FIP制度って何?(再生可能エネルギーの制度)認定条件や収益の仕組み

 
チェック2
 
再生可能エネルギーの導入が進む中、FIP(フィードインプレミアム)制度が注目を集めています。
FIP制度は、売電価格に市場価格が反映される仕組みで、太陽光発電事業者にとって新たな収益モデルとなります。
本記事では、FIP制度の概要や認定条件、収益の仕組みについて詳しく解説します。FIP制度の活用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
 
1. FIP制度とは?
1-1. FIP制度の基本概要
FIP(Feed-in Premium:フィードインプレミアム)制度とは、再生可能エネルギーの発電事業者が市場価格に基づいた売電を行い、一定のプレミアム(補助金)が上乗せされる仕組みです。
従来の固定価格買取制度(FIT)では、政府が設定した固定価格で電力を買い取る方式でしたが、FIP制度では市場価格に応じた変動価格で取引されます。これにより、発電事業者は電力市場の動向を意識した運用を求められ、より市場競争を意識した収益モデルとなります。
 
1-2. FIT制度との違い
FIT(Feed-in Tariff:固定価格買取制度)とFIPの主な違いは、電力の売電価格が固定か変動かという点です。

項目 FIT制度 FIP制度
売電価格 固定 市場価格+プレミアム
契約形態 国が一定価格で買取 市場取引が前提
市場影響 受けにくい 受けやすい
収益の安定性 高い 変動リスクあり

FIT制度は価格が固定されているため収益が安定しますが、今後は縮小傾向にあります。
一方、FIP制度では市場の動向を反映した価格で売電するため事業者の売電戦略が重要になります。


 
2. FIP制度が認定される条件
2-1. FIP制度の対象となる発電設備
FIP制度の対象となるのは、再生可能エネルギー発電設備です。
日本では以下の設備がFIP制度の対象として認められています。
 
・太陽光発電(50kW以上の高圧事業用設備)
・風力発電
・水力発電(出力30,000kW未満)
・バイオマス発電
・地熱発電(出力15,000kW未満)
特に、一定規模以上の太陽光発電設備(50kW以上)がFIP制度の対象となる点は、事業者にとって重要なポイントです。


 
3. FIP事業の収益の仕組み
3-1. 売電価格の決まり方
FIP制度では、売電価格は以下の式で決まります。
 
売電価格 = 市場価格 + プレミアム(FIP補助金)
 
市場価格:日本卸電力取引所(JEPX)で決まる価格
プレミアム:政府が設定する上乗せ額(補助金)
市場価格は需給バランスに応じて変動するため、安定した収益を確保するには、価格の動向を常に把握し、最適な売電戦略を立てることが求められます。
 
3-2. 価格変動リスクとその対策
FIP制度では市場価格が変動するため、収益が不安定になりがちです。このリスクを回避するために、以下の対策が考えられます。
 
・蓄電池との併用:電気を貯め、市場価格が高いタイミングで売電
・価格予測ツールの活用:AIを活用した市場価格の予測ツールを導入


 
4. FIP制度のメリットとデメリット
4-1. FIP制度のメリット(収益向上の可能性)
FIP制度を活用することで、以下のメリットがあります。
 
・市場価格が高騰した際に高収益が期待できる
・政府の財政負担が少なく、制度が継続しやすい
・電力系統の需給バランスを維持しやすい
・多様なビジネスモデルが期待される
市場価格が上昇する局面では、FIT制度よりも高収益を狙える可能性があるのがFIPの大きな魅力です。
 
4-2. デメリットとリスク管理の重要性
一方で、デメリットやリスクもあります。
 
・市場価格の変動による収益の不安定化
・価格が低迷すると売電収入が減少
・運用コストがかかる
これらのリスクを抑えるためには、蓄電池の導入や市場分析の強化が重要になります。


 
5. FIP制度の今後の展望
5-1. 日本におけるFIP制度の現状
日本では、2022年4月からFIP制度が本格導入されました。現在、多くの太陽光発電事業者がFIPへの移行を検討していますが、FITからの変更に戸惑うケースもあります。
政府も施策の導入を進めており、徐々に環境が整いつつあります。
 
5-2. これからの市場動向と太陽光発電事業の可能性
今後、FIP制度を活用した太陽光発電事業には以下の可能性があります。
 
・蓄電池との併用で安定した収益化
・電力の市場価格の動向を活かした売電戦略の確立
・政府のエネルギー政策と連動した成長
今後、FIP制度は市場競争を意識した太陽光発電事業の鍵となるため、早期の情報収集と適応が重要です。


 
まとめ
FIP制度は、市場価格に応じた売電モデルであり、FIT制度に比べてリスクとリターンが大きい仕組みです。
また、FIT制度と異なり、FIP制度には発電計画値の報告義務があるほか、非化石価値の取引も行うことができます。
市場の動きを理解し、最適な売電戦略を取ることが成功のカギとなります。
FIP制度を上手く活用し、太陽光発電事業の新たな収益モデルを確立していきましょう!
 
参考HP:経済産業省 資源エネルギー庁関連
再生可能エネルギーFIT・FIP制度ガイドブック(リンク)
(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/data/kaitori/2023_fit_fip_guidebook.pdf)
FIP制度について(リンク)
(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/setsuden_dr/pdf/001_02_08.pdf)
 
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デマンドレスポンス(DR)気になる電気に関するワード 電気代を賢く節約できる?!

 
チェック2
 
電気代の高値安定が続くなか、少しでもコストを抑えたいと考えている方は多いのではないでしょうか?
そこで注目されているのが「デマンドレスポンス(DR)」です。
DRとは、電力の需要が高まる時間帯に電力使用量を調整することで電気代の削減や電力供給の安定化を図る仕組みのこと。
本記事では、DRの基本から具体的な活用方法、メリット・デメリットまでをわかりやすく解説します。
 
1. デマンドレスポンス(DR)とは?
◇デマンドレスポンスの基本概念
デマンドレスポンス(DR)とは、電力需要が高まる時間帯に消費者が電力使用を抑えることで、電力供給のバランスを取る仕組みです。通常、電力会社が発電量を増やして需給調整を行いますが、DRでは消費者が電力使用を調整することで、ピーク時の電力負荷を減らします。
これにより、発電所の増設や電力供給の不安定化を防ぎつつ、消費者自身も電気代の節約が可能になります。
 
◇DRが注目される背景とは?
DRが注目される理由には以下の要因があります。
電力需給のひっ迫:近年、気候変動による猛暑や寒波が増え、電力消費が急増。電力供給の安定化が求められています。
電気代の高騰:電力市場の価格変動や燃料費の高騰により、家庭の電気代も上昇。DRを活用することで節約が可能です。
再生可能エネルギーの普及:太陽光や風力発電は天候によって発電量が変動するため、DRによって需給調整することが重要になります。
 
2. DRの仕組みと種類
◇インセンティブ型と価格連動型の違い
DRには大きく分けて 「インセンティブ型」 と 「価格連動型」 の2種類があります。
 
・インセンティブ型DR:
電力会社や自治体が提供するプログラムで消費者が一定時間電力を節約すると報酬(割引やポイント)がもらえる仕組みです。
例:夏のピーク時にエアコンの設定温度を上げることで電気代の割引を受ける。
 
・価格連動型DR:
電気料金が需要に応じて変動する制度。
電力需要が高い時間帯の料金が高くなるため消費者は安い時間帯に電力を使用するようになります。
例:深夜の電気料金が安いため、洗濯機や食洗機を夜間に使用する。
 
◇どのように電気使用を調整するのか?
消費者がDRを活用する方法は以下のようなものがあります。
・ピーク時間帯を避ける:電力使用の多い時間(夏の昼間、冬の朝晩)を避けて電気を使う。
・スマート家電の活用:AI搭載エアコンやスマートプラグを利用し電力需要に応じた最適な運転を行う。
・電力会社のプログラムに参加:電力会社が提供するDRプログラムに登録し自動的に電力を抑制する仕組みを導入する。
 
3. DRを活用するメリット
◇電気代の削減と節約効果
DRを活用することで、電気代の節約が可能になります。
・ピーク時の電力削減で電気代をカット:価格連動型DRを活用し高い時間帯の電気使用を避けることで、年間の電気代を大幅に削減できます。
・インセンティブプログラムで割引やポイントを獲得:例えば、電力会社が実施するDRプログラムに参加することで電気代の割引やポイント還元が受けられます。
◇環境への貢献とエネルギーの有効活用
発電所の新設抑制:需要を抑えることで新たな発電所の建設を減らし環境負荷を軽減。
再生可能エネルギーの有効活用:風力や太陽光の発電が多い時間帯に電力を使用することでクリーンエネルギーの活用が進む。
 
4. DRの導入方法と必要な準備
◇家庭でできるデマンドレスポンスの活用法
家庭でDRを活用するためにできることは以下のとおりです。
・エアコンの温度設定を工夫する(夏は28℃、冬は20℃を目安に設定)
・洗濯機・食洗機を深夜料金が安い時間帯に使用する
・節電アプリを活用し、電力の使用状況を把握する
 
◇スマートメーターやエネルギー管理システム(HEMS)の活用
・スマートメーターの導入:リアルタイムで電力消費を把握し節電につなげる。
・HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム):家庭内の電力使用を自動制御し最適な節電をサポート。
 
5. DRの課題と今後の展望
◇DRのデメリットと導入時の注意点
DRにはメリットが多い一方で、いくつかの課題もあります。
・節電の負担:電力需要が高い時間帯に電力を抑えるため一部の家庭では不便に感じることも。
・価格連動型DRのリスク:電気料金が急激に上がる可能性があるため利用タイミングの調整が必要。
・機器導入コスト:スマートメーターやHEMSを導入する際に初期費用がかかる。
 
◇今後の技術革新と電力市場の変化
AIによる最適制御の進化:AIが自動で電力使用を最適化し消費者の負担を軽減するシステムが進化中。
ブロックチェーン技術の活用:電力の需要と供給をより効率的に管理し個人間での電力取引が可能になる未来も考えられる。
再生可能エネルギーの拡大:太陽光や風力の普及が進みより効率的なDRの活用が期待される。
 
まとめ
デマンドレスポンス(DR)は、電気代の節約だけでなく電力供給の安定化や環境保護にも貢献できる仕組みです。
家庭でも手軽に実践できる方法が多く今後のエネルギー市場の変化に対応するためにも積極的に取り入れていくことが重要です。
スマートメーターやHEMSの導入、電力会社のDRプログラムを活用しながら、賢くエネルギーを管理していきましょう!
 
参照HP:経済産業省 資源エネルギー庁「 ディマンド・リスポンスってなに? 」(リンク)
https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electricity_measures/dr/dr.html
 
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発電側課金(系統連系受電サービス料金)の影響は?太陽光発電をお考えの方必見!

 
送電網
 
2024年から本格的に始まった「発電側課金」
これは太陽光発電をしている事業者にとって、新しく発生するコストとなる仕組みです。
では、この制度が導入されると、売電の収益にはどんな影響があるのでしょうか?
今回は「発電側課金」とは何か、どんな事業者が対象になるのか、
そして、太陽光発電ビジネスにどのような影響があるのかを書いてみます。
 

1.発電側課金の概要と目的

・発電側課金とは?
再エネなどを含む発電事業者が送配電網を利用して電力を供給する際に新たに負担することになる費用のことです。
これまで日本の電力システムでは送配電網の維持・運用コストは主に電力を消費する需要家(消費者)が負担していました。
しかし、分散型電源(特に太陽光発電や風力発電)の増加に伴い、
公平なコスト負担と電力ネットワークの安定化を目的として、
発電側にも送配電コストを一部負担させる仕組みが導入されることになりました。
 
このように、発電側課金は特に系統に接続して売電を行う
太陽光発電事業者や再生可能エネルギー事業者に影響を与える制度です。
2024年から本格的に適用が進められ売電収益の減少要因となる可能性があります。
 
・発電側課金の目的
発電側課金の導入には、以下の2つの大きな目的があります。
 
①. 送配電ネットワークの維持・強化
日本の電力システムは、従来の大規模発電所(火力・水力・原子力)を中心とした構造から、
分散型の再生可能エネルギー(特に太陽光や風力)が増える方向へとシフトしています。
一方で、これに伴い電力の流れが従来と異なる形になり、送配電設備の運用負担が増加しています。
発電側課金を導入することで、送電設備の維持費や強化費用を発電事業者も一部負担することになり、
電力網の安定運用につながると期待されています。
 
②. 公平なコスト負担の実現
これまでの送配電コストは主に小売電気事業者(需要家側)が負担しており、
発電事業者はそのコストを負担していませんでした。
しかし、再生可能エネルギーの普及により発電地点が増え送配電設備の運用コストが増大している状況です。
これらの状況を踏まえ、発電側課金を導入することで
発電事業者も送配電網の利用者として相応のコストを負担することになり
これにより公平な料金体系の実現することを目指しています。
 

2.どのように課金されるのか?

発電側課金は、送配電網へ電力を流す発電事業者に対し、発電量に応じて一定額を徴収する仕組みです。
具体的には、以下のような要素が影響します。
課金対象:一定規模以上の発電事業者(FIT・非FIT事業者含む)
課金単価:kW単位とkWh単位で設定される(単価は地域ごとに異なる)
徴収方法:電力系統への接続契約(系統連系受電契約)に基づき送配電事業者を通じて請求される
つまり、小規模な自家消費型発電には影響が少ないものの、
商業用の太陽光発電事業者にとっては、新たなコスト負担となります。
 

3.発電側課金の対象者

基本的に、系統に電力を供給するすべての発電事業者が対象になりますが
発電側課金の対象者は発電した電気の売電方法や認定年度によって異なります。
以下に表にしましたので確認してみてください。
ちなみに、対象者を系統に接続し、かつ、系統側に逆潮させている電源全てを課金対象とすることを基本としているものの
系統側への逆潮が10kW未満と小規模な場合は当分の間課金対象外としています。
 

発電形態 課金の適用状況 備考
FIT(2024年4月新規認定) 対象 調達価格に課金分を考慮
FIT(2024年3月以前認定) 免除 調達期間終了まで免除
FIP(2024年4月新規認定) 対象 FITと同様
FIP(2024年3月以前認定) 免除 FITと同様
相対契約やJEPX 対象 売電に応じて課金
オフサイトPPA 対象 送電網を利用する場合
自家消費型発電 対象外 送電網を利用しないため

➡ 2024年3月31日以前のFIT/FIP発電所は免除されるが、それ以降の新規認定案件は課金対象となる。
➡ 非FITの売電(市場取引やオフサイトPPA)は、発電側課金の対象。
➡ 自家消費型発電所は対象外。
 

発電事業者は、こうした制度の変化を踏まえ、事業計画の見直しやコスト試算、対策を検討することが重要です。
 
参照:電力・ガス監視委員会 発電側課金制度ページ
https://www.emsc.meti.go.jp/info/public/news/20241210001b.html
 
今回は、太陽光発電を行っている方に重要な『発電側課金について』取り上げました。
弊社、情熱電力のお客様の中には太陽光発電を行っているお客様が多くいらっしゃいますし
現在太陽光発電をお考えの方々も多くいます。
 
また、中部エリアの長野県・岐阜県では太陽光発電所が多く存在していますが、
いまはFitで固定買取制度を利用していても
Fitが切れた後は発電側課金の対象者となりますので注意が必要です。
ご興味を持たれた方は地元の電力会社 株式会社情熱電力にご相談ください。
 
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太陽光発電 初期の買取価格1.6倍に! 屋根置き型設置拡大へ エネ庁

 
屋根置き太陽光発電
 
先日の経済産業省資源エネルギー庁の調達価格等算定委員会で工場や住宅の屋根に太陽光発電設備の設置を拡大するため、
初期投資に対する支援を手厚くするスキームを導入する意見書を取りまとめました。
 
参考:経済産業省資源エネルギー庁 調達価格等算定委員会
令和7年1月30日初期投資支援スキームについて(リンク)
令和7年2月3日 令和7年度以降の調達価格等に関する意見(リンク)
 
事業用太陽光発電設備は初期の5年間
住宅用太陽光発電設備は初期の4年間
支援価格を1.6倍に増やして設置を後押しするようです。
 
具体的には、
FIT(固定価格買取り制度)/ FIP(フィード・イン・プレミアム)制度に基づく支援スキームで
開始時期は今年の10月の予定。
 
〇屋根上設置の事業用太陽光設備の場合
制度による支援を受けられる20年間のうち初期の5年間の支援価格を手厚くし、
2025年度の11.5円/kWh → 19円/kWhに増額 (1.6倍)
6年目から支援が終わる20年目までの後期期間は8.3円/kWhに減額になる。
 
〇屋根上設置の住宅用太陽光設備の場合
初期4年間の支援価格は
2025年度の15円/kWh → 24円/kWhに増額(1.6倍)
5年目から支援が終わる10年目までの後期期間は8.3円/kWhに減額になる。
 
スキームの適用期間は今年10月から26年度までの1年半で
27年度からの扱いは決定されていません。
 
屋根上太陽光設備を導入するのは、財務体力の小さい個人や中小事業者が多く
現状の仕組みでは支援期間が10年か20年均一の支援価格を受けられるが
投資回収年数が長いのが導入の障壁とされており
新たなスキーム導入により初期の支援価格を増額し、
投資の回収までの期間を短縮することで、導入意欲を高めるのが狙いです。
 
このスキーム導入で太陽光発電導入が増えるのか?
支援スキーム5年(4年)後は非Fit買取りへの移行ができるのであれば
このスキームの導入も検討する余地がありそうですね。
 
加筆⇒支援スキーム5年(4年)後は非Fit買取りへの移行について
問合せしてみましたが、やはりFIT(固定価格買取り制度)終了まで移行はできないようです。

 
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実は、夏より使用量が多い!冬の電気料金。ご家庭で心配な冬の電気料金のこと。

 
エアコンのリモコン
 
いよいよ、寒さが本番!!
今年は三か月前予想では例年並みの寒さだったとおもいますが今のところ例年より平均気温は高いという実感です。
情熱電力の本社がある長野県ではちょいちょい「御神渡り」のニュースが流れます。
 
〇御神渡りについて
長野県諏訪地方振興局:諏訪湖の御神渡り(おみわたり)(リンク)
リンク先:https://www.pref.nagano.lg.jp/suwachi/suwachi-shokan/kanko/omiwatari.html
 
御神渡りは、諏訪湖が全面結氷して南の岸から北の岸へかけて氷が裂けて高さ30cmから1m80cm位の氷の山脈ができる、
いわば寒さの象徴ともいえる現象なのですが
今シーズンは現時点では出現していないので、やっぱりここまでは例年より気温が高いのでしょう。
 
とはいえ、やはり気になるのが冬の電気代です。
「うちの電気代は高いの?安いの?」と気になっている方々も多いはずです。
そこで、今回は「冬の電気代」についてプチ解説します。
 
まず、夏の電気代 VS 冬の電気代 どちらが高いのでしょうか?
答えは、冬の電気代です。(統計的に)
総務省の家計調査をもとに2024年冬(1月~3月)と 2024年夏(7月~9月)の電気代を比較すると
2人世帯の場合: 冬は13,265円/夏は11,984円 となっています。
出典:総務省統計局 家計調査報告(https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/index.html#nen
 
このような傾向は一人暮らしや3人以上の世帯でも同じで、
統計的に冬の電気代方が高いと言えそうです。
 
それではなぜ冬の方が電気代が高くなるのかというと大きく2つあります。
1⃣ エアコンを使う状況下での温度差
エアコンは設定温度になるまでに多くの電力量を消費します。
つまり、スイッチONした時の温度とエアコンの設定温度の差が大きいほど電力量を消費するのです。
例えば、夏の28℃の状態で設定温度26℃でエアコンをつけると、その差は2℃
冬場に部屋が10℃の状態で設定温度22℃でエアコンをつけると、その差は12℃です。
お部屋の温度を設定温度まで上げるために消費電力量が増えますので、その差は歴然です。
 
2⃣ 使用する電気機器が多い
夏の場合は、暑さ対策でエアコン+サーキュレーター程度で済むのですが
冬の場合は、寒さ対策でエアコン+ヒーター・ホットカーペットなど
暖房器具のダブル使いやトリプル使いが増えます。
その結果冬の電気代が高くなりやすいのです。
 
気になった方もいらっしゃると思いますので、この機会にご自宅や職場の電気代を確認して
「ウチは、夏と冬どっちが高いんだろう」などの比較をしていただきたいのですが、
事務所や自宅の電気代について確認しておらず、
”銀行口座から引き落とされてその時知る”パターンの方や
契約中の電力会社のマイページにログインしたことがないという方も多いのではないでしょうか。
 
私は、職業柄、電気料金の請求書をよく見るのですが
<実は、大手電力会社よりも高い請求をされていた>というパターンも散見されますし、
確認不足で知らず知らずのうちに単価値上げされていたということもありえます。
 
ぜひ、この機会に、電気代を確認する。
または、電気代の確認方法を”確認”していただければと思います。
 
弊社、情熱電力は大きいところでは工場・商業施設・ホテルなどの高圧施設への電力供給から
商店・事務所・飲食店などの電灯契約と動力契約(200V)の2本立て契約をされている施設への電力供給
看板照明や街灯など幅広く電力供給を行っています。
 
また、弊社は電気料金のお知らせを郵送+マイページにアップロードするのがデフォルトで
郵送不要でマイページのみでご確認いただく方には電気料金割引サービスを行っております。
 
電気料金に関するご相談はもちろんのこと、
ご契約中の電力会社について困ったこともご相談いただければ
対応策についてアドバイスさせていただきますので
株式会社情熱電力 Webページのお問い合わせフォーム
または、0263-88-1183 (直接担当者が対応します。)にご連絡いただけましたら幸いです。
 
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電気代の節約! 暖房便座のフタの開けっ放しは電気代のムダ?? トイレのフタは閉めましょう。

 
情熱電力の『お知らせページ』で度々扱う
電気代の節約に関する話題です。
今回は、『 暖房便座のフタの開けっ放し 』について
スイッチ
 
トイレのフタについての話題と言えば。。。
「旦那がトイレを使った後にフタを閉めないので(生理的に)嫌だ!!」とか
「衛生的に汚いのでトイレを流すときはフタを閉めて」とか そんな話題もありますが、
ここでは電気代の観点からのアプローチをしてみます。
 
電気代のお話なので、暖房便座を使わない時期は置いておいて
これは冬の寒い時期のお話にはなりますが、
 
結論として、トイレのフタを閉めた方が電気代が節約できるということです。
 
そもそも、暖房便座のスイッチを 切る or 切らないという話もありますが、
一旦スイッチを切ってしまうと次に使う時にいきなり温かい状況からスタートというようにはならないので(笑)
ここではスイッチを入れたままということを想定しています。
 
資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年度版」によると
貯湯型温水洗浄便座のフタをトイレを使わない時に閉めた場合に開けっ放しにする場合と比べて
年間で電気34.90kWhの省エネで 約940円の節約になります。(1kWh=27円換算)
 
また、暖房便座の温度を低めに設定した場合は
※貯湯型温水洗浄便座で便座の設定温度を一段階下げて(中→弱)冷房期間は便座の暖房をOFFにした場合。
年間で電気26.40kWhの省エネで 約710円の節約になります。(1kWh=27円換算)
 
ちなみに、洗浄水の温度設定を年間一段階下げた(中→弱)場合も
年間で電気13.80kWhの省エネで 約370円の節約になります。(1kWh=27円換算)
 
おお!なるほど!!
要するに、細かい調整と行動が節約に通ずるということですね。
 
トイレはリラックス空間です!という方もいらっしゃいますし
そんなに気にしてもなぁ~という方もいらっしゃると思いますが
さはさりながら、節電は大事ということで、気になる方向けの情報発信でした。
 
情熱電力ではお客様の電気料金の削減や電気に関する情報発信を行っております。
・電気料金について(査定・状況診断・見積り)
・太陽光発電について など
コチラの問い合わせページか、情熱電力メール:info@jo-epco.co.jp  から
お気軽にお問合せください。
 
今回の記事に関する参考ページとリンクを貼っておきますので参考にしていただければ幸いです。
<参考ページ(出典)>
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2023年版
https://seihinjyoho.go.jp/frontguide/pdf/catalog/2023/catalog2023.pdf
<抜粋:頁146-147>
省エネカタログ2023①
省エネカタログ2023②
省エネカタログ2023③
 

次世代型太陽電池戦略 政府も力を入れる ペロブスカイト太陽電池について①

 
太陽光パネル
 
ペロブスカイト太陽電池という太陽光発電用パネルをご存じでしょうか。
 
ペロブスカイト太陽電池は、日本の大学教授らが発明した日本発の技術で
従来の太陽光電池に比べ「曲げられる」「軽い」「薄い」「低コスト」などの特徴があり
今まで設置が困難であった場所にも設置できる太陽光発電パネルです。
 
ペロブスカイト太陽電池を使用するメリットをまとめると。
1.様々な形状に適用
ペロブスカイト太陽電池は、柔らかくて曲げやすい特徴があり
塗布・印刷などの方法で製造できるため
これまでの太陽光パネルと比べると設置場所が格段に広がります。
 
2.軽い・薄い
ペロブスカイト太陽電池は、従来のシリコン太陽光パネルと比べて
厚さは100分の1 重さは25分の1 ということで軽くて薄い太陽光パネルです。
 
3.エネルギー変換効率はシリコン型に劣らない
ペロブスカイト太陽電池が開発された当初は変換効率がシリコン型よりも低かったようですが
現在は世界最高の26.7%という変換効率を実現しています。
 
4.低コスト
私が知る限り、現状でペロブスカイト太陽電池の製造コストは従来のパネルと比べると割高な印象ですが
調べてみるとペロブスカイト太陽電池の開発が進み、量産できるようになると
ペロブスカイト太陽電池の製造コストは、シリコン型の5分の1~3分の1になると見込まれているようです。
低コストになると見込まれる理由をあげると
①塗布や印刷で製造が可能なため量産できる。
②薄膜なので材料費がかからない。
③レアメタルなどの高価な金属を使わない。
④軽いので輸送・設置コストが抑えられる。
 
5.発電コストが抑えられる
発電効率が良く、製造コストを抑えられれば、おのずと発電コストも抑えられることになります。
経済産業省が示した2040年の目標値は発電コスト(政策経費を含まない)15円/kWh台半ばで
さらに、海外の需要を取り込めば発電コスト10円/kWh水準を見据えているとのこと。
 
6.弱い光でも発電できる
従来のシリコン型と比べ、弱い光でも発電することが可能です。
シリコン型は高照度(約10万ルクス)ほどの光が無ければ発電できなかったのですが
ペロブスカイト太陽電池は1000ルクスや200ルクスといった低照度でも発電することが可能です。
そのため、朝夕や曇りや雨天などの天候や日照の悪い日や、
室内のLED照明などでも発電できるためさまざまな活用シーンが期待されています。
 
7.日本国内で材料調達が可能
ペロブスカイト太陽電池を製造するための材料は日本国内で調達できます。
ペロブスカイト太陽電池の主な原料はヨウ素なのですが
日本は地理に次ぐ世界第2位の生産国で世界の29%のシェアを持っています。
従来のパネルを製造するにはレアメタルなど材料を輸入に頼っていたのですが
国内で材料調達が可能になると国際情勢の影響を受けにくく安定した材料調達が可能になります。
 
8.光透過性がある
ペロブスカイト太陽電池は光を通すためカラス窓にも使用できます。
 
9.色を変えられる
ペロブスカイト太陽電池は色を変えられるため使用する場所に合ったデザインなど
ある程度の調整をできる点もメリットとして挙げられます。
 
今回は、ペロブスカイト太陽電池の特徴について調べてまとめてみました。
ペロブスカイト太陽電池については注目が集まっているので
ちょっと調べてみればかなりの情報が上がっています。
ペロブスカイト太陽電池は、政府も次世代型太陽電池戦略として力を入れている注目の技術ですので
興味を持たれた方はいまのうちに調べておくとよいかもしれません。
 
参考ページ
出典:経済産業省 資源エネルギー庁
日本の再エネ拡大の切り札、ペロブスカイト太陽電池とは?(前編)~今までの太陽電池とどう違う?
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/perovskite_solar_cell_01.html
次世代太陽電池戦略
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/perovskite_solar_cell/pdf/20241128_1.pdf
 
情熱電力のこのお知らせページでは、
情熱電力が注目した弊社や電力に関連した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
弊社では、随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
 
それではまた!!
 

電気・ガス代補助金が1月使用分から再開しています。電気料金負担軽減策支援事業について

 
お客様 各位
 
令和6年11月22日に閣議決定されました。
「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」による
電気・ガス補助金が1月使用分から再開されていますので改めてお知らせいたします。
 
内容につきましては、
経済産業省 資源エネルギー庁 電気・ガス支援ページをご確認ください。
https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/(リンク)
電気ガス補助金
出典:経済産業省 資源エネルギー庁 電気・ガス支援ページ(https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/
 
この経済対策において「誰一人取り残されない形で、
成長型経済へ移行することに道筋をつけるため、継続する物価高の中、
様々な事情によって働けない方々を含め、
厳しい状況に置かれている方々を対象とし、当面の支援措置を講じる」
旨が掲げられ、具体的な施策の一つとして、
物価高により厳しい状況にある生活者を支援するため、
家庭の電力使用量の最も大きい時期である1月から3月の
冬期の電気・ガス代を支援することとされました。
 
〇補助金額と対象期間については下記の通りです。
<2025年1.2月(使用月)>
低圧供給 2.5円/kWh
高圧供給 1.3円/kWh
 
<2025年3月(使用月)>
低圧供給 1.3円/kWh
高圧供給 0.7円/kWh の補助金が支給されます。
 
なお、この補助金に関して、情熱電力のお客さまは改めて手続きを行う必要はなく、
前回の補助金と同様に弊社が燃料費調整額単価からこの補助金分の値引きを行います。
値引き後の金額につきましては
お客様宛に送られる弊社電気料金のお知らせやマイページにて
ご確認いただけますようお願い申し上げます。
 
この補助金に関するお問い合わせ先は
info@jo-epco.co.jp
0263-88-1183 までご連絡を頂戴できれば幸いです。
引続きよろしくお願い致します。
 
株式会社情熱電力
 
 
関連情報(弊社の過去記事リンク)
電気・ガス代補助金来年1月から3か月間再開へ 本日、政府が経済対策を閣議決定(2024/11/22)
電気補助金再開(酷暑乗り切り緊急支援)について(2024/08/31)
【激変緩和措置】電気料金割引のお知らせ(2023/02/02)
 

電気っていったいなに?説明しようと思いましたがこれがまたなかなか難しい。。。

 
電球が光っている画像
 
2025年もこのページでは、情熱電力に関するコトはもちろん
電気料金に関する話題や電力業界に関するコト、制度に関するコトなど
色々な情報をUPしていこうと考えております。
 
新春最初の今回は、んじゃぁ、そもそも電気って何???ということで
電気について調べてみました。
 
『電気』について。
 
電気は、現代の私たちの生活においては必要不可欠なのは間違いないと思いますが、
改めて電気について調べてみるとややこしいというか、とっても難しいです。。。
 
とはいえ、もてる知識を総動員し、かつ、調べたことをまとめてみます。( `ー´)ノ
 
〇電気とは、
電気とは、電子が移動する現象のことです。
 
どんな物質も原子と呼ばれる目に見えないほどの小さな粒でできていて
この原子の周囲を回り、原子を結びつけているのが電子で
電子はエネルギーを受けると他の物質に移動します。
①電子がエネルギー受ける 
    ↓↓↓
②エネルギーを受けた電子が移動する
    ↓↓↓
③電子はマイナスの性質を持つためプラスの性質をもつものに引かれる
(逆にマイナスの性質を持ったものには反発。)
この電子の移動が電流です。
 
そして、
ある瞬間に移動する電子の量を 電流(単位:A アンペア)と呼び、
電流を流そうとする勢い・強さを 電圧(単位:V ボルト)と呼びます。
ちなみに、
電気の強さを決めるのは電圧なので、
V ボルト の単位で電気の強弱を表します。
 
また、物体の摩擦などによってバチバチする「静電気」も電気の一種なのですが
アレはほんの短い出来事なので明かりを点けたりするのにはとても非効率なので
今使われている電気は、摩擦のエネルギーから得たものではなく、
非電気エネルギーを電気に変換して使っていますが、これを発電と呼びます。
 
電気について簡単に説明しようと思ったのですが、説明のための説明が必要になりますね・・・。
 
つまりは、電気は、原子を結び付けている電子のプラス・マイナスが作用して電子は移動する。
結局、その移動が電気ということでしょうか。

 
私の力不足で簡潔な説明ができませんでしたので消化不良・・・。だと思います。
色々参考になるページの中からpanasonic Group さんのWebページがリンク可能でしたので下記に貼らせていただきます。
panasonic Group さんのWebページ「電気っていったいなに?」
https://holdings.panasonic/jp/corporate/sustainability/citizenship/pks/library/001electricit/ele016.html(リンク)
 
ご興味がおありの方は『 電気 』について色々なページを読まれるのが良いかと思います。
私も今回改めて調べてみましたが、
「電流はプラスからマイナスに向かって流れていると思われているが、実は、マイナスからプラスに向かって流れている」
なんて歴史的勘違いについても知ることができました。
勉強になりました!!
 
情熱電力のこのお知らせページでは、
情熱電力が注目した弊社や電力に関連した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
弊社では、随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
 
それではまた!!
 

株式会社情熱電力からお客様に2025年 新年のご挨拶です。(2025年もよろしくお願い致します。)

 
2025新年画像
 
新年のご挨拶申し上げます。
~謹賀新年~
 
昨年は格別のご厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年も社員一同、皆様にご満足頂けるサービスを心がける所存でございますので、
何卒、昨年同様のご愛顧を賜わりますよう、お願い申し上げます。
 
皆様のご健勝と貴社の益々のご発展を心よりお祈り致します。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
株式会社情熱電力 社員一同