原発の発電コスト1.5倍(30年比)に増加2040年の電源別試算(経産省) というニュースについて

 
「原発の発電コスト1.5倍(30年比)に増加2040年の電源別試算」というニュースについて調べてみました。
 
このニュースは
昨日行われた経済産業省の第5回発電コスト検証ワーキンググループ(2024年12月16日)の内容を報じているのですが、
原発コスト、1.5倍に増加2040年の電源別試算、経産省(共同通信)
2040年度時点の発電コスト 原子力がLNG火力を下回る 政府試算(NHK)
2040年時点の発電コスト、LNG火力が原発上回る 経産省試算(毎日新聞)
40年度の発電コスト、LNG火力は原発より高く 経産省が試算(朝日新聞デジタル)
40年度の原発発電コスト、再生エネより割安ケースも(日経新聞)
電力網への統合課題に/エネ庁、40年の発電コスト試算提示(電氣新聞)
 
という風にメディア各社の見出しのつけ方に違いがあり、
エネルギー政策に対するそれぞれの立場で見出しのつけ方も変わるのだなぁと改めて感じました。
また、同じ会議を報じていても記事の書き方についてもそれぞれ
・発電費用だけをみると太陽光発電が原子力を下回るものの、
 関連コストを合わせると原発の方が下回る可能性があるとの結果を示した。(日経)
・今回の試算で初めて、変動の大きい再生エネの普及に伴い発生する調整コストを正式に加味した結果、
 30年時点と比較すると原発は1.5倍前後に、LNGと太陽光は下限値が倍近くに増えた。(共同)
という風にメディア各社が強調している内容が違いがあり、
目についたニュースをサクッと斜め読みするのも怖いな…。とも思いました。
 
さて、その会議の内容についてですが(資源エネルギー庁:第5回 発電コスト検証ワーキンググループ
議題:発電コスト検証に関する取りまとめ(案) ということで行われ
政府が2040年度時点での発電にかかる電源別の総合的なコストの試算を正式に公表したということで、
資料を見てみましたが200ページ超の資料で全部を詳しく読み解く時間はありませんでしたが、
この会議の資料の内容を私なりに超かいつまんでお伝えすると
 
発電コスト検証の位置づけについて
(下記参照 出典:資源エネルギー庁第5回発電コスト検証ワーキンググループ資料)
 
まず、
今回の2040年発電コスト検証は位置づけとして、
・各電源のコスト面での特徴や構造を明らかにし、どの電源に政策の力点を置き、どうバランスを取るかなど、
 2040年に向けたエネルギー政策の議論の参考にするもの。
・太陽光や風力といった安定した供給が難しい電源の比率が増えていくと、
 電力システム全体を安定させるために電力システム全体で生じるコストも増加する。
 このため発電コストに電力システム全体で生じるコストの一部を考慮した電源別の発電コストも検証した。
つまり、
変動の大きい再生エネの普及に伴い発生する調整コストを正式に加味して2040年の発電コストを試算したものであると。
 
で、統合コストの一部を考慮した発電コスト2040年の試算の結果として以下のように表にできる。
 
2040年の試算の結果概要
 
ということで、これがニュースのうち事実の部分なのですが、、、
 
ここからは私的なツッコミ!!
上記の表のグラフの右側を見ていただくと
■ Aケース(変動再エネ容量4割)統合コスト
■ Bケース(変動再エネ容量5割)統合コスト
■ Cケース(変動再エネ容量6割)統合コスト
■ LCOE Levelized Cost of Electricityの略で、発電コストを意味 と書いてあり
 
まず、2040年に変動再エネ40%~60%って実現可能なのか?という疑問が生まれ。
また、原子力の発電コストだけが『12.5~』と書いてあり『~』ってなんなん?と思ったわけです。
 
ちなみに、資源エネルギー庁によると「日本の再エネ電力比率は2021年度で、約20.3%です。」だそうで
これから15年間で太陽光+風力が2021年時の倍になるのかな???
 
色々ともやもやしながらこの記事を書いてしまいました。
そしてとりとめのない内容になってしまいました。
ここまで読んでいただいた方々には申し訳ありません。
 
でもでも、
経済産業省で未来の電力コストに対するこんな試算していますよ~ とか、
メディアの報道も切り取り方が色々ですよ~ とか
そんなことも含めて皆さまのお財布に直結する電気料金の向かう方向性を感じていただければ幸いです。
また、電力の課題にはCo2・環境・為替・資源コスト・原発などなど様々な問題が絡んでいて
このニュースもイチ方向から簡単に論じられる内容ではないのですが
こんなこともあるのかと知っていただく一助になれば幸いです。
 
このページでは、先日書かせていただいた
太陽光の適格事業者を認定 太陽光発電事業者の買収を後押しする制度導入の方針 経済産業省 』など
情熱電力が注目した電力制度に関する記事などもピックアップして掲載させていただいております。
弊社では、随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
 
それではまた!!
 

中部エリアスポット価格が80円に。(2024年12月13日AM6:00のJPEXスポット価格)

 
202412/13JPEXスポット価格
 
2024年12月13日AM6:00受渡分のJPEX(日本卸電力取引所)のスポット価格が中部エリアだけ80円/kWhをつけました。
 
画像を見ていただくと
グラフのうち黄色の線が中部エリアで6:00のところだけ急に80円のラインまで価格が高騰していることがわかります。
ちなみに内訳(中部エリア)は
05:30 17.42円/kWh
06:00 80.00円/kWh
06:30 40.00円/kWh
07:00 22.48円/kWh
07:30 22.48円/kWh
08:00 21.70円/kWh
08:30 22.48円/kWh
09:00 22.48円/kWh
09:30 22.48円/kWh
10:00 19.77円/kWh
10:30 18.30円/kWh です。
取引情報は、JPEX(日本卸電力取引所)のWebページで確認できます。
(右上『電力取引』→『市場情報』→『日平均』→『受渡日』→『2024年12月13日』を指定→エリアを選択)
 
今年は9月23日も中部エリアのプライスだけが100円になった事例がありましたが
過去記事:中部電力エリアプライスが100円に。
 
中部エリアの特に市場連動型プランの方々は注意が必要です。
卸電力市場が高騰すると・・・。
市場連動型プランのうち30分連動型のプランをご契約されている方は特に注意が必要で
12月13日6:00~6:30に使用した電力料金単価は80.00円/kWhで計算
12月13日6:30~7:00に使用した電力料金単価は40.00円/kWhで計算 されますので
例えば、高圧供給を受けているホテルなどの場合
朝、6:00~7:00は宿泊者の皆様が起床される時間なので使用量が増える時間帯なのですが
06:00~06:30 → 50kWh使用した場合 80円×50kWh=4,000円/30分
06:30~07:00 → 50kWh使用した場合 40円×50kWh=2,000円/30分 となり
この1時間だけで6,000円の電力使用量料金を支払う計算になります。
 
また、仮に固定単価プランでご契約されていて
12月13日6:00~6:30の電力料金単価が16.00円/kWh
12月13日6:00~6:30の電力料金単価が16.00円/kWh だった場合
06:00~06:30 → 50kWh使用した場合 16円×50kWh=800円/30分
06:30~07:00 → 50kWh使用した場合 16円×50kWh=800円/30分 ですから
この1時間の合計1,600円の電力使用量料金で済む計算となり
この2つの料金を比べると6,000円÷1,600円=3.75 つまり3.75倍の電力料金になります。
 
12月13日の場合高騰が1時間で済んでいるので、まだ、それほど心配な状況ではありませんが
卸電力市場の価格が判明するのが供給前日の午前10時であり、
我々電力会社でも卸電力市場の高騰予測は大変困難で、
ましてや、高騰の理由が事前に公表されるわけではありませんので
市場連動型プランのお客さまがこの時間帯だけ電力使用量下げるなどのを対応策を施すのはかなり難しいの実状です。
 
ちなみに、たった4年前の2021年1月、1か月間の中部エリアの平均単価は58.95円/KWhでした。
 
市場連動型プランは確かに卸電力市場の取引価格が安い時は電気料金が安くなるのが魅力です。
しかし、卸電力市場はまだまだ不透明な部分が多く、
先日は、経済産業省が卸電力市場での『相場操縦』を指摘する事案(リンク)が発生したばかりです。
 
このページをご覧いただいている方は自社・自宅のプランについていま一度ご確認いただきたいと思います。
弊社、情熱電力はお客さまが電気料金について考えたり、悩んだりする時間を最小限に!をモットーに
電気料金をお安くという大前提のもと、電気に係る課題についてお任せいただきたいと考えております。
よくわからないというお客さまは、ぜひとも情熱電力にご相談ください。
 
なお、情熱電力は低圧供給・高圧供給ともに固定料金単価の料金体系を維持しておりますので
12月13日の卸電力市場の一時的な高騰の影響はございません。
弊社のお客さまにおかれましては安心して引続き電気をご使用いただけましたら幸いです。
引続きよろしくお願い致します。
 

数千年間もデバイスに電力を供給できる炭素14ダイヤモンド電池の開発に成功

 
電池画像
 
気になる見出しがあったので記事を開いてみたら
yahoo!ニュースにこんな話題があがっていました。
数千年間デバイスに電力を供給できる「炭素14ダイヤモンド電池」が開発成功
 
記事によると、ブリストル大学(イギリス)と英国原子力庁の研究チームは、
世界で初めて「炭素14ダイヤモンド電池」の開発に成功したと発表した。
この電池はデバイスに対して何千年もの間電力を供給できる可能性があるとのこと。
 
この電池は、最長で5,700年もの寿命を持ち、医療機器や宇宙探査機など、
電池交換が困難な用途での活用が期待されているらしい。
 
このダイヤモンド電池の核心部分には、
放射性炭素年代測定で使用されている放射性同元素の炭素14が人工ダイヤモンドの結晶構造の中に組み込まれていて
炭素14は自然界でも存在する放射性同位体で、考古学での年代測定にも使用される物質で
この同位体は5,700年という非常に長い半減期を持ち、ベータ崩壊という過程で窒素14に変化していく。
※半減期:放射能を持つ元素の原子核の半分が他の元素に変化していく時間
 
通常の原子力発電所では、放射性物質の崩壊で生じる熱を利用して発電を行うが、
このダイヤモンド電池は、放出された電子(ベータ線)を直接的に電気エネルギーとして利用する。
この直接変換方式により、熱電交換で生じるエネルギー損失を回避することができる。
※ベータ線:原子核がベータ崩壊する際に放出される電子
 
この技術は光を電気に変換するソーラーパネル似た原理で作動するが、
太陽光の光子の代わりにベータ線を使用する点が異なる。
 
また、研究チームは、ダイヤモンドの結晶成長過程で炭素14を精密に制御しながら組み込むことに成功した。
ダイヤモンドは優れた半導体性を持ち、さらに、世界最高レベルの高度を持つダイヤモンドは、
内部の炭素14を完全に封じ込めるため安全な容器としても機能する。
 
〇 広がる応用可能性
ブリストル大学のTom Scott教授は、
「宇宙技術やセキュリティデバイスから医療用インプラントまでサポートできる」と述べているそうで、
実際に、ペースメーカーを例にとると、通常5年から10年ごとに電池交換手術が必要となるが、
このダイヤモンド電池技術により、患者は生涯にわたって電池交換手術の不安から解放される可能性がある。
 
また、現在運用中のボイジャー探査機1号と2号は、
プルトニウム238を使用した電源を使用しているが、87.7年という半減期により電力供給能力は年々低下している。
既に打ち上げから40年以上が経過し、発電量は当初の70%程度まで低下している状況であるが、
炭素14ダイヤモンド電池は5,700年という圧倒的に長い半減期を持ち、さらに軽量という利点も備えている。
 
さらに、火山活動の監視センサーや深海観測機器、極地観測装置など、
人間が容易にアクセスできない場所で使用される機器には、長期間のメンテナンスフリー運用が求められるが、
従来の電池では対応できなかったこれらの要求に対し炭素14ダイヤモンド電池は理想的な解決策を提供する。
 
そして、セキュリティ技術の分野でも、この電池は重要な役割を果たす可能性があるとのこと。
 
とても、興味深かったので別記事も読んで、ここにまとめさせていただきましたが、
まだ、実用化に向けての課題もあるようですので
安全性を最重視してしていただき、寿命5,700年の電池ができれば素晴らしいなぁと思います。
 
このページでは、先日書かせていただいた『 コンクリートで蓄電する 』などの
情熱電力が注目した電力技術関係の記事などをピックアップして掲載させていただいております。
弊社では、随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
 
それではまた!!
 

情熱電力アンバサダー 元K-1チャンピオン大和哲也選手の応援に行ってきました。@12/1 横浜

 
情熱電力のアンバサダー 元k-1チャンピオン大和哲也選手の試合を応援してきました。
試合:2024年12月1日(日) RWS ラジャダムナンワールドシリーズ会場 横浜大さん橋ホール
試合結果についてyahoo!ニュースの記事があったのでリンクを貼っておきます。
リンク→(https://news.yahoo.co.jp/articles/f8e62ad9282adce1344f39998fdc7eb4b811ef13
試合結果についてはとても悔しいです。
 
哲也さんのインスタに、
(引用)----
今回初めて年齢なのかなって、
ダメージもあるのかなって思ってしまった
心と体、脳が繋がってない
やりたくてもやれない
したい事があるのにできない
それに焦る
 
そして過去に倒しまくってきた左腕に頼る
無意識に勝手に左がしかも大振りでてしまう
さらに焦って距離もガチャガチャ
こんな焦って戦う人間だったか?
 
このダメージってのも自分なりに思うのは
そりゃプロで格闘技を20年ぐらいやって来てるから
体や脳にももちろんあるだろう
 
そしてメンタルにもあると感じた
でもダメージというか、それはなんて言うんだろうな、、、
上手く文に出来ない 
 
でも試合後にたくさんの連絡を頂いたり
声を掛けてもらったり
厳しい事も優しい事も色んな言葉を掛けてもらえて
たくさんの人に応援してもらえて
僕は本当に幸せだなと思いました
 
僕が格闘技で得たものはベルトや勝ち星もあるけど
それよりも本当に得れた大切なものはこうやって
温かい人達に出逢えた事なのかもしれない
 
心から感謝しています
 
ーーーーー(引用ここまで)
 
って書いてある。
記者会見でも「フレッシュ(なメンバー)の中に義理のお兄さんの僕がいて」なんて言ってたけど
哲也さん、選手人生20周年、そしてもうすぐ37歳だもんね。
そりゃ、いままでみたいに体が動かないかも知れない。
でもね、無理はしないでほしいけど、哲也さんには頑張ってほしい。
 
フィジカル・メンタル色々あるし、焦る気持ちはわかる。
でも、生き生きとやりたいように躍動する哲也さんでいてほしい。
 
そして、感謝しているのはこちらも同じ。
私は、格闘技に興味がなかったけど、
哲也さんが戦う姿を見て、この人応援したいって。
自分もがんばろうって思っています。
てっちゃんのジェットコースター人生、この先も見せてください!!
応援してるぜ!!
哲也!!がんばれ!! / がんばろう!!
 
大和哲也選手の試合の様子
 
大和哲也横浜
 
大和哲也横浜
 
大和哲也横浜
 
大和哲也横浜
 
大和哲也横浜