に向いている土地の5つの条件
3.「売る」vs「貸す」どっちがお得?売却と貸出のメリット比較!
  ・メリット・注意点(土地売却の場合)
  ・メリット・活用事例(土地貸出の場合)
4.意外と簡単!蓄電池設置までの3ステップ
5.まとめ
 


 
1. なぜ今、「遊休地×蓄電池」がアツいのか?
近年、系統用蓄電池のニーズが急速に高まっています。その背景には、日本のエネルギー事情が大きく関わっています。
 
・再生可能エネルギーの拡大
太陽光や風力発電は、天候によって発電量が左右される不安定な電源です。そこで、発電した電気を一時的に蓄電池に貯め、電力供給を安定させる「調整役」が不可欠になっています。再エネを増やすほど、蓄電池の重要性も増していくのです。
 
・電力の需給バランスを調整
電気が大量に作られても使い道がなければ、無駄に捨てられてしまいます(出力抑制)。特に太陽光発電が活発な昼間の余剰電力を蓄電池に貯め、需要が高まる夕方以降に使う「ピークシフト」は、電力の効率的な利用に貢献します。これは、電力不足のリスクを減らすことにも繋がります。
 
・FIT制度終了後の新たな受け皿
太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)が順次終了し、今後、太陽光発電所が閉鎖されるケースも出てくるでしょう。しかし、そうした土地は送電線などの設備が整っているため、系統用蓄電池の設置場所として、まさに「うってつけ」の場所として再注目されています。
 
このように、これまで価値が見出されにくかった土地が、次世代のエネルギーインフラを支える重要な拠点として、新たな価値を持ち始めているのです。
 


 
2. 【あなたの土地は適格?】蓄電池設置に向いている土地の5つの条件
「うちの土地でも大丈夫だろうか?」そんな疑問にお答えするため、事業者がどのような土地を求めているのか、5つのチェックポイントをご紹介します。
 
1. 敷地面積:1,000㎡(約300坪)以上が目安
系統用蓄電池は、複数のコンテナや冷却装置、変圧器などを設置するため、ある程度の広さが必要です。作業スペースも考慮すると、1,000㎡以上あると事業者にとって魅力的です。
 
2. 送電線・変電所からの距離:500m以内が理想
蓄電池と電力網をつなぐ送電線(特に6.6kV以上の中高圧線)が近くにあることが重要です。距離が近いほど接続コストを抑えられるため、事業者にとって大きなメリットになります。30m~500mの範囲が一つの目安です。
 
3. 地盤:平坦で安定している土地
蓄電池は数トン以上の重量があるため、地盤の安定性が求められます。過去に宅地や農地として利用され、比較的平坦に整地されている土地は、追加の造成工事が不要なため好まれます。また、ハザードマップで浸水リスクが低いエリアであることも大切なポイントです。
 
4. 法規制:市街化調整区域「外」が望ましい
原則として開発が制限される市街化調整区域では、設置のハードルが上がることがあります。ただし、自治体が特区を設けている場合もあるため、一概に不可能というわけではありません。
 
5. アクセス:幅員3.5m以上の道路に面している
設置工事には大型のクレーン車やコンテナを運ぶトラックが進入します。そのため、現地まで幅員3.5m以上の道路が確保されていることが望ましい条件です。
 


 
3. 「売る」vs「貸す」どっちがお得?売却と貸出のメリット比較!
土地の活用方法には「売却」と「賃貸」の2つの選択肢があります。ご自身の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
 

活用方法 メリット デメリット・注意点 こんな方におすすめ
土地売却 ・一度にまとまった現金収入が得られる
・固定資産税や管理の負担から解放される
・売却益に譲渡所得税がかかる
・一度手放すと取り戻せない
・すぐに現金が必要な方
・土地の管理から解放されたい方
・後継者がいない方
土地貸出 ・土地の所有権を維持したまま、長期的な安定収入(地代)が得られる
・設備の設置や管理は事業者が行うため、手間がかからない
・売却に比べて一度に得られる金額は少ない
・契約期間中は他の用途で使えない
・土地を資産として持ち続けたい方
・相続予定の土地を有効活用したい方
・安定した不労所得を得たい方

メリット・注意点(土地売却の場合)
最大のメリットは、一度にまとまった現金を得られることです。土地の管理や税金の悩みから解放され、資産をシンプルに整理できます。ただし、売却益には税金がかかること、そして大切な資産を完全に手放すことになる点は慎重に検討しましょう。
 
メリット・活用事例(土地貸出の場合)
土地を所有したまま、長期にわたって安定した地代収入を得られるのが魅力です。地代の相場は立地や条件にもよりますが、年間10万円程が目安となります。契約期間は10年~20年が主流で、その間の管理はすべて事業者が行うため、手間はかかりません。FITが終了した太陽光発電所の土地を、そのまま蓄電池事業者に貸し出すケースも増えています。
 


 
4. 意外と簡単!蓄電池設置までの3ステップ
「手続きが面倒そう…」と感じるかもしれませんが、ご安心ください。地主の方に行っていただくことは、基本的に土地を提供するだけです。専門の事業者が責任を持って進行します。
 
STEP1:現地調査と条件確認(数日~1週間程度)
事業者が現地を訪問し、広さや地盤、周辺の電力設備、法規制などを調査します。地主様にご負担いただくことは特にありません。
 
STEP2:協議・契約
調査結果を基に、売買もしくは賃貸の条件(価格、契約期間など)を協議し、契約を締結します。司法書士などの専門家が間に入り、不利のないようサポートする体制が整っているのが一般的です。
 
STEP3:設置工事と完了(1~3ヶ月程度)
契約後、事業者の責任で造成や設置工事が行われます。工事中の立ち会いや作業は不要です。工事が完了し、最終確認が終われば、いよいよ運用開始です。その後のメンテナンスも事業者が行います。
 


 
まとめ
「何も使い道がない…」とあきらめていた土地が、電力インフラを支える拠点に生まれ変わる時代が来ています。
とくにFIT終了後の太陽光跡地や、広さが確保しやすい山林・農地跡地は、蓄電池設置にとって理想的。
 
地主自身が大きな投資をする必要はなく、土地を「貸す」あるいは「売る」だけで新たな収益源になる可能性も。
遊休地に悩んでいる方、土地活用に迷っている方は、ぜひ一度、蓄電池という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?
 


 
情熱電力からのお知らせ
情熱電力では、再生可能エネルギーや系統用蓄電池など、次世代エネルギーを支えるインフラについて積極的に情報発信を行っています。
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この記事に関連するページ
経済産業省 資源エネルギー庁 「なっとく!再生可能エネルギー」(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/index.html
経済産業省 定置用蓄電システムの現状と課題(https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/joho/conference/battery_strategy2/shiryo06.pdf
 
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充電不要!太陽光だけで走るモビリティ「AGAO」登場|スマホも充電できる 災害時にも活躍

 
マイクロモビリティ
 
気になる見出しがあったので調べてみました。
コンセントや充電コードが一切いらない、太陽光だけで走るマイクロモビリティがあるというのです。株式会社HelioXが開発した「AGAO(アガオ)」は、まさにそんな未来を実現した一台。しかも、ただ走るだけではありません。東日本大震災の経験から、災害時にはスマートフォンなどを充電できる「動く電源」としても機能するよう設計されているとのこと。これは単なる移動手段を超えた、新しいライフラインツールかもしれません。
 


 
究極のエコカー?太陽光だけで自立する「AGAO」とは
「AGAO」は、2023年7月1日に施行された改正道路交通法の「特定小型原動機付自転車」に分類される電動キックボードです。最大の特徴は、外部電源を一切必要とせず、搭載されたソーラーパネルによる太陽光発電のみで充電し、走行できる点です。これにより、燃料費や電気代といったランニングコストがゼロになるという、驚きのメリットを実現しています。
 
開発のきっかけは「3.11」―災害時に頼れる”動く電源”
この製品は、2011年の東日本大震災で開発者自身が被災した経験が大きなきっかけになっています。交通網が麻痺し、電力が途絶した状況で、移動手段と電源の確保がいかに重要かを痛感したことから、「もしもの時にも頼れるモビリティ」を目指して開発されました。
太陽光さえあれば走行・給電が可能なため、災害による停電時にもスマートフォンや小型家電に電力を供給できます。情報収集や通信手段を確保するための非常用電源として、心強い存在になるでしょう。
 
お年寄りでも安心?ユニバーサルデザインと安全への配慮
「AGAO」は、高齢者の免許返納後の移動手段としても活用できるよう、ユニバーサルデザインが採用されています。
・安定感のある設計:幅30cmのワイドなステップや、安定性の高い太いタイヤを装備。
・3段階の速度モード:利用シーンに合わせて、時速6km(歩道モード)、15km、20kmの3段階で速度調整が可能。
ただし、安全のため二輪車の運転経験があり、バランス感覚に自信のある70代までの利用を推奨しており、80歳以上の方の公道利用は推奨されていません。
 
気になる価格と入手方法は?
「AGAO」の定価は286,000円(税込)です。
現在、応援購入サービス「Makuake」にて先行販売プロジェクトが実施されており、2025年7月7日時点の情報では、最速超超早割 30%オフの200,200円(税込・送料込)で購入可能となっています。(数量限定)
 
株式会社HelioX:「AGAO(アガオ)」ページ(https://www.heliox-mobi.com/
Makuake: 「AGAO(アガオ)」プロジェクトページ(https://www.makuake.com/project/heliox-agao/
 


 
まとめ
太陽光のみで走り、維持費がかからず、非常時には電源にもなるマイクロモビリティ「AGAO」。それは、私たちの移動をより自由に、そしてエコにするだけでなく、災害への備えという新たな価値も提供してくれます。個人の利用はもちろん、観光地のレンタルやデリバリー業務など、様々なシーンでの活躍が期待される、まさに未来の乗り物と言えるでしょう。
 
情熱電力からのお知らせ
いつも情熱電力をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
今回ご紹介した「AGAO」のような革新的な取り組みに、私たちは大きな感銘を受け、ご紹介させていただきました。
こういうのオモシロいですよね!!めっちゃ興味があります~
 
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【110万円で買える超小型EV】維持費は原チャリ並み!今注目されるワケ
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【長野市民必見】夏の電気代が心配なあなたへ。無料で涼める「クーリングシェルター」で賢く熱中症対策!

 
クーリングシェルター
 
信濃毎日新聞が長野市の「クーリングシェルター」に関する記事を報じていたので調べてみました。
うだるような暑さが続く日本の夏。特に近年の猛暑は「災害級」とも言われ、命を守るための熱中症対策は必須です。しかし、一日中エアコンをつけっぱなしにすると、夏の終わりの電気料金の請求に頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。「健康は守りたい、でも電気代も節約したい…」そんなジレンマを抱える長野市民の皆様に、ぜひ知っていただきたいのが長野市が指定した「クーリングシェルター」です。これは、危険な暑さの日に無料で利用できる避暑施設のこと。今回は、このクーリングシェルターを賢く活用し、厳しい夏を快適に、そして経済的に乗り切るための方法をご紹介します。
 


 
危険な暑さから身を守る新常識「クーリングシェルター」とは?
クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)とは、長野市が熱中症による健康被害を防ぐために指定した、一時的に涼んで休憩できる施設のことです。
エアコンのある屋内空間で、誰でも安心して過ごせる場所として市が整備・指定しています。
この施設はいつでも開放されているわけではなく、国が「熱中症特別警戒アラート」を発表した場合に開放されます。
 


 
熱中症の症状
 
「熱中症特別警戒アラート」って何?
「熱中症特別警戒アラート」は、2024年4月から新たに導入された国の情報です。これは、気温だけでなく湿度や日差しなどから算出される「暑さ指数(WBGT)」を基に発表されます。具体的には、長野県内のすべての観測地点で暑さ指数が35以上になると予測される場合に、前日の午後2時頃に発表されます。
暑さ指数35は「極めて危険」なレベルであり、重大な健康被害が生じる恐れがあるため、原則として外出を控えることが求められます。クーリングシェルターは、そのような状況でもどうしても外出しなければならない際の緊急避難場所として位置づけられています。
 
長野市ではこのアラートが出た際に、
・外出を控えるよう推奨
・やむを得ず外出する際は、クーリングシェルターの活用を呼びかけています
※WBGT(湿球黒球温度)…気温・湿度・輻射熱を組み合わせた熱中症リスクの指標
 


 
家庭のエネルギーコスト削減にも!クーリングシェルターの賢い使い方
「危険な日に外出を控えるのは分かるけど、家にいても電気代が…」と感じる方もいらっしゃるでしょう。猛暑日に一日中エアコンをフル稼働させれば、エネルギーコストは当然上昇します。
ここでクーリグシェルターの活用が、家計を助ける一つの選択肢になります。
例えば、日中の最も暑い時間帯に、お買い物や所用のついでにクーリングシェルターで涼む「クールシェア」という考え方です。数時間でも公共の涼しい場所で過ごすことで、ご家庭のエアコンの稼働を抑え、結果的に電気代の節約に繋がります。
もちろん、熱中症のリスクを冒してまで節電するのは本末転倒です。無理な我慢はせず、ご自身の体調を第一に考え、こうした公共の仕組みを上手に利用することが、賢いエネルギーの使い方と言えるでしょう。
 


 
長野市内のクーリングシェルターはどこ?
長野市では、現在合計32施設がクーリングシェルターとして指定されています。(市有施設4カ所、民間施設28カ所)
【主なクーリングシェルター】
・市生涯学習センター
・もんぜんぷら座
・デリシア(市内11店舗)
・その他、冷房完備の市民利用施設など
 
これらの施設は冷房設備が整っており、市民が安心して滞在できるスペースが確保されています。具体的な施設の場所、開放期間や時間、定員などの詳細情報は、長野市の公式ホームページで確認できます。
 
※利用可能な時間や施設の定員は施設ごとに異なるため、下記のHPをご確認ください。
 
👉 長野市|クーリングシェルター情報ページ(リンク)
 
👉 松本市|松本市クーリングシェルター情報ページ
 
👉長野県の情報については「長野県 クーリングシェルター」で検索してみてください。
 


 
まとめ
今回は、長野市が指定する「クーリングシェルター」についてご紹介しました。
この制度は、「熱中症特別警戒アラート」という極めて危険な暑さから市民の命を守るためのセーフティネットです。同時に、日中の暑い時間帯にこうした施設を利用することは、ご家庭のエアコン使用を抑制し、エネルギーコストの削減にも繋がる賢い選択となり得ます。
気象情報をこまめにチェックし、アラートが発表された際は、ご自身の状況に合わせてクーリングシェルターの利用を検討してみてはいかがでしょうか。命と家計を守るため、この夏から賢く活用していきましょう。
 


 
情熱電力からのお知らせ
クーリングシェルターのような公共の仕組みを上手に活用する「クールシェア」は、夏のエネルギーコストを抑える素晴らしい工夫です。
情熱電力では、こうした日々の工夫と合わせて、お客様のライフスタイルに最適な電気料金プランをご提案しています。ご家庭の電気の使い方を見直すことで、無理なくエネルギーコストを削減できる可能性があります。
公式サイトの料金シミュレーションは無料で簡単にご利用いただけますので、この機会にぜひ一度、ご家庭の電気料金を見直してみませんか?お客様の快適で経済的な暮らしを、情熱電力がサポートします。
 
情熱電力のこのお知らせページでは、
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「再エネ賦課金」の正体【年間約2万円の負担増】電気料金の明細にある「再エネ賦課金」をプロが解説!

 
解説します。
 
電気料金の明細書を見て、「今月はちょっと高いな…」と感じた時、各項目をじっくりとご覧になったことはありますか?「基本料金」や「電力量料金」と並んで、必ず記載されている「再生可能エネルギー発電促進賦課金」、通称「再エネ賦課金」。今回は、この“気になるアレ”をテーマに、専門家がその正体をわかりやすく解説します。
「そもそも何のためのお金?」「どうして毎年金額が変わるの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実はこの再エネ賦課金、2024年度から2025年度にかけて2年連続で単価が上昇しており、家計への影響も決して小さくありません。この記事を読めば、再エネ賦課金の仕組みがわかります。
 


 
「再エネ賦課金」とは?その仕組みをわかりやすく解説
電気をお使いのすべての方が支払っている「再エネ賦課金」。正式名称を「再生可能エネルギー発電促進賦課金」といいます。これは、国の「固定価格買取制度(FIT/FIP制度)」を支えるために、電気料金の一部として徴収されているお金です。
 
【ポイント】
・目的:太陽光や風力、水力といった「再生可能エネルギー(再エネ)」の普及を促進するため。
・仕組み:電力会社が、再エネで作られた電気を国が定めた価格で買い取る際の費用を、全国の電気利用者が「賦課金」という形で分担して負担する制度です。
・注意点:「税金」ではなく、電気のご使用量に応じてお支払いいただく、電気料金の一部です。
(出典:経済産業省 資源エネルギー庁「固定価格買取制度 2018度版」・「固定価格買取制度 2021度版」)
(出典:経済産業省 資源エネルギー庁 「FIT制度・FIP制度の2025年度以降の買取価格等と2025年度の賦課金単価
 
つまり、私たちが支払う再エネ賦課金が、日本のクリーンなエネルギー社会への移行を支えているのです。
 


 
なぜ導入されたの?再エネ賦課金の背景
これまで日本の発電は、石油や石炭といった「化石燃料」が中心でした。
 
しかし、化石燃料には2つの大きな課題があります。
・環境問題:発電時に大量の二酸化炭素(CO2)を排出し、地球温暖化の主な原因となる。
・資源枯渇の問題:埋蔵量に限りがあり、使い続ければいずれ枯渇してしまう。
 
そこで世界的に注目されているのが、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスといった、自然の力を利用する「再生可能エネルギー」です。再エネは、CO2排出量が非常に少なく、資源が枯渇する心配もありません。
しかし、再エネを普及させるためには、新しい発電所の建設や設備の導入に大きなコストがかかります。この課題を解決し、日本のエネルギー構造をクリーンなものへと転換していくために、国全体で再エネを支える「再エネ賦課金」の制度が2012年に導入されました。
 


 
【2025年度最新】年間負担額はいくら?気になる金額をシミュレーション
再エネ賦課金の金額は、以下の計算式で決まります。
 
 ◇ 再エネ賦課金=電力使用量 (kWh)×賦課金単価 (円/kWh)
 
この「賦課金単価」は、毎年度、国が決定します。近年の単価の推移を見てみましょう。

年度 適用期間 賦課金単価 (円/kWh)
2016年度 2016年5月~2017年4月 2.25
2017年度 2017年5月~2018年4月 2.64
2018年度 2018年5月~2019年4月 2.90
2019年度 2019年5月~2020年4月 2.95
2020年度 2020年5月~2021年4月 2.98
2021年度 2021年5月~2022年4月 3.36
2022年度 2022年5月~2023年4月 3.45
2023年度 2023年5月~2024年4月 1.40
2024年度 2024年5月~2025年4月 3.49
2025年度 2025年5月~2026年4月 3.98

ご覧の通り、2023年度から2025年度にかけて2年連続で単価が上昇しています。
では、一般的なご家庭(月の電力使用量400kWh)では、どのくらいの負担になるのでしょうか? 最新の2025年度単価で計算してみましょう。
 
・1ヶ月の負担額:
400kWh × 3.98円/kWh = 1,592円
・年間の負担額
1,592円(1か月)× 12か月 = 19,104円
 
月々約1,600円、年間で約1.9万円が再エネ賦課金としてかかっている計算になります。ぜひ一度、ご自身の電気料金明細書と見比べてみてください。
 


 
家計のためにできること
再エネ賦課金の単価は国が定めますが、その負担額は工夫次第で減らすことが可能です。
 
1. 日々の節電を意識する
最も簡単ですぐに始められる対策です。賦課金は電力使用量に比例するため、使っていない部屋の電気を消す、省エネ性能の高い家電に買い替えるなど、日々の節電が賦課金と電気代そのものの削減に直結します。
 
2. 電力会社の料金プランを見直す
再エネ賦課金の単価はどの電力会社でも一律ですが、「基本料金」や「電力量料金単価」は、電力会社や料金プランによって大きく異なります。ご自身のライフスタイルに合ったプランへ見直すことで、電気代の総額を大きく節約できる可能性があります。
 
3. 太陽光発電・蓄電池を導入する ☀️ 
より根本的な対策として、自宅の屋根などに太陽光発電設備を設置する方法があります。
※ご自宅で発電した電気には再エネ賦課金はかかりません。
 
・購入電力量を削減
自宅で発電した電気を自分で使う(自家消費)ことで、電力会社から買う電気の量を大幅に減らせます。購入電力量が減るため、再エネ賦課金の負担もその分軽くなります。
・売電収入
使い切れずに余った電気は、電力会社に売ることで収入を得ることも可能です(売電)。
・蓄電池との連携
蓄電池を併設すれば、昼間に発電した電気を貯めておき、夜間や天気の悪い日に使うことができます。これにより、さらに購入電力量を減らします。
初期費用はかかりますが、国や自治体の補助金制度を活用できる場合も多く、長期的に見れば電気代の削減や売電収入によって家計の大きな助けとなります。
 


 
まとめ
今回は、電気料金の明細書に記載されている「再エネ賦課金」について深掘りしました。
 
再エネ賦課金は、日本のクリーンエネルギー社会を実現するために不可欠な制度。
・その費用は、電気を使う全国民が電力使用量に応じて公平に負担している。
・2025年度の単価は3.98円/kWh。標準家庭では年間約1.9万円の負担となる見込み。
・家計への影響を抑えるには、日々の節電と、ライフスタイルに合った電力プランの見直しが有効。
環境を守るための大切なコストであることを理解しつつ、家計への影響もしっかりと把握する。そして、日々の電気の使い方を工夫したり、最適なプランを選んだりして、賢く電気と付き合っていくことが、これからの時代に求められます。
 
〇 参考 再エネ(再生可能エネルギー)の今後の見通し
現在、日本のエネルギー政策は、再生可能エネルギーの導入を積極的に進める方向で進んでいます。ポイントは以下の2点です。
 
1. 国の目標:再エネは今後も主力電源へ
日本政府は「第6次エネルギー基本計画」(2021年10月閣議決定)の中で、2030年度の電源構成目標を明確に示しています。
2030年度の再エネ比率目標:36~38%
これは、2019年度の実績(約18%)から大幅に引き上げる、非常に意欲的な目標です。国として、太陽光・風力・地熱・水力・バイオマスといった再生可能エネルギーを「主力電源」としていく方針を固めています。
 
2. 再エネ賦課金の今後の見通し
賦課金の動向は、家計に直結する重要なポイントです。
 
・短〜中期的な見通し(今後数年間)
 過去に認定された高価格での買取契約(FIT制度)の費用負担が続くため、賦課金単価は当面、高水準で推移するか、さらに上昇する可能性があります。再エネの導入量が増えれば、その分買い取る費用も増えるためです。
・長期的な見通し
 賦課金の負担は、いずれピークを迎え、その後は減少に転じると予測されています。
 
理由1:高価格の買取期間が順次終了(卒FIT)
2012年から始まったFIT制度による10年間〜20年間の買取期間が、古いものから順次終了していくため、高価格で買い取る必要のある電気が減っていきます。
 
理由2:再エネの発電コスト低下
技術の進歩により、太陽光発電をはじめとする再エネの発電コストそのものが世界的に安くなっています。
 


 
エネルギーの未来と、情熱電力の取り組み
皆様の電気料金に含まれる「再エネ賦課金」。その負担増にご心配をおかけしております。
 
国は2030年までに、電力の36~38%を再生可能エネルギーでまかなうという大きな目標を掲げており、これは私たちが持続可能な社会を実現するために不可欠な取り組みです。
再エネの導入拡大に伴い、賦課金は当面、高水準で推移する可能性があります。しかし、将来的には、かつての買取制度が順次終了していくことや、世界的な発電コストの低下により、賦課金の負担はピークを越えて軽くなっていくことも期待されています。
情熱電力は、こうしたエネルギーの転換期において、お客様が少しでも賢く、そして安心して電気をお使いいただけるよう、全力でサポートしてまいります。
日々の電気の使い方に関するご相談から、ご家庭に最適な料金プランのご提案、そして長期的な視点での太陽光発電・蓄電池導入のご相談まで、お客様一人ひとりの家計と環境への想いに寄り添い続けます。
 
未来のために、今できる最適な選択を。情熱電力がそのお手伝いをいたします。
 


 
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情熱電力が注目した電気に関連した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
弊社では、随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
 
それではまた!!
 
情熱電力の関連記事ページ(リンク):
再エネ賦課金の仕組みと想定23.5兆円の使途、家計負担は今後どうなる?
2025年度の再エネ賦課金単価についてのお知らせ 2025年5月検針分より 3.98円/kWh に
 

電気代は本当に安い?EVとガソリン車、1万km走った時の維持費を徹底比較!

 
EV充電
 
近年、ガソリン価格の高騰や環境への配慮から、電気自動車(EV)への乗り換えを検討する方が増えています。
「維持費が安くなるって聞くけど、実際どれくらい違うの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
特に、毎日のように車を使う方にとって、燃料代は家計に直結する重要なポイントです。
この記事では、そんな疑問にお答えするため、「年間1万km」という具体的な走行距離を想定し
電気自動車の充電代とガソリン車のガソリン代を徹底的に比較・検証します。
シミュレーションの結果、走り方によっては年間10万円以上の差が生まれる可能性も。
EVの購入を検討している方、日々の車のコストを少しでも抑えたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。あなたのカーライフの未来が変わるかもしれません。
 


 
目次
1.EVの走行コストは本当に安い?気になる疑問を解決
2.電気自動車(EV)の充電代はいくら?
  自宅での「普通充電」がコストを抑える鍵
  外出先での「急速充電」のコスト感
3.ガソリン車の燃料費はどれくらい?
4.【結論】年間1万km走行!コストを徹底比較してみた
5.まとめ:日々のコストで選ぶならEVに優位性あり!
 


 
1. EVの走行コストは本当に安い?気になる疑問を解決
「電気自動車はガソリン車より燃費が安い」と耳にすることは増えましたが、具体的にどれほどの差があるのかは分かりにくいですよね。
車の種類や運転スタイル、お住まいの地域によって差は出ますが、一般的にEVのほうが1km走るためのエネルギーコスト(いわゆる燃費)は低くなる傾向にあります。
 
特に、ご自宅に充電設備があり、電気料金が安い時間帯に充電できる環境なら、その恩恵はさらに大きくなります。日常的に車を利用する方ほど、年間の燃料費で大きな節約が期待できるでしょう。
 


 
2. 電気自動車(EV)の充電代はいくら?
EVの充電方法は、主に自宅などで行う「普通充電」と、外出先の充電スポットで利用する「急速充電」の2つがあり、それぞれ料金が異なります。
 
自宅での「普通充電」がコストを抑える鍵
EVのランニングコストを考える上で最も基本となるのが、自宅での普通充電です。
 
・電気料金の目安: 31円/kWh(税込) ※1
・EVの電費の目安: 6.5km/kWh
この条件で計算すると、1kmあたりの走行コストは以下のようになります。
 
31円/kWh÷6.5km/kWh= 約4.77円/km
​ 
つまり、100km走行しても、かかる費用はわずか約477円です。
※1 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金の目安単価
 
外出先での「急速充電」のコスト感
一方、外出先でスピーディーに充電できるのが急速充電です。充電サービスを提供する事業者の会員になるか、都度払いで利用するのが一般的です。
例えば、ある充電サービスで「30分の急速充電で1,300円かかり、約86.5km走行分の電力が充電できた」と仮定すると、100kmあたりのコストは約1,504円となります。
このように、急速充電は便利な反面、自宅での充電に比べてコストは割高になる傾向があります。EVのコストメリットを最大限に活かすには、普段は自宅で充電し、遠出の際に急速充電を補助的に利用するのが賢い使い方と言えるでしょう。
 


 
3. ガソリン車の燃料費はどれくらい?
次に、ガソリン車の燃料費を見てみましょう。
 
・ガソリン価格の目安: 174円/L(レギュラー) ※2
・ガソリン車の燃費の目安: 12km/L
この条件で1kmあたりの走行コストを計算してみましょう。
 
174円/L÷12km/L=14.5円/km
​ 
100km走行した場合の燃料代は1,450円となり、EVの自宅充電(約477円)と比較すると、約3倍のコストがかかる計算になります。
※2 経済産業省 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(2025年6月2日時点)を参考
 


 
4. 【結論】年間1万km走行!コストを徹底比較してみた
それでは、本題である「年間1万km」を走行した場合のコストを比較してみましょう。
 

項目 電気自動車(EV・自宅充電) ガソリン車 差額
1kmあたりのコスト 約4.77円 14.5円
1万kmあたりのコスト 約47,700円 145,000円 97,300円

ご覧の通り、その差は年間で約9万7,300円にもなります。
月々に換算すると約8,100円の節約です。5年間乗り続ければ、約48万円もの差が生まれる計算となり、これは決して無視できない金額と言えるのではないでしょうか。
 


 
まとめ:日々のコストで選ぶならEVに優位性あり!
今回のシミュレーションでは、燃料費(エネルギーコスト)という観点において、電気自動車(EV)はガソリン車に比べて大幅にコストを抑えられる可能性が高いことが分かりました。
もちろん、EVを選ぶ際には車両本体の価格や充電設備の設置費用なども考慮する必要があります。しかし、日々のランニングコストを重視する方、特にご自宅に充電環境を整えられる方にとっては、EVは家計に優しく、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
長期的な視点でカーライフのコストを見直したい方は、ぜひEVを検討してみてはいかがでしょうか。
 
本記事関連の参考ページ
e-Mobility Power:全国のEV充電スポットを検索できるポータルサイトです。(https://www.e-mobipower.co.jp/
政府広報オンライン:EV購入に関する補助金など掲載されることがあります。(https://www.gov-online.go.jp/
 


 
情熱電力からのお知らせ
電気自動車(EV)の経済的なメリットを最大限に引き出す鍵は、「自宅での充電コストをいかに抑えるか」にあります。
 
情熱電力では、標準プランのほかに、お客様一人ひとりの電気の使い方に合わせたお得な料金プランもご提案しています。
日中の電気料金がお得になるプランや、夜間の充電に最適なプランなど、電力会社を見直すことでEVの充電代はもっとお得になるかもしれません。
 
EVへの乗り換え検討とともに、電力プランの見直しもしてみませんか?
まずは、情熱電力へお問合せください。
 
情熱電力へのお問合せはコチラ
 
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太陽光発電所の銅線盗難が急増!「金属盗対策法」成立で業者規制を大幅強化へ

 
チェック
 
太陽光発電所の現場で頻発している「銅線ケーブルの盗難」。その背景には、世界的な銅価格の高騰があります。特に北関東を中心に被害が相次ぎ、2024年には金属盗による被害総額が約135億円にのぼりました。
こうした状況を受け、政府は金属くず買い取り業者への規制を強化する新法「金属盗対策法」を可決・成立。売り主の本人確認義務や取引記録の保存、警察の立ち入り検査権限の付与などが盛り込まれ、再発防止が図られます。
太陽光発電設備における金属盗の対策は、もはや施設運営の安全管理上の重要課題です。本記事では、新たに成立した法律の内容とともに、発電所オーナーが今できる対策についてまとめました。
 


 
金属盗被害、太陽光発電所で多発中
近年、太陽光発電所で銅線などの電気ケーブルが狙われる盗難事件が全国で相次いでいます。
特に北関東では、広大な無人設備が狙われやすく、被害が発覚するまで時間がかかるケースも少なくありません。警察庁によると、2024年の金属盗による被害額は約135億円に達し、これは窃盗全体の約2割に当たる規模です。
 
出典:警察庁Webページ 金属盗対策(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/scrap/scrap.html
出典:第1回金属盗対策に関する検討会 資料
 


 
「金属盗対策法」が2025年6月に成立
こうした被害の多発を受けて、2025年6月13日、「金属盗対策法」が参議院で可決・成立しました。この法律は以下のような内容を含みます:
 
✅ 金属くず買い取り業者への規制強化
・営業するには都道府県公安委員会への届け出が必須
・無届け営業には6月以下の拘禁刑または100万円以下の罰金
 
✅ 本人確認と記録保存の義務化
・売却時に運転免許証などで本人確認
・氏名・住所・生年月日を記録し、3年間保存
・盗品の疑いがある取引は通報義務あり
 
✅ 警察の立ち入り検査が可能に
・義務違反があった場合は、公安委の指導・営業停止命令
 
✅ 犯行工具の所持も違法に
・ケーブルカッターなどを隠し持つこと自体が処罰対象
・違反者には1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金
 
今後の規制範囲は「銅」以外にも拡大の可能性
この法律は当面「銅」を規制対象としていますが、情勢に応じて他の金属も対象に加える方針です。太陽光発電設備では銅以外にもアルミや鉄材が使われるため、今後の動向にも注目が必要です。
 


 
発電所オーナーができる防犯対策とは?
制度面の強化と同時に、現場での防犯対策も求められます。たとえば以下のような対策が有効です。
・防犯カメラやセンサーの設置
・ケーブル類の埋設や盗難対策ボックスの使用
・地域との見守りネットワークの構築
・発電設備に「所有者情報」や「通報先」表示
今後は、太陽光発電所も「盗難リスクを前提とした施設管理」が常識的になっていくと思われます。
 


 
まとめ
太陽光発電所が「銅線泥棒の標的」となっている現実は、設備オーナーにとって見過ごせないリスクです。2025年に成立した「金属盗対策法」は、買取業者への規制強化を通じて盗難の抑止を狙うもので、一定の効果が期待されます。
しかし、法律だけに頼るのではなく、自主的な防犯対策や地域連携を進めていくことが重要です。太陽光発電所を「守る力」がいま、問われています。
 


 
<追記>
そういえば、先日、信濃毎日新聞に「長野県諏訪市のしんきん諏訪湖スタジアムで銅線ケーブルが切られて持ち去られナイター用照明が使用できなくなっていた」という記事が掲載されていました。
職員がマンホールのふたが空いている異変に気付き、確認すると、照明に電力を供給するマンホール内のケーブルが被害にあったとのこと。
スタジアムのケーブルまでが被害にあう事態に。
発電側・受電側どちらもくれぐれもご注意ください。
 
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電気代対決!扇風機vsサーキュレーター!夏の節電、本当に得なのはどっち?使い方で差がつく節約術

 
扇風機とサーキュレーター
 
こんにちは!情熱電力です。
連日続く猛暑と、気になる電気料金のニュース…。少しでも電気代を抑えたいけれど、快適さも譲れないのが本音ですよね。先日、「扇風機とサーキュレーター、結局どっちが節電になるの?」という記事が目に留まり、夏を賢く乗り切るヒントが満載だったので、今回はその内容を深掘りし、皆さんの節電ライフに役立つ情報としてまとめてみました。
見た目はそっくりなこの2つの家電、実は得意なことが全く違います。そして、その特性を理解して使い分けることこそ、電気代をぐっと抑える最大のカギになるんです。この記事を読めば、あなたの家のリビングに最適なのはどちらか、そして最も効果的な使い方がきっと見つかります。
 


 
目次
1.そもそも何が違う?「扇風機」と「サーキュレーター」の役割
2.【電気代シミュレーション】単体で使うなら、どっちが安いの?
3.節電効果を最大化!シーン別「賢い使い方」
 ・一人で涼む、エアコンを使わない時は「扇風機」
 ・エアコンと併用するなら「サーキュレーター」が最強の相棒
4.まとめ:夏の電気代は「賢い使い分け」で攻略しよう!
 


 
1. そもそも何が違う?「扇風機」と「サーキュレーター」の役割
一見すると羽が回る同じような家電ですが、その目的は全く異なります。
 
扇風機:人を涼しくするスペシャリスト
扇風機の目的は、人に風を当てて涼しくさせること。風が肌に触れることで汗が蒸発し、その気化熱で体感温度が下がります。うちわや扇子と同じ、直接的な涼しさを提供してくれます。そのため、風はふんわりと広範囲に届くように設計されています。
 
サーキュレーター:空気を動かす司令塔
一方、サーキュレーターの目的は、部屋の空気を循環させること。直線的でパワフルな風を遠くまで送り、室内の温度ムラをなくすのが得意技です。暖かい空気は天井に、冷たい空気は床に溜まりがち。この空気をかき混ぜて部屋全体の温度を均一にし、快適な空間を作り出します。
 

種類 主な用途 風の特徴 風量調整 消費電力
扇風機 人体を涼しくする 広範囲に広がる柔らかい風 多段階調整あり 約30W(AC)〜約2W(DC)
サーキュレーター 空気循環・室温の均一化 直進性が強く遠くまで届く 機種によって段階少なめ 約10W〜30W

「人に涼を届ける」のが扇風機、「空間の快適さを整える」のがサーキュレーターといったところでしょうか。
サーキュレーターは、空気を「かき回す」ことが得意で、エアコンと併用することで効率的な室温調整が可能です。
 
【豆知識】扇風機選びのポイント!「ACモーター」と「DCモーター」の違い
扇風機やサーキュレーターを選んでいると、「ACモーター」「DCモーター」という言葉を目にしませんか?実はこのモーターの違いが、電気代や機能性を大きく左右する重要なポイントです。
 
・ACモーター(交流)
昔からある一般的なタイプです。構造がシンプルなため、本体価格がリーズナブルなのが最大のメリット。ただし、風量の調節は「強・中・弱」の3段階など大まかで、消費電力はDCモーターに比べて大きくなる傾向があります。
 
・DCモーター(直流)
近年の省エネモデルに搭載されているタイプです。きめ細やかな制御を得意とし、消費電力が非常に少なく、運転音が静かなのが特徴。「そよ風」のような心地よい微風からパワフルな送風まで、多段階で風量を設定できます。本体価格はACモーターに比べて高価ですが、長期的に見れば電気代の節約につながります。
 
【結論】
初期費用を抑えたいなら「ACモーター」、静音性や多機能性、そして何より電気代の節約を重視するなら「DCモーター」搭載モデルが断然おすすめです。
 


 
2. 【電気代シミュレーション】単体で使うなら、どっちが安いの?
では、実際に電気代はどれくらい違うのでしょうか。
先ほど解説したモーターの違いも踏まえ、3つのモデルで猛暑日に8時間連続使用した場合を想定して試算してみます。
 
前提条件:
電力料金目安単価:31円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会より その他の質問
(1000W=1kWで1kWを1時間使った時の電力量が1kWh)
 
■ 扇風機(昔ながらのACモーター搭載モデル・消費電力36Wと仮定)
→ 0.036kW × 8h × 31円 = 約8.9円/日
 
■ 扇風機(省エネなDCモーター搭載モデル・消費電力15Wと仮定)
→ 0.015kW × 8h × 31円 = 約3.7円/日
 
■ サーキュレーター(消費電力25Wと仮定)
→ 0.025kW × 8h × 31円 = 約6.2円/日
 
このように、電気代だけで見るとDCモーター扇風機が最も省エネです。ただし、サーキュレーターは冷気や暖気を部屋全体に循環させることでエアコンの負荷を軽減し、結果的にトータルの電力消費を抑える役割もあります。
また、製品の性能や使い方によって消費電力は変わるため、購入時には必ず製品の仕様(消費電力W)を確認することが大切です。
 


 
3. 節電効果を最大化!シーン別「賢い使い方」
電気代を節約する上で最も重要なのが「どう使うか」です。それぞれの特性を活かした使い方をご紹介します。
 
一人で涼む、エアコンを使わない時は「扇風機」
お風呂上がりや、そこまで暑くないけれど少し風が欲しい…そんな時は扇風機の出番です。人に直接風を当てることで、エアコンに頼らなくても十分に涼を感じられます。
ただし、長時間同じ場所に風を当て続けると体調を崩す原因にも。首振り機能やタイマーを上手に活用し、つけっぱなしを防ぐことが、体にもお財布にも優しい使い方です。
 
エアコンと併用するなら「サーキュレーター」が最強の相棒
猛暑日にエアコンが欠かせない時は、ぜひサーキュレーターを併用してください。その目的は「冷房効率の最大化」です。
エアコンの冷たい空気は床に溜まりがち。そこでサーキュレーターを使って空気を循環させることで、部屋全体の温度ムラがなくなり、設定温度が27~28℃でも快適に感じられるようになります。エアコンの設定温度を1℃上げると、約10%の節電になると言われています。結果的に、大きな電気代節約に繋がるのです。
 
【設置のコツ】
エアコンに背を向けるようにサーキュレーターを置き、風を天井に向けて送りましょう。こうすることで、床に溜まった冷気が持ち上げられ、部屋全体を効率よく循環させることができます。
 


 
まとめ
選び方のポイントは「使い方」と「目的」
・部屋全体を快適にしたいならサーキュレーター+エアコン
・ピンポイントで涼しくなりたいならDC扇風機
・長時間つけっぱなしにするならDCモーターが節電に効果的
また、夏以外でも室内干しの洗濯物乾燥や冬の暖房効率向上にもサーキュレーターは活躍するため、通年使用したい方にはおすすめです。
 
扇風機とサーキュレーターは、見た目以上に役割が異なります。
電気代だけを見るとDCモーター搭載の扇風機が最も安価ですが、エアコンとの併用ではサーキュレーターの方が空間全体の快適性を高め、結果として節電効果を高める可能性があります。
「なんとなく」選ぶのではなく、目的に応じた使い分けや併用が、今年の猛暑を快適&お得に乗り切るカギです。
 


 
情熱電力からのお知らせ
情熱電力では、電気代のムダを減らすためのさまざまな情報をこのブログで発信しています。
このようにちょっとした家電の使い方を見直すだけでも、毎月の電気料金に大きな差が生まれます。
 
「電気を賢く使いたい」「今のプランで本当にお得なの?」という方は、ぜひ情熱電力の【電気代見直し無料診断】をご活用ください。
お客さまのライフスタイルに合った節電術をご提案します!
 
本記事の参考ページ:
環境省 デコ活サイト(https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/
Panasonic 快適さと省エネ※1を実現するDCモーター(https://panasonic.jp/fan/feature/dc-motor.html)
 
情熱電力の関連記事ページ(リンク):
知らないと損!エアコンの電気代、実は「風量:自動・風向:水平」が最強の節約術だった!
エアコン「つけっぱなし」vs「こまめなオンオフ」徹底比較!意外と知らない節約のコツ
夏の電気代に怯えない!今日からできる「賢い節電」で家計を守る8つの秘策
 

「猛暑が猛威!6月16〜22日の熱中症搬送8,603人…“住居”で多数発生、警戒強化を」

 
熱中症の症状
 
先日、情熱電力のお知らせページでも2025年夏の気象・気温について書きましたが、ご注目いただいている内容ですので、
本日も2025年夏に関する記事をUPします。
 
ウェザーニュースが報じた内容に驚いたので、速報でお伝えします。
2025年6月16日から22日までの1週間における熱中症による救急搬送者数が 全国で8,603人 に上り、前週と比べて7,600人以上も急増──これは昨年同時期の3倍を超える深刻な数字です(weathernews.jp)。特に搬送されたケースの多くが 自宅内 で発生しており、命の灯火を脅かす「室内熱中症」の恐れが現実のものとなっています。背景には、上空の暖気により全国的に気温が高まり、関東甲信〜東海、東北南部では真夏日・猛暑日が続いたことが挙げられます。本記事では、最新データをもとに熱中症リスクの実態を深掘りし、今こそ求められる日常の予防策をわかりやすく紹介します。
 
真夏日 猛暑日 熱帯夜の説明
真夏日:日中の最高気温が30℃以上の日
猛暑日:日中の最高気温が35℃以上の日
熱帯夜:夜間の最低気温が25℃以上の夜
 
①現状は“例年比3倍超”の緊急事態
総務省消防庁の発表によると、6月16〜22日の 熱中症による救急搬送者 は 8,603人。昨年同時期(2024年6月10〜16日)の約2,500人に比べ、3倍以上に跳ね上がっています。
 
②“不意の室内熱中症”が最多
搬送場所の内訳では、最も多いのは 住居(自宅)。屋外だけでなく、室内での油断が重大なリスクに直結していることが浮き彫りに。特に高齢者では注意が必要です。
 
③“夏並み暑さ”が6月に到来
上空の暖気の影響で6月中旬から30℃超えの真夏日~35℃以上の猛暑日が頻発。名古屋では6月17日に猛暑日観測、気象庁の暑さ指数(WBGT)は「厳重警戒」以上の数値を連日示しており、熱中症が急増した原因です。
 
④今すぐできる熱中症対策
・冷房を適切に使い、室内温度をこまめにチェック
・こまめに水分・塩分補給(1日1.2~1.5ℓを目安)
・気温が下がる朝晩の散歩・買い物へシフト
・帽子や日傘、UVカット衣類などを活用して外出時の負担軽減
・高齢者や体調不良者へのこまめな声かけ・見守りを実施
 
⚠️ ⑤「異変を感じたらすぐ行動を」
めまいや立ちくらみ、筋肉の強いけいれん、吐き気など、熱中症の初期症状を感じたらすぐ 涼しい場所で休む、水分補給 を。重症(意識混濁やけいれん長引く等)の兆候がある場合は、ためらわず119番へ。
 
まとめ
・6/16~22の搬送者は8,603人で昨年の3倍超
・自宅内での発症が最多 — 「暑さへの油断」が命取りに
・今後は7月以降も猛暑日・高WBGT続発の見通し
・冷房、こまめな水・塩分補給、生活時間や環境の見直しが急務
 


 
情熱電力からのお知らせ
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情熱電力が注目した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
弊社では、随時、このページを更新して参りますので
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それではまた!!
 
情熱電力の関連記事ページ(リンク)
「10年に一度」の危険な暑さ!6月22日頃から列島を襲う予報 今すぐやるべき熱中症対策とは?
夏の電気代に怯えない!今日からできる「賢い節電」で家計を守る8つの秘策
【速報】電気・ガス料金を最大1,260円補助!7~9月使用分が対象に 高圧契約の事業者も!
 

テスラの蓄電池が実質0円!?日本全国で始まる「仮想発電所(VPP)」の全貌を分かりやすく解説します!

 
家庭用蓄電池のイメージ
 
日本経済新聞電子版(2025年6月13日)に、私たちの生活やビジネスの未来を大きく変える可能性を秘めた、非常に興味深い記事が掲載されていました 。
それは、電気自動車で世界をリードするあの米テスラが、日本全国で「仮想発電所(VPP)」という新しい事業を本格的にスタートさせるというニュースです 。
「仮想発電所って何?」「なんだか難しそう…」と感じるかもしれません。しかし、その中身は「企業の工場やオフィスに、テスラの蓄電池を無料で設置する」という、驚きの内容でした 。
この記事では、このニュースの真相と、私たちの未来の電力インフラとなるかもしれない「VPP」の仕組み、そしてそれがもたらすメリットについて、専門用語を極力使わずに、分かりやすく紐解いていきます。電気代の削減や、もしもの時の備えに繋がる、知っておいて損はない情報です。
 
元記事:日本経済新聞 電子版 テスラ、小型蓄電池束ね「発電所」全国展開 工場やオフィスから供給
 


 
目次
1.テスラが日本で始める「VPP(仮想発電所)」とは?
2.【注目の仕組み】なぜ蓄電池が“初期費用ゼロ”で設置できるのか
3.見逃せない!VPPに参加する3つの大きなメリット
  メリット①:日々の電気代を賢く削減
  メリット②:災害など、もしもの時の非常用電源に
  メリット③:未来の電力網を支え、環境にも貢献
4.日本の電力の未来はどうなる?今後の展望
5.まとめ:新しいエネルギーの時代がすぐそこに
 


 
1. テスラが日本で始める「VPP(仮想発電所)」とは?
「VPP」とは、「Virtual Power Plant」の略で、日本語では「仮想発電所」と訳されます。
 
これは、各地に点在する小規模な蓄電池や太陽光発電設備などを、インターネット技術を使って一つに束ね、遠隔でコントロールすることで、あたかも一つの大きな発電所のように機能させる仕組みのことです。
今回テスラは、芙蓉リース、そして新電力のグローバルエンジニアリング(福岡市)と提携し、このVPP事業を日本全国で展開することを発表しました 。具体的には、グローバルエンジニアリングが電力を供給している工場やオフィスなど約1500件を対象に、テスラの家庭用蓄電池「パワーウォール」を設置し、VPPを構築していく計画です。
これまでテスラは、2021年から沖縄県の宮古島市でVPP事業を先行して行ってきましたが、いよいよその取り組みが全国規模に拡大されることになります。
 


 
2. 【注目の仕組み】なぜ蓄電池が“初期費用ゼロ”で設置できるのか
「でも、高性能なテスラの蓄電池を設置するとなると、費用がかなりかかるのでは?」と疑問に思う方も多いでしょう。
今回の事業の最大のポイントは、企業側が初期費用を負担することなく蓄電池を設置できる点にあります。
この「初期費用ゼロ」のスキームは、提携する芙蓉リースが蓄電池の所有者となることで実現します 。企業側は設置スペースを提供するだけで、高価な蓄電池を購入する必要がありません。まさに、場所を貸す代わりに、蓄電池の様々なメリットを享受できる画期的なモデルと言えるでしょう。
テスラとパートナー企業は、2025年度中に100台の設置を目指すとしています。
 


 
3. 見逃せない!VPPに参加する3つの大きなメリット
では、企業がこのVPPの仕組みに参加すると、具体的にどのような良いことがあるのでしょうか。
 
メリット①:日々の電気代を賢く削減
VPPによって制御される蓄電池は、電力の市場価格が安い時間帯(例えば、太陽光発電量が多くなる昼間など)に自動で充電します。そして、その貯めた電気を、電力需要が増えて市場価格が高くなる夕方などに使うことで、企業は電気代の支出を抑えることが可能になると見込まれています。
 
メリット②:災害など、もしもの時の非常用電源に
近年、自然災害による停電は、事業継続における大きなリスクとなっています。蓄電池があれば、万が一の停電時にも、貯めていた電力を非常用電源として利用することができます。これにより、事業の継続性を高め、BCP(事業継続計画)対策としても非常に有効です。
 
メリット③:未来の電力網を支え、環境にも貢献
太陽光や風力といった再生可能エネルギーは、天候によって発電量が大きく変動するという課題があります。VPPは、電力が余っている時に蓄電し、足りない時に放電することで、電力網全体のバランスを保つ重要な「調整役」を担います。VPPに参加することは、再生可能エネルギーの普及を後押しし、安定した電力供給という社会インフラの維持に貢献することにも繋がるのです。
 


 
4. 日本の電力の未来はどうなる?今後の展望
テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、以前から「分散型の電力会社になる」と公言しており、電力ビジネスへの強い関心を示しています 。実際にアメリカのテキサス州では、2022年からVPP技術を活用した家庭向けの電力小売事業を開始しています 。今回の全国展開を足掛かりに、将来的に日本でも電力小売事業に参入する可能性は十分に考えられます。
 
こうした動きはテスラだけではありません。日本政府もVPPの普及を後押ししており、2026年度には、蓄電池に貯めた電気を市場で売買しやすくする新しい制度(需給調整市場)をスタートさせる予定です。また、東京電力エナジーパートナーといった国内の大手企業も、同様のVPP事業化に向けた実証実験を進めており、今後、企業や家庭を巻き込んだ新しい電力サービスの競争が本格化していくことでしょう。
 


 
まとめ
今回ご紹介したテスラのVPP事業は、単に「蓄電池が無料で置ける」というお得な話にとどまりません。それは、再生可能エネルギーを最大限に活用し、安定的で効率的な電力網を構築するための、未来に向けた大きな一歩です。
これまで「発電所で作られた電気を買う」のが当たり前だった時代から、これからは「電気を賢く貯めて、地域全体で融通し合う」時代へと、エネルギーとの付き合い方が大きく変わっていくかもしれません。
初期費用ゼロで電気代削減と防災対策が実現できるこの新しい取り組み。今後の動向から、ますます目が離せません。
 


 
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この記事の参考ページ
・TESLA:「 Powerwall
・資源エネルギー庁 :「VPP・DRとは
 
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