【2026年緊急調査】電力会社が新規契約を停止?中東情勢の悪化で迫る「第2の電力難民」危機

 
解説します。
 
日経エネルギーNEXTに「電力販売上位30社を独自調査、企業向け新規契約に停止の動き」という気になる見出しの記事があったので調べてみました。
 
現在、米国とイスラエルによるイラン攻撃から1カ月が経過し、中東情勢の先行きは不透明さを極めています。この影響でLNG(液化天然ガス)や原油価格が急騰し、電力業界には激震が走っています。特に企業向けの「特別高圧・高圧」分野では、一部の小売電気事業者が新規契約の受付を停止するなど、かつての「電力難民問題」を彷彿とさせる事態が起き始めています。世界的なエネルギー危機が日本の電力供給にどのような影を落としているのか、販売量上位30社の最新動向と共にお伝えします。
 


 
深刻化するエネルギー危機:主要30社のリアルな現状
日経エネルギーNextが2026年3月23〜25日にかけて実施した独自調査により、衝撃的な事実が明らかになりました。販売電力量上位30社のうち、回答のあった22社の状況をまとめると、すでに「供給の門戸」を閉じ始めた企業が出ています。
 
■ 新規受付状況の調査結果




■ 特別高圧・高圧の新規契約受け付け状況(2026年3月調査)
区分 社数 主な該当企業
新規受付を停止 2社 東京ガス、ENEOS Power
一部プランを停止 3社 U-POWER、エバーグリーン・マーケティング、大和ハウス工業
通常通り受付 15社 大手電力(東電EP等※)、エネット、大阪ガス、ミツウロコグリーンエネルギー、SBパワー、東邦ガス、デジタルグリッド など

※東京電力EP:申し込みは受け付けているが、回答に時間を要している状況。
※関西電力:2026年3月30日に「全電圧で新規受け付けを継続」と回答。



特に影響力が大きいのは、自社電源を持つ東京ガスやENEOS Powerといった大手新電力の受付停止です。東京ガスは「電力の仕入れ価格が販売価格を上回る可能性がある(逆ざや)」ことを理由に挙げており、インフラ企業として苦渋の決断を迫られている状況が見て取れます。
 
 
なぜ今、新規契約が止まるのか?「逆ざや」の恐怖
今回の受付停止の背景にあるのは、燃料価格の異常な高騰です。
 
・原油価格: ドバイ原油先物が開戦前の2倍、120〜130ドル前後を維持。
・LNG価格: アジア向け指標(JKM)も開戦前の約2倍に到達。
・卸電力市場(JEPX): スポット市場価格も上昇傾向。
小売電気事業者は、自社電源や相対契約、JEPX(日本卸電力取引所)などから電気を調達します。しかし、調達コストが固定の販売単価を上回ってしまうと、「売れば売るほど赤字になる(逆ざや)」という事態に陥ります。
 
これを避けるため、市場連動型プラン以外の「固定価格プラン」を停止する動きが加速しているのです。
 
 
大手電力と新電力で明暗を分ける「調達力」
今回の危機において、事業者の経営基盤や調達戦略の違いが顕著に現れています。
 
大手電力10社の動向
東京電力エナジーパートナー(EP)を含む大手電力は、現時点では「通常通り受付」を継続しています。ただし、東電EPは「調達可能量の精査のため回答に時間がかかっている」としており、今後の急増次第では制限がかかる可能性も示唆しています。
 
新電力の格差
相対契約(発電事業者との直接契約)を厚めに確保している一部の新電力にとっては、夜間の余剰電力を高騰した市場で売却することで利益が出る「追い風」となっているケースもあります。一方で、市場調達比率が高い事業者は「毎日、生きた心地がしない」と漏らすほど、経営が圧迫されています。
 
 
まとめ:私たちは2022年の教訓を活かせるか
かつてロシアのウクライナ侵攻後に発生した「電力難民問題」。契約更新ができず、供給先を失う企業が続出したあの状況を繰り返してはなりません。
今回の調査で浮き彫りになったのは、「一企業だけでエネルギーリスクを負うことの限界」です。
また、燃料価格に左右されない「再生可能エネルギー」の導入や、電力先物を活用したリスクヘッジの強化が、これまで以上に重要になるでしょう。
 
 
情熱電力からのお知らせ
情熱電力のこのお知らせページでは、
情熱電力が注目した電気に関連した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
 
情熱電力でご契約中の皆さまへ
情熱電力 2026年3月4日付でこのブログに掲載させていただいた
【ご契約中の皆さまへ】ホルムズ海峡情勢に伴う電力価格高騰への懸念について情熱電力の取組み にてご案内のとおり
弊社は、
不測の事態を予測し、お客様が気付く前に手を打っておく。それこそが、皆さまから「情熱電力」を選んでいただいた信頼への答えだと考えています。
私たちは、一日も早い情勢の安定と、世界に平和が戻ることを心より願っております。それまでの間、電気に関する不安はすべて私たちにお任せいただき、皆さまはどうぞ、ご自身のビジネスに全力を注いでください。
今後とも、情熱電力をよろしくお願い申し上げます。
 


 
この記事に関連するページリンク
・日経エネルギーNEXT:電力販売上位30社を独自調査、企業向け新規契約に停止の動き
・電力・ガス監視委員会:市場連動型小売電気料金の説明・情報提供について
 

自給率2.2%の「生命線」を守れ!INPEX・JAPEXが挑む国内ガス田開発の最前線

 
ガス田のイメージ
 
日経ビジネスに国内ガス田開発に関する気になる記事があったので調べてみました。私たちは普段、当たり前のようにガスや電気を使っていますが、その燃料となる天然ガスの自給率がわずか2.2%だという事実をご存じでしょうか。

現在、世界情勢の不安定化や円安の影響でエネルギー価格が高騰する中、この「わずか2%」が日本の安全保障を支える重要な鍵となっています。今回は、新潟県を中心に再燃する国内ガス田開発の動向と、なぜ今「国産」にこだわる必要があるのか、その舞台裏に迫ります。
 


 
日本の「天然ガス王国」新潟と驚きの自給率
日本は資源に乏しい国と言われますが、実は新潟県は国内の天然ガス生産量の約7割を占める「天然ガス王国」です。

JAPEX(石油資源開発)の「片貝ガス田」や、国内最大級の生産拠点であるINPEX(国際石油開発帝石)の「南長岡ガス田」など、新潟県長岡市周辺には日本のエネルギー自給を支える重要拠点が集結しています。

しかし、数字で見ると日本のエネルギー事情は依然として厳しい状況にあります。

・天然ガスの国内自給率:2.2%
・原油の国内自給率:0.3%
(2022年 天然ガス鉱業会データより)
これだけ見ると「たったそれだけ?」と感じるかもしれません。しかし、このわずかな国産資源が、日本の交渉力や技術力を支える「生命線」となっているのです。
 
 
なぜ今、国内開発への「回帰」が進んでいるのか?
INPEXやJAPEXが今、改めて国内での試掘や設備投資を強化している背景には、3つの大きなメリットがあります。
 
1. エネルギー安全保障(セキュリティー)
現在、日本の原油輸入の9割以上は中東に依存しています。もしホルムズ海峡が封鎖されるような事態になれば、日本のエネルギー供給は瞬時に危機に陥ります。国産資源は、地政学リスクや円安の影響を直接受けない、最も安定した「最後の砦」なのです。
 
2. 価格競争力と既存インフラの活用
海外から天然ガスを輸入する場合、マイナス162℃で液化(LNG化)し、専用船で運ぶ莫大なコストがかかります。一方、国内産は気体のままパイプラインで供給できるため、既存のインフラ(INPEXは約1500km、JAPEXは約800kmの網を保有)に繋げば、非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。
 
3. 世界で戦うための「人材育成の場」
INPEXが主導するオーストラリアの巨大プロジェクト「イクシス」など、海外で活躍する技術者の多くは、日本の小さなガス田現場で経験を積んでいます。国内現場は、若手が事業の全体像を学ぶ「最高の教育の場」としての側面も持っているのです。
 
 
次なるフロンティアは「海」へ
陸上での開発が進む一方で、今後の期待は海洋資源へと移っています。
JAPEXは2026年3月にも北海道日高地域沖での試掘を計画しており、INPEXも2027年以降に海域を含む試掘を検討しています。

かつて島根・山口県沖での試掘が商業化に至らなかった苦い経験もありますが、掘削技術の進化(120億円を投じたリグの刷新など)により、より深い地層への挑戦が可能になっています。
 
 
まとめ:2.2%が切り拓く日本の未来
「自給率2%」という数字は、一見すると無力に思えるかもしれません。しかし、その裏にはエネルギーの価格交渉を有利に進める「カード」としての役割や、有事の際のバックアップ、そして世界に通用する技術の継承という、数字以上の価値が詰まっています。
私たちが使うエネルギーの背景にある、新潟や北海道の「現場」で戦う人々の情熱。それこそが、日本の未来を照らす真のエネルギーなのかもしれません。
 


 
情熱電力からのお知らせ
情熱電力では、今回ご紹介した国内ガス田開発のような「日本のエネルギー自給率向上」や「地産地消のエネルギー活用」を心から応援しています!

私たちは、地域の資源を活かした持続可能なエネルギー供給を通じて、皆さまの暮らしと産業を支えるパートナーでありたいと考えています。エネルギーの効率化や、最新の電力事情に関するご相談は、ぜひ情熱電力までお気軽にお問い合わせください。

日本の未来を、共に熱く照らしていきましょう!
 
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この記事に関連するページリンク
・JOGMEC(独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構):公式サイト
 ┗ 日本の資源開発に関する公的なデータや最新ニュースが網羅されています。
・天然ガス鉱業会:公式サイト
 ┗ 国内の天然ガス生産に関する統計資料や、ガス田の仕組みを詳しく解説しています。
・石油資源開発株式会社(JAPEX) :公式ページ
 ┗ 記事に登場した片貝ガス田やパイプライン網の情報が確認できます。
 

ホルムズ海峡封鎖の衝撃。米国の「最大圧力」が日本の電力価格を押し上げる理由と現状

 
解説します!
 
なぜ??なぜアメリカがホルムズ海峡を封鎖すると発表をしたのか調べてみました。事の発端は2026年4月12日、トランプ米大統領によるSNSでの「米海軍が海峡の封鎖手続きを開始する」という宣言です。世界最強の軍事力を用いて、イランの港に出入りするすべての船舶を阻止するというこの異例の決断は、世界中に衝撃を与えました。

これまで米国は、原油価格の安定を優先してイランのタンカー通航をある程度黙認してきましたが、ここへ来て方針を「オール・オア・ナッシング(すべてか無か)」へと転換させました。この決断の裏には、イランとの外交交渉の決裂と、戦費調達を阻止するための経済的包囲網という、極めて深刻な背景があります。

しかし、この遠く離れた地での「封鎖」は、すでに日本のエネルギー市場を静かに、確実に蝕み始めています。特に火力発電に頼る東京や中部エリアでは、卸電力取引所(JEPX)のスポット価格が急騰。新電力の新規受付停止が相次ぐなど、2022年のウクライナ危機を彷彿とさせる事態となっています。今、エネルギー市場で何が起きているのか。その真相と日本への影響を詳しく解説します。
 


 
米国が決断した「封鎖」の真意:交渉決裂と経済の遮断
なぜ米国は、自国のガソリン価格上昇を招くリスクを冒してまで海峡を封鎖するのでしょうか。主要ニュースメディアの分析から、以下の3つの理由が浮かび上がります。
 
「最大圧力」による戦争終結への賭け
パキスタン・イスラマバードで行われた米国とイランの和平交渉が決裂したことが決定打となりました。米国側は「イランが核開発の野心を放棄しなかった」とし、軍事作戦の資金源である石油・ガス輸出を完全に断つことで、イランを交渉の席に引き戻す狙いがあります。
 
「不当な通行料」への対抗措置
現在、イランは海峡を通過するタンカーに対し、1隻あたり最大200万ドル(約3億2000万円)という莫大な「通行料」を課し、それを戦争資金に充てています。米国はこれを「違法な略奪」と断じ、イランが選別的に自国の利益になる船だけを通す現状を打破しようとしています。
 
制裁免除の失敗と方針転換
先月、米国は一時的にイラン産原油の販売を許可しましたが、これが結果としてイランに巨額の利益を与え、西側諸国に対する戦争を継続させる結果を招きました。この「厄介な許可」を反省し、今回は「イランが利益を得るか、さもなくば誰も通さないか」という極めて強硬な姿勢に転じました。
 
 
航行船舶数は激減、実質的な供給不安が続く
米中央軍は「イラン以外の港に向かう船舶の自由は妨げない」としていますが、海域に敷設された機雷のリスクや、米国による船舶捜索の宣言により、民間の海運会社は極めて慎重になっています。
紛争前は1日平均138隻が通過していたホルムズ海峡ですが、直近のデータではわずか19隻程度にまで減少。この物流の滞りが、世界的なエネルギー価格の押し上げ要因となっています。
 


 
日本国内への影響:東京・中部のスポット価格が突出
この情勢を受け、日本の電力市場にも明確な変化が現れています。特に火力発電依存度の高いエリアでは、LNG(液化天然ガス)の供給リスクを敏感に反映し、価格が突出しています。
 

2026年4月1日〜14日 エリア別スポット価格平均
対象エリア 平均価格(1kWhあたり) 市場の動向
東京 21.06 2022年危機以来の高値水準
中部 19.89 火力依存と供給不安が直撃
関西 15.02 相対的に落ち着いた推移

※出典:日本卸電力取引所(JEPX)公開データを基に作成

東京や中部では、3月末に大手電力会社間の相対契約が一部終了したタイミングとも重なり、スポット市場での調達ニーズが増大。価格が変動しやすい不安定な状況が続いています。
 
 
新電力の新規受付停止が相次ぐ「電力難民」の足音
卸市場の急騰は、小売電気事業者の経営を直撃しています。
すでにENEOS Power、東京ガス、イーレックス子会社、U-POWERといった大手を含む新電力が、企業向けの新規受付を停止したと報じられています。JEPXのシステムプライスが2月の平均から2倍以上に跳ね上がったことで、逆ざや(仕入れ値が販売価格を上回る)リスクを回避するための苦渋の決断です。

2022年の危機では、契約先を失った「電力難民」が4万件を超え、割高な「最終保障供給」を余儀なくされる企業が続出しました。現在の状況は、その再来となる可能性を十分に孕んでいます。
 
 
まとめ
トランプ政権によるホルムズ海峡封鎖は、イランへの圧力を最大化するための「劇薬」です。しかし、その副作用はエネルギーの8割以上を中東に依存する日本にとって、非常に重いものとなっています。

JEPXのスポット価格上昇は、数ヶ月のタイムラグを経て、燃料調達調整費額や市場連動型プランの請求額として、私たちの元に届きます。電気代が高騰してからでは、新電力の固定プランへの切り替えという選択肢すら選べない(受付停止のため)可能性があります。今、自社の契約内容が市場変動にどう影響されるのか、改めて点検が必要です。
 


 
情熱電力からのお知らせ
中東情勢の緊迫化に伴い、電力コストの見通しが立てづらい状況が続いています。

特に「市場連動型」の契約を結んでいる法人様においては、4月以降の電力単価が想定を大きく上回るリスクがあります。情熱電力では、最新の市場データに基づいたコストシミュレーションや、リスク回避のためのプランのご提案を行っております。

電気料金は「後払い」のため、高騰に気づいた時には大きな損失を被っているケースが少なくありません。現状の契約に不安を感じている方は、ぜひお早めにご相談ください。
※ JEPX公式サイト等でも翌日の取引価格をやこれまでの価格推移をご確認いただけます。
 
株式会社情熱電力へのお問い合わせは こちらからお願いします。
 
この記事に関連する情熱電力の記事
米国・イラン停戦後のホルムズ海峡情勢と国内電力取引価格高騰の現状について
中東情勢がもたらす電力・ガスの安定供給への懸念|2026年度の燃料調達見通しと最新の政策対応を解説
 
・日本卸電力取引所(JEPX):TOPページ →右上の電力取引 →市場情報からご確認いただけます。
 

令和7年度補正 再エネ電源併設および大規模業務産業用蓄電システム導入支援事業の公募概要と投資のポイント

 
解説します!
 
再エネ電源に併設する蓄電システムと大規模業務産業用蓄電システムの導入を支援する補助事業の公募を開始という気になる記事があったので調べてみました。
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、再生可能エネルギー(再エネ)の導入拡大は避けて通れない課題です。しかし、太陽光や風力といった変動電源の増加に伴い、出力制御(出力抑制)の発生や電力需給の不安定化が顕在化しています。こうした課題を解決し、エネルギー危機に強い経済構造への転換を図るため、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)より総額616億円(内数)規模の大型補助金が発表されました。本補助金は、蓄電池の導入を通じて再エネの最大限の活用やデマンドレスポンス(DR)への参加を目指す事業者を強力にバックアップするものです。投資回収の効率を大幅に高める本事業のポイントを詳しく解説します。
 


 
◇公募の全体像と予算規模
今回の補助事業は「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」の一環として実施されます。全体の予算額は、系統用蓄電池や再エネ併設蓄電池、大規模業務産業用蓄電池などを合わせて計616億円という巨額なものです。そのうち、2026年度(初年度)分として約80億円が割り当てられています。
 
 
◇対象となる主な事業区分
本公募では、設置場所や出力、目的に応じて大きく2つのカテゴリーが注目されています。
 
1.大規模業務産業用蓄電システム等導入支援事業
・対象設備: 蓄電容量20kWh超、かつ蓄電池PCSの合計出力が100kW以上
・設置場所: 高圧以上の「需要側」に設置
・目的: 調整力としてのデマンドレスポンス(DR)への活用
 
2.再エネ電源併設蓄電システム等導入支援事業
・対象設備: 蓄電池PCS合計出力100kW以上(原則、最大受電電力1,000kW以上)
・設置場所: 発電事業者の再エネ電源設備に併設
・目的: 出力制御対策や、FIP制度への移行に伴う市場統合の促進
 
 
◇補助率と優遇措置
本事業の大きな特徴は、補助金額の上限が設けられていない点、そして技術特性に応じた柔軟な補助率の設定です。
 
・基本補助率: 1/3、1/2、2/3以内(設備の種類や出力により変動)。
・優遇対象: リチウムイオン電池以外の「長期エネルギー貯蔵技術」や「リユース蓄電池」を活用する場合、補助率の面で優遇措置が受けられます。
これにより、先進的な脱炭素技術への投資や、環境負荷の低い循環型設備の導入を検討している事業者にとって、極めて有利な条件となっています。
 
 
◇公募期間とスケジュール
申請はすでに開始されており、期限は以下の通りです。
・公募期間: 2026年3月24日(火)~ 2026年5月29日(金)12:00必着
特に大規模なシステム導入には詳細な設計やシミュレーションが不可欠なため、早めの検討が推奨されます。
 
 
まとめ
今回の補助事業は、単なる設備の導入支援に留まらず、電力市場への統合や需給調整への参加といった「蓄電池をビジネスの武器にする」ための大きなチャンスです。補助率が最大3分の2と高く、かつ補助上限がないという異例の規模であるため、大規模な産業用・発電用蓄電池の導入を検討されている事業者様にとっては、まさに今が投資の好機と言えるでしょう。エネルギー価格の変動リスクを低減し、自社の競争力を高めるためにも、本補助金の活用をぜひご検討ください。
 


 
情熱電力からのお知らせ
公募締切は5月末と限られた期間になります。蓄電池への投資をご検討中の皆様、まずは一度、情熱電力までお気軽にお問い合わせください。
 
情熱電力のこのお知らせページでは、
情熱電力が注目した電気に関連した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
随時、このページを更新して参りますので
ご興味を持たれた方はまたこのサイトにお越しいただければ幸いです。
 
この記事に関連するページリンク
・一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII):令和7年度補正 再エネ電源併設蓄電システム等導入支援事業
・環境ビジネスオンライン:ニュースリリース
 

米国・イラン停戦後のホルムズ海峡情勢と国内電力取引価格高騰の現状について

 
ホルムズ海峡の夕日とタンカー
 
米国とイランの停戦が8日に発効しました。ホルムズ海峡のその後や、日本のエネルギー価格への影響について調べてみました。

2026年2月下旬から続いた緊迫した軍事衝突は、14日間の期限付き停戦という形で一時の落ち着きを見せています。しかし、世界のエネルギー輸送の心臓部であるホルムズ海峡の機能は依然としてマヒしており、日本国内の卸電力取引価格(JEPX)にも顕著な影響が出始めています。特に東京・中部エリアに続き、今週からは関西エリアでも価格が急騰しています。本記事では、地政学リスクの現状と、私たちが直面しているエネルギーコストの課題を整理します。
 


 
1. ホルムズ海峡の現状:停戦後も続く「事実上の封鎖」
4月8日に発効した停戦合意にもかかわらず、ホルムズ海峡の海上交通は正常化からほど遠い状況にあります。
 
〇 激減した通航数
通常1日あたり約140隻が往来する同海峡ですが、直近24時間で通過したのはわずか7隻(石油製品タンカー1隻、ばら積み船6隻)にとどまっています。これは平時の1割未満という異常事態です。
 
〇 イランによる厳格な統制
イラン当局は、海峡内に敷設された機雷を回避するためとして、ララク島周辺の特定の航路を通るよう船舶に指示しています。また、一部報道では200万ドル(約3億1,900万円)もの高額な通航料を要求しているとされており、船主や保険会社がリスクを嫌って通航をためらう要因となっています。
国際的な海運の流れは、単なる戦闘の中止だけでは回復しません。乗組員の安全確保や機雷の撤去確認など、物流の正常化には相当な時間を要すると予測されます。
 
 
2. 原油市場の動向と供給網の脆弱性
原油価格は100ドルの大台を下回る水準で推移していますが、供給不安は解消されていません。
 
・原油価格の推移: 北海ブレント原油は一時99ドル台、WTIは97ドル台と、供給懸念を背景に底堅く推移しています。
・サウジアラビアへの影響: 攻撃を受けたサウジアラビアのエネルギーインフラにより、日量約60万バレルの生産能力が喪失しています。さらに、ホルムズ海峡を迂回する東西パイプラインの機能も低下しており、エネルギー供給網全体の脆弱性が浮き彫りになっています。
 
 
3. 日本の電力価格への直接的影響(JEPX動向)
 
JEPX取引 スポット市場2026年3月10日~2026年4月9日
JEPX スポット市場2026年3月10日~2026年4月9日 取引価格 東京・中部・関西エリア

 
こうした国際情勢は、日本の電力市場にダイレクトに反映されています。添付の約定価格チャート(円/kWh)を見ると、エリアごとの価格高騰が鮮明です。

エリア 高騰のタイミング 現状の推移
東京・中部 3月末から先行して上昇 25円/kWhを超える水準で高止まり
関西 4月7日(今週)から急騰 10円台前半から一気に20円台後半へ接近

これまで比較的落ち着いていた関西エリアでも、今週に入り燃料調達リスクや他エリアへの融通の影響からか、価格が跳ね上がっています。停戦合意後も「燃料が届かない・高い」という実情が変わらない限り、この高騰傾向は継続、あるいはさらに加速する恐れがあります。
 
 
まとめ:エネルギーコスト増への備えを
「停戦」という言葉に安堵しがちですが、実態としてのエネルギー供給体制は依然として危機的状況にあります。ホルムズ海峡の正常化が見通せない中、火力発電への依存度が高い日本の電力価格は、今後さらに厳しい局面を迎える可能性があります。

企業や家庭においては、単なる節電だけでなく、電力契約の見直しや自衛策の検討など、エネルギーコストの上昇を前提としたリスク管理が求められる時期に来ています。
 


 
情熱電力からのお知らせ
いつも情熱電力をご利用いただき、誠にありがとうございます。
現在、ホルムズ海峡の情勢悪化に伴い、卸電力取引市場(JEPX)の価格が全国的に高騰しております。記事にあります通り、特に今週からは関西エリアを含め、全域で不安定な状況が続いています。
 
弊社では、お客様のエネルギーコスト負担を最小限に抑えるべく、市場連動型プランをご利用の皆様へ向けた最適な電力運用のコンサルティングや、省エネ設備の導入支援を行っております。今後の価格推移や対策についてご不安な点がございましたら、お気軽に担当窓口までお問い合わせください。
 
【 ぜひご確認ください 】
※ 電気料金の請求書や明細をご確認ください。
「電源調達調整費」などの項目がある法人・個人のお客さまも注意が必要です。
 電源調達調整費:スポット市場価格、為替、世界的な燃料価格などに大きな影響を受ける項目。
 弊社はもちろん、中部電力さんもメニューにもない項目です。
 基本料金や電力量料金単価が安くてもこの電源調達調整費を合わせると電気料金が高くなる恐れがあります。
 
※よくわからない・・・。という方のために
お使いの電力プランに関するお問い合わせは こちらからお願いします。
電気料金請求書・明細や電気料金のお知らせを見せていただければ、リスク等も含めて率直にお伝えします。
 
この記事に関連するページリンク
・ロイター:ホルムズ海峡の船舶通過、停戦後も停滞 2026年4月9日
・ブルームバーグ:ホルムズ海峡、なぜ通航再開見通せないのか 2026年4月10日
・JEPX(一般社団法人 日本卸電力取引所):TOPページ → 右上の電力取引 → 市場情報で取引データが確認できます。
 

ペロブスカイト太陽電池が実用化へ王手!「熱劣化ゼロ」の衝撃とNEDO新指針を解説

 
ペロブスカイト太陽光電池フィルム
 
ペロブスカイト太陽光に関する気になる記事があったので調べてみました。次世代太陽電池の「本命」として期待されるペロブスカイト太陽電池(PSC)ですが、これまでは「熱への弱さ」が普及の大きな壁となっていました。しかし、2026年3月、産業技術総合研究所(産総研)がその常識を覆す驚きの研究成果を発表しました。

さらに、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からは、建物への導入を具体化する「設計・施工ガイドライン」が公開されるなど、社会実装に向けた動きが加速度的に進んでいます。日本が世界をリードするこの技術は、私たちのエネルギー自給率やカーボンニュートラルの実現にどう貢献するのでしょうか?今回は、PSCの弱点を克服した最新技術から政府の普及戦略まで、情熱電力の視点で徹底解説します。
 


 
■ 弱点克服!産総研が実現した「熱劣化ゼロ」の画期的技術
ペロブスカイト太陽電池は、軽量・薄型・柔軟という優れた特徴を持つ一方で、夏の高温環境に弱いという課題を抱えていました。従来の正孔輸送層に用いられる材料では、85℃の環境下で数十時間も経てば、初期性能の10分の1以下に低下することもありました。

しかし、2026年3月13日に産総研が発表した成果は、この問題を根本から解決するものです。

・新材料の導入: 汎用的な有機材料である「2-フェニルピリジン」等を正孔輸送層に注入。
・驚異の耐久性: 85℃で2400時間にわたる耐熱試験において、初期効率を100%維持することに成功しました。
・屋外実証: 2025年夏季から2026年冬季までの屋外暴露試験でも効率低下は観測されず、実環境での強さが証明されました。
このブレイクスルーにより、これまで懸念されていた「寿命」の問題が大きく改善され、耐用年数20年以上の高性能な太陽電池開発に道筋が見えてきました。
 


 
■ NEDOが「フレキシブル太陽電池」の設置ガイドラインを公表
技術的な進化に加え、社会に普及させるための「ルール作り」も整ってきました。2026年3月18日、NEDOは「フレキシブル太陽電池を利用した太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン」を公開しました。

これまでのシリコンパネルは重く、設置場所が限られていましたが、曲がるペロブスカイト太陽電池ならビルの壁面や耐荷重の低い屋根にも設置可能です。

・建築・電気の統一基準: 安全なシステム構築のため、構造設計やメンテナンスの注意点を整理。
・今後の展望: 2027年度中にはさらなる改定を予定しており、風荷重や雪荷重に対する安全性の検証も進められます。
 


 
■ 日本の戦略と「ヨウ素」の強み
政府はペロブスカイト太陽電池を「ゲームチェンジャー」と位置づけ、2040年に20GWの導入、発電コスト10円/kWhという高い目標を掲げています。

ここで重要なのが、主原料である「ヨウ素」です。日本は世界第2位(シェア約3割)の生産国であり、資源の多くを輸入に頼るエネルギー分野において、日本が「資源国」になれる数少ないチャンスなのです。
 


 
まとめ
2026年3月に発表された「耐熱性の劇的向上」と「施工ガイドラインの整備」により、ペロブスカイト太陽電池は研究室の中の技術から、私たちの街を支える現実的なインフラへと進化しました。
軽量・柔軟な特性を活かした壁面設置や、既存の屋根への追加設置が進めば、日本のエネルギー事情は劇的に変わるはずです。産総研やNEDO、そして国内メーカー各社(積水化学工業、カネカ、東芝など)の動向から、今後も目が離せません。
 


 
情熱電力からのお知らせ
情熱電力では、常に最新のエネルギー技術にアンテナを張り、お客様にとって最適なエネルギーソリューションをご提案しています。
今回ご紹介したペロブスカイト太陽電池は、従来のパネルでは設置を諦めていた場所にも導入できる可能性を秘めています。まだ一般普及の前段階ではありますが、私たちはこうした次世代技術がもたらす「エネルギーの地産地消」を全力でサポートしてまいります。
 
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・産業技術総合研究所(産総研):ペロブスカイト太陽電池、ついに日本の夏を耐え過ごす!
・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO):フレキシブル太陽電池を利用した太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン
・スマートジャパン(ITmedia):ペロブスカイトなどの「フレキシブル太陽電池」 NEDOが設計・施工ガイドラインを公表
 

中東の火種が日本のビルを止める?「生コン枯渇」の衝撃と、私たちが直面するエネルギー危機の深層

 
コンクリート 生コンのイメージ画像
 
「生コンがつくれない」という見出しの気になる記事があったので調べてみました。2026年3月末、イラン情勢の緊迫化を背景に、日本の建設業界に激震が走っています。生コンクリートの材料となる砂や砂利(骨材)を運ぶ船の重油が底をつきかけ、工事が停滞する懸念が急速に高まっているのです。

私たちの暮らしに欠かせないビルや道路、ダムといったインフラ。その土台となる生コンが供給されなくなれば、都市開発のストップだけでなく、ただでさえ高騰している建設費がさらに跳ね上がる事態を招きかねません。政府は備蓄石油の放出を決めましたが、供給網の末端である「現場」に届くには時間がかかり、危機は刻一刻と迫っています。なぜ中東の情勢が、日本の工事現場をこれほどまでに揺るがしているのでしょうか。エネルギー自給率の低い日本が抱える構造的なリスクと、今まさに起きている物流危機のリアルに迫ります。
 


 
なぜ「生コン」が作れなくなるのか?
生コンクリートは、セメント、水、そして体積の大部分を占める砂や砂利といった「骨材」を混ぜ合わせて作られます。この骨材は、主に西日本などの産地からガット船と呼ばれる運搬船で各地域の工場へ運ばれます。

今、この「運搬」という物流の要が、燃料である重油の不足によって悲鳴を上げています。特に海沿いに工場が多い大阪府などでは、西日本からの骨材搬入が途絶えれば、即座に生産停止に追い込まれる「生コン・ショック」の瀬戸際に立たされています。
 
 
イラン情勢が直撃する日本の燃料事情
背景にあるのは、緊迫するイラン情勢です。これにより原油供給が逼迫し、石油元売り各社は「計画販売(前年実績に基づく供給制限)」に踏み切りました。

ここで深刻な問題となっているのが、燃料の「優先順位」です。

・一般消費者優先: 世論への影響を考慮し、ガソリンスタンド向けの供給が優先される傾向にある。
・産業用の後回し: 船舶用の重油や、生コン車・ダンプカーに必要な軽油が不足。

関東地方でも、生コン車向けの軽油不足が表面化し始めています。市中のガソリンスタンドで高い単価を払って給油せざるを得ず、経営を圧迫しているのが実情です。
 
 
政府の備蓄放出は「間に合うのか」
事態を重く見た政府は、2026年3月中旬に以下の対策を打ち出しました。

・民間備蓄の放出: 15日分を市場へ。
・国家備蓄の放出: 全国11カ所の基地から、約850万キロリットルを順次放出。

しかし、業界団体からは「放出された油が実際に現場へ届くには約1カ月かかる」という懸念の声が上がっています。燃料が届く前に骨材の在庫が尽きれば、工事は止まってしまいます。一度止まった工期を元に戻すには、莫大なコストと時間が必要になるのです。
 
 
日本のインフラを支える物流の脆さ
今回の危機は、単なる材料不足ではありません。「中東情勢 → 燃料不足 → 物流停止 → 建設不可」という、日本のエネルギー構造が抱える脆弱性が露呈した形です。
石油元売り各社には余力がなく、新規の供給要請を断らざるを得ない状況が続いています。日本の経済とインフラを支える「産業の血液」が、今まさに詰まりかけているのです。
 
 
まとめ
「生コンがつくれない」という一見局地的な問題は、実は私たちの社会全体の脆弱性を物語っています。中東という遠く離れた地の政情不安が、私たちの頭上のビルの建設を止め、経済を停滞させる。この現実は、特定のエネルギー源や地域に依存し続けることのリスクを改めて浮き彫りにしました。

今、建設現場で起きている危機を「対岸の火事」として捉えるのではなく、日本のエネルギー供給網全体を見直す契機としなければなりません。
 


 
情熱電力からのお知らせ
情熱電力では、今回のような国際情勢に左右されない「エネルギーの自立」が、日本の未来を守る鍵だと信じています。化石燃料への過度な依存から脱却し、地域でエネルギーを循環させる仕組みづくりは、もはや環境問題だけではなく、私たちの経済と生活を守るための「安全保障」です。

建設現場を動かす力、そして街を照らす光。それらをより安定的で持続可能なものに変えていくために、情熱電力はこれからもエネルギーの新しい選択肢を提案し続けます。
 
情熱電力のこのお知らせページでは、
情熱電力が注目した様々な事柄をピックアップして掲載させていただいております。
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この記事に関連するページリンク
・日経ビジネス:情勢不安による燃料不足と建設業界への影響
・日本経済新聞:中東発の供給不安に企業は柔軟に対応を
 

【2026年最新】PPAは「高い」から「得」へ!電気代高騰対策の切り札になるコストメリットを徹底解説

 
太陽億発電 オンサイトPPA
 
PPAに関する気になる記事があったので調べてみました。近年、電気料金の高騰が企業の経営を圧迫する中、太陽光発電を活用した「PPA(電力購入契約)」への注目がかつてないほど高まっています。「再エネは環境には良いけれど、コストが高いのでは?」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、自然エネルギー財団が公表した最新レポート「コーポレートPPA:日本の最新動向 2026年版」によると、その常識は今や過去のものとなりつつあります。

現在、PPAによる電力調達コストは、通常の電気料金と同等、あるいはそれ以下にまで改善していることが明らかになりました。脱炭素化という「環境価値」だけでなく、純粋に「電気代削減」という経済合理性の観点からも、PPAは今もっとも検討すべき選択肢となっています。本記事では、最新のデータをもとに、オンサイト・オフサイトそれぞれのコスト実態と今後の展望を分かりやすく紐解いていきます。
 


 
■オンサイトPPA:もはや「導入しない理由がない」圧倒的なコスト優位性
もっとも普及が進んでいる「オンサイトPPA(需要家の敷地内に発電設備を設置する形態)」は、現在もっともコストパフォーマンスに優れた選択肢です。資料によると、屋根設置のオンサイトPPA(自家消費100%)における発電コストは14〜18円/kWhと推定されています。これに対し、通常の電気料金(高圧)は燃料費調整額を含めて22円/kWh程度であり、さらにここへ「再エネ賦課金」が加算されます。オンサイトPPAの最大の強みは、送配電網を利用しないため「託送料(送電コスト)」や「再エネ賦課金」がかからない点にあります。通常の電気料金よりも5円以上安く電力を調達できる計算となり、導入したその日からコスト削減効果を実感できるフェーズに入っています。
 
■オフサイトPPA:通常の電気料金と「ほぼ同等」の水準へ
遠隔地の発電所から送電網を通じて電力を受け取る「オフサイト(フィジカル)PPA」も、技術革新と市場の変化により、通常の電気料金と遜色ないレベルに達しています。
・高圧需要家の場合: PPAによる合計コスト(発電・小売・託送)は20〜23円/kWhとなり、通常の電気料金(22円/kWh+再エネ賦課金)とほぼ同等です。
・特別高圧需要家の場合: 合計コストは16.5〜19.5円/kWhと見積もられており、こちらも通常の料金(18円/kWh+再エネ賦課金)と同等の水準に収まっています。
かつては「割高なグリーン電力を買う」という側面が強かったオフサイトPPAですが、今では長期的な電力価格の固定化(ヘッジ)手段として、非常に現実的な選択肢となっています。
 
■「炭素価格」を考慮すれば、PPAの価値はさらに高まる
さらに見逃せないのが「炭素コスト」の考え方です。世界的にCO2排出をコストとみなす炭素価格(カーボンプライシング)の導入が進んでいます。
レポートでは、炭素価格をCO2排出量1トンあたり1万円とした場合、電力1kWhあたりの炭素コストを2.5円と算出しています。この将来的なリスク(あるいは実質的なコスト)を加味すると、PPAによる電力調達は、通常の電気料金に比べてさらなる低減効果が期待できることになります。
 
■広がる市場と多様な契約形態
2025年時点で公表されているオフサイトPPAの案件数は148件に達し、AmazonやGoogle、マイクロソフトといった大手IT企業から国内の大手製造業、金融機関まで幅広く導入が進んでいます。また、環境価値だけを取引する「バーチャルPPA」や、複数の企業で共同契約する事例も増えており、企業のニーズに合わせた柔軟な契約が可能になっています。
 
まとめ
2026年現在のPPAは、単なる「環境貢献」の手段から、「戦略的なエネルギーコスト管理」の手段へと進化しました。
・オンサイトPPAは、託送料や賦課金がかからない分、通常の電気料金より確実に安く調達可能。
・オフサイトPPAは、通常の電気料金とほぼ同等のコストで、長期的な価格変動リスクを抑えられる。
・将来の炭素コストを見据えると、今のうちにPPAへ切り替えることは、将来の経営リスクを減らすことと同義。
電気代の高騰に悩む企業にとって、PPAは今まさに「検討の土台」に乗せるべき、もっとも有力な解決策と言えるでしょう。
 


 
情熱電力からのお知らせ
私たち情熱電力は、地域の企業の皆様が直面しているエネルギーコストの課題に、正面から向き合っています。今回のレポートが示す通り、PPAはもはや「高い」ものではありません。
「自社の屋根でどれくらい削減できるのか?」「オフサイトPPAは自社でも導入可能なのか?」といった疑問をお持ちの方は、ぜひ一度情熱電力へご相談ください。最新の市場動向とデータに基づき、貴社に最適なオーダーメイドのPPAプランをご提案いたします。
 
株式会社情熱電力へのお問い合わせは こちらからお願いします。
 
この記事に関連するページリンク
・自然エネルギー財団:「コーポレートPPA:日本の最新動向 2026年版
 

【2024年度は過去最多982件】リチウムイオン電池の火災が急増中!命を守る「正しい扱い方」を解説

 
発火するモバイルバッテリー
 
「リチウムイオン電池による火災982件」という気になる見出しの記事があったので調べてみました。私たちの生活に欠かせないモバイルバッテリーやスマートフォンですが、実はその便利さの裏側で火災事故が右肩上がりに増えていることをご存知でしょうか?消防庁の最新調査によると、2024年の火災件数は前年比約1.3倍にまで膨れ上がっています。
「自分は大丈夫」と思っていても、ちょっとした衝撃や誤った充電、あるいは安易な廃棄が、取り返しのつかない事故を招くかもしれません 。今回は、最新の調査データに基づいた火災の実態と、今日から実践できる「安全な使い分け・捨て方」のポイントを分かりやすくまとめました。大切な家族や住まいを守るために、ぜひ最後までチェックしてください。
 


 

目次

  • 1. リチウムイオン電池の火災件数が過去最多を更新中
  • 2. 要注意!出火原因になりやすい「3大製品」とリスク
  • 3. ごみ収集車が燃える?「捨て方」の不備が招く二次被害
  • 4. 今すぐ見直したい!安全に使うためのチェックポイント
  • 5. まとめ:正しい知識で「エネルギー」を味方に
  •  


     

    1. リチウムイオン電池の火災件数が過去最多を更新中

    消防庁が全国の消防機関から報告された火災結果をまとめたところ、リチウムイオン電池等から出火した火災は急増していることが判明しました。
    以下の表は、過去数年間の火災件数の推移です。

    調査期間 火災件数
    令和4年(1〜12月) 601件
    令和5年(1〜12月) 739件
    令和6年(1〜12月) 982件
    令和7年(1〜6月) 550件

    ※このデータは、廃棄されたリチウムイオン電池等を回収中の塵芥車およびごみ処理関連施設から出火した火災を除いた件数です。
    都道府県別で見ると、令和6年度は東京都が247件と突出しており、次いで大阪府(98件)、埼玉県(59件)となっています。都市部を中心に、生活家電やモバイル端末の普及に伴ってリスクが拡大している現状が伺えます。
     


     

    2. 要注意!出火原因になりやすい「3大製品」とリスク

    令和6年の調査では、製品別で「モバイルバッテリー」が全体の約3割を占め、最多となりました。製品によって火災を招く「引き金」が異なる点に注意が必要です。
     
    ・モバイルバッテリー(290件)
     ┗ 主な原因:
    落下などの外部衝撃(28件)、炎天下の車内放置などの高温下での使用・保管(27件)、初期不良などの製品の欠陥(17件)
     
    ・電動工具(89件)
     ┗ 主な原因:
    安価な非純正バッテリーの使用(39件)が圧倒的に多くなっています。
     
    ・携帯電話機・スマホ(85件)
     ┗ 主な原因:
    自己修理などによる分解(31件)や、外部衝撃(23件)が上位です
     
    特にモバイルバッテリーについては、原因不明とされるケースも多い(135件)ため、「異変を感じたら使わない」という徹底した意識が必要です。
     


     

    3. ごみ収集車が燃える?「捨て方」の不備が招く二次被害

    家庭での火災だけでなく、廃棄時のトラブルも深刻化しています 。リチウムイオン電池を一般ごみに混ぜて排出すると、ごみ収集車や処理施設で圧縮された際に発火し、大規模な火災を招く恐れがあります。
     
    ・令和6年の廃棄物関連火災: ごみ処理施設で96件、塵芥車(ごみ収集車)で84件の火災が発生しました。
    ・正しい捨て方: 電池本体にある「リサイクルマーク」を確認しJBRC登録の排出協力店や協力自治体へ持ち込んで!
    ・注意: 海外製品の中には回収責任を怠っているものもあり、安易に購入すると廃棄時に困ることがあります。
     


     

    4. 今すぐ見直したい!安全に使うためのチェックポイント

     
    電池工業会(BAJ)が推奨する「安全で正しい使い方」から、特に重要なポイントを厳選しました。
     
    ・物理的ダメージを避ける: 釘を刺す、踏みつける、投げつけるといった強い衝撃を与えない。
    ・環境に注意: ストーブのそばや炎天下の車内など、高温になる場所に放置・充電しない。
    ・非純正品に手を出さない: 必ず純正の電池や指定された充電器を使用する。
    ・異変に敏感になる: 膨らんでいる、変な臭いがする、熱すぎると感じたら直ちに使用を中止する。
    ・廃棄の準備: 捨てる際は、端子を絶縁テープで保護し、ショートを防ぐ。
     


     

    5. まとめ:正しい知識で「エネルギー」を味方に

    リチウムイオン電池は私たちの暮らしを豊かにしてくれる素晴らしいエネルギー源ですが、一歩間違えれば凶器にもなり得ます。
     
    ・購入時: 回収・リサイクルが保証されている製品(国内メーカーやJBRC会員企業の製品)を選ぶ。
    ・使用時: 衝撃を与えず、高温を避け、異変があればすぐに使用を止める。
    ・廃棄時: 一般ごみに混ぜず、適切な回収先へ出す。
    これらを徹底するだけで、火災リスクは大幅に抑えられます。もう一度、身の回りのバッテリーの使い方を見直してみませんか?
     


     
    この記事に関連するページ
    ・総務省 消防庁:リチウムイオン電池等から出火した火災の調査結果の公表
    ・一般社団法人JBRC:公式Webページ お近くのリサイクル拠点を検索できます。
    ・一般社団法人電池工業会:リチウムイオン二次電池の安全で正しい使い方
     


     
    情熱電力からのお知らせ
    情熱電力では、皆さまの安心・安全な電気生活をサポートするため、省エネ知識だけでなくエネルギー機器の安全管理についても積極的に情報発信を行っています。
    太陽光発電や蓄電池システムをご利用のお客さまにおかれましても、システムを長持ちさせ、かつ安全に運用するためには定期的な点検が欠かせません。
    「安全の上にこそ、豊かな暮らしが成り立つ」。私たちは情熱を持って、皆さまのエネルギーライフを支え続けます。
     
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    ソニーの“貪欲さ”が世界を制す?『鬼滅の刃』に学ぶ日本コンテンツ逆転の「3つのグローバル化」

     
    日本のアニメ
     
    日経ビジネスに気になる記事があったので調べてみました。今や世界中で社会現象を巻き起こしている日本のアニメ。しかし、その裏側で「ビジネスとしての勝ち筋」が劇的に変化していることをご存知でしょうか?
    かつて、日本のコンテンツ海外展開は「ゼロからイチ」を自前で立ち上げようとして苦戦する歴史の連続でした。ところが、ソニーグループをはじめとする現在の主要プレーヤーたちは、驚くほど「貪欲」かつ「戦略的」に世界のマーケットを攻略しています。なぜ『鬼滅の刃』はこれほどまでの規模になったのか。そして、少子高齢化が進む日本が「コンテンツ立国」として生き残るための条件とは何か。アニメジャーナリスト数土直志氏の分析を交え、ビジネスパーソンが知っておくべき「日本企業の新しい戦い方」を解き明かします。
     


     
    ■ 「独占」を捨てて「拡散」を取る、ソニーの鮮やかなマーケティング
     
    『鬼滅の刃』の爆発的なヒットを支えたのは、作品の質もさることながら、ソニーグループ(アニプレックス)による「マーケットの広げ方」にあります。
    通常、配信プラットフォーム(Netflixなど)との契約では「独占配信」による高額なライセンス料を狙うのが定石です。しかし、アニプレックスはあえて独占を避け、複数のプラットフォームで視聴できる環境を整えました。目先の利益よりも「ファンの分母を最大化する」ことに貪欲だったのです。
    さらに、映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』の展開では、これまでの「アニメファン向けイベント」の枠を飛び出し、米国の一般映画・ドラマファンが集まるイベントへも積極的に進出。ターゲットをあえて「薄める」ことで、より広大なエンタメ市場を飲み込む戦略に舵を切っています。
     


     
    ■ 業界を牽引する「三強」の寡占とM&A戦略
     
    現在、日本のアニメビジネスは、特定の分野で圧倒的な支配力を持つ3つの企業がキープレーヤーとなっています。

    企業名 強み・寡占分野 戦略のポイント
    ソニーグループ アニメ配信プラットフォーム 米「クランチロール」買収により、世界最大級のアニメ専用配信網を構築。Netflixに頼らない独自の出口を確保。
    東宝 劇場配給・国内ネットワーク 国内配給の半分以上を掌握。米「GKIDS」買収により、北米での日本アニメ配給網も大幅に強化。
    バンダイナムコHD 玩具・マーチャンダイジング 日本最大でほぼ寡占状態。海外のおもちゃ流通会社を買収し、IP(知的財産)の立体化・販売力を盤石に。

    特筆すべきは、各社が「現地の有力企業を買う(M&A)」ことで、海外展開のショートカットに成功している点です。自社で一から築くのではなく、すでに根を張っている企業を傘下に入れる。このスピード感こそが、今の日本企業に必要な「貪欲さ」と言えるでしょう。
     


     
    ■ 生き残りをかけた「3つのグローバル化」
     
    日本がこれからもコンテンツで覇権を握り続けるために、数土氏は以下の3つのグローバル化が急務であると説いています。
    1.ファンのグローバル化:アニメファンだけでなく、全エンタメファンをターゲットにする。
    2.制作現場のグローバル化:国内の人材不足を補うため、海外の才能を日本に呼び込む。
    3.資金調達のグローバル化:ハリウッドのメジャースタジオに対抗できる規模の資金を世界から集める。
     


     
    まとめ
     
    「日本のアニメはすごい」という精神論の時代は終わり、今は「世界規模のインフラと資金をどう握るか」という冷徹なビジネスの時代に突入しています。ソニーや東宝が見せている、M&Aを駆使した海外攻略は、他の製造業やサービス業にとっても大きなヒントになるはずです。
    「良いものを作れば売れる」から、「売れる仕組み(プラットフォーム)ごと手に入れる」へ。この転換が、日本企業の次なる成長の鍵を握っているようです。
     


     
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