核融合発電の安全性は❓

 
文部科学省のホームページの「核融合について」を見ると、
『核融合エネルギーの特徴
・豊富な資源
燃料となる重水素と三重水素を生成する原料となるリチウムは海中に豊富に存在するため、地域的な偏在がなく、資源の枯渇の恐れがない。
少量の燃料から膨大なエネルギーを取り出すことができる。
・固有の安全性
核融合反応は暴走せず、核分裂と比べて安全対策が比較的容易である。
・高い環境保全性
発電の過程において、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を発生しない。
高レベル放射性廃棄物が発生しない。』
と載っていました。
 
また、核融合研究開発基本問題検討会という機関でも核融合炉の安全研究について考えられているようです。
 

夢の核融合発電って❓

 
核融合発電(かくゆうごうはつでん)とは物質の反応である核融合によって発生されるエネルギーを用いて電力を作る方法のことです。
まだ、実用化はされていませんが、核融合発電は、現行の原子力発電に比べて安全で、燃料が無尽蔵に近い。
実用化すれば原子力発電を置き換え、化石燃料がいらなくなるとの期待がある「夢のエネルギー」だと期待されてます。 
 
現在運転されている原子炉では、核分裂反応を利用しています。
核分裂では、ウランやプルトニウムなどの重い原子核が中性子を吸収して軽い原子核に分裂する際に発生するエネルギーを原子炉で取り出して発電します。
一方、核融合反応は核融合の燃料として、軽くて燃えやすい水素の同位体である重水素と三重水素(トリチウム)を用います。
重水素と三重水素の原子核を融合させると、ヘリウムと中性子ができます。
このとき、反応前の重水素と三重水素の重さの合計より、反応後にできたヘリウムと中性子の重さの合計の方が軽くなり、この軽くなった分のエネルギーが放出されるのです。
また、核融合反応では、少量の燃料から膨大なエネルギーが発生し、例えば、1グラムの重水素−三重水素燃料からタンクローリー1台分の石油(約8トン)に相当するエネルギーを得ることができるそうです。
 
安全性や、デメリットはないのかなど気になります。
次回からはそのあたりを調べてみたいと思います。
 

防災対策

 
日本は地震が多い国なので、日頃から防災意識の高い方が多いかと思います。
食料の備蓄や、避難用グッズなどすでに用意されている方も多いのではないでしょうか。
普段から慣れ親しんでいる自宅でも、震災時、特に夜間の停電時には危険な状態になると考えられます。
 
懐中電灯などを取りに行く道しるべとして、また階段や家具の角などに蓄光テープを事前に貼って置くと、
目印になって役に立つと思ます。
懐中電灯などに貼って各個人の寝室に準備しておくと暗くても場所がわかるようになり、大変便利なようです。
 
真っ暗の状態ではパニックになりやすいので、
パニックにならないように冷静に落ち着いて行動することを心がけましょう。
 
身の安全が確保できたら、次に、電気が復旧したときに事故や火災にならないように
電気ストーブやこたつ、ドライヤー、ミキサー、扇風機、パソコンなど電気機器のコンセントを全て抜きます。
阪神・淡路大震災では電気が復旧したあとに多くの通電火災が発生したそうです。
避難する際はできればブレーカーを落としてから出かけるようにしましょう。
 

燃料電池って何❓

 
燃料電池とは、乾電池などの一次電池や、充電してくり返し使用する二次電池のように、蓄えられた電気を取り出す『電池』とは違って、水素と酸素の電気化学反応により発生した電気を継続的に取り出すことができる『発電装置』です。
 
燃料電池の原理は19世紀の初めにイギリスの科学者によって発見されたそうです。
燃料電池では、水素を燃料として供給し、酸素と水素の間で受け渡される電気を外部へ取り出して発電します。
 
化学反応に伴うエネルギーを電気エネルギーに直接変換することから、発電時のエネルギー効率が高く、水素と酸素の反応により水が生成されるだけで、廃棄物が排出されないことからクリーンな次世代の『発電装置』として期待されています。
 
先日の北佐久郡軽井沢町での20カ国・地域(G20)エネルギー・環境関係閣僚会合の際に開かれたイノベーション展では、会場前に燃料電池車のトラックやバイク、ごみ収集車が並んだそうです。
 

備えあれば憂いなし

 
9月1日は「防災の日」です。
 

いつ起きてもおかしくないと言われる南海トラフや首都直下などの大地震
私たち社会人が普段、1日の多くの時間を過ごす場所は職場です。
通勤中に被災する恐れもなきにしろあらずですが、ご自宅での備えは万全でも、会社などで備蓄されている会社はまだ少ないのではないでしょうか?
9月1日のこの「防災の日」を前に職場でも一人一人が自らの身を守れるよう、備えたいものですね。
 
備えておくと良い防災グッズ、調べてみると・・
 
◎飲料水(500mlペットボトル2本以上)
 
◎非常食(栄養補助ビスケットやゼリー)
 
◎懐中電灯 乾電池式充電器 携帯電話ラジオ
 
◎ヘルメット(防災頭巾)
 
◎ビニール袋
 
◎マスク
 
◎携帯トイレ
 
などなど、挙げればキリがありませんが(^_^;)…
 
これを機に、今一度ご自宅の災害グッズ、避難場所の確認など、ご家族でされてみるのもいいかもしれません。
 

日本には電線が多い❓

 
電線を電柱で支える方法は架空配電といいます。
ヨーロッパやアメリカなど日本以外の先進国では地下に地中ケーブルを埋設する地中配電が主流のようです。
 
違いは歴史的な背景にあるようです。
ロンドンで無電柱化が話題になったのは、19世紀の産業革命の頃です。この時代は、それまでの中世都市の名残が大きく変化しました。都市内に工場が集まり、そこで働く勤労者が集中し、それまでの秩序が崩れ去ったのです。夜間の犯罪対策が深刻な問題となり、安全な街づくりのために夜間照明の普及が提言されました。その際、ガス灯を採用するのか、電灯を採用するのかが対立したのです。既にガスは地中化されており、地中化のコストを負担していました。しかし、電気は架空線のままであり、地中化を負担していませんでした。ガスだけ負担が重いのは不公平、電気も地中化すべきである、との世論が高まり、地中化の制度が確立されました。以来、一貫して電柱を立てるということはありませんでした。
また、アメリカのニューヨークでは、また違った歴史があります。ニューヨークでは19世紀前半に電気利用の発達が進みました。発明王エジソンが活躍したのもこの頃です。すると、電線が街中を覆うという事態が発生しました。当時の電線は裸線です。感電により多くの死者が発生するという社会問題にまで発展しました。そこで現状打破のために、19世紀末に地中化の方向にシフトチェンジしたのです。それ以降、電柱が建てられることはありませんでした。
 
対照的なのが日本です。我が国で架空線が登場し始めるのは、江戸時代から明治時代になります。近代化の流れと共に電気利用が発達したこと、当時は裸線であったことは、アメリカ・ニューヨークと同じです。ところが、第一次世界大戦後、わが国では被覆技術が進歩して裸線による感電事故が多発しなかったのです。第二次世界大戦の敗戦後、市街地の復旧が喫緊の課題となり、安定・廉価な電力の需要が高まりました。そして、架空線が疑問なく取り入れられ現代に至っているそうです。
 
日本で地中配電が進まない理由として、電線を地中に敷設すると、電柱を使うよりも費用がかかること、すでに埋まっているガス管、水道管とのかねあいや権利のことなども非常に複雑なこと、さらに周辺の商店や住民、経産省、国交省、総務省などの監督官庁も関わってくるため、とかく多くの人々、団体が足並みをそろえなければ工事が進められないのです。
 
また、地中線の方が災害に強そうですが、復旧が早いのは架空線です。
地上にある電線は、断線箇所がすぐに見つけられます。しかし、地中線はどこが断線しているのか分かりづらく、掘り返して作業をしないと復旧できません。
 

アースって何❓

 
冷蔵庫や電子レンジなどについている緑色の線ですが、繋いでいないという方が意外といらっしゃるそうです。
 
アースは、正式な名称を「アース線」といいます。
アースとは日本語で「大地」「接地」といいます。
アース線は、万が一漏電したときに電気を大地に逃がす役割があります。
アースの先には銅板や銅棒などが埋まっていて、大部分の電気がそこから流れていく仕組みになっています。
 
家電のアースを接続しなかった場合、漏電による被害はどのようなものがあるのでしょうか。
漏電の原因は、電線が傷ついたり、老朽化して被覆がはがれるなどのケースがほとんどのようです。
電気は電線やケーブルなど電気を通しやすい物質の中を通って流れています。
これら電線やケーブルには、外に電気が漏れないように、通常は絶縁という電気を通しにくい物質で覆われていますが、
この絶縁が傷ついていたり、劣化していたりすると、電線やケーブルの正常な電気の通り道以外にも電気が流れ出てしまいます。
これが「漏電」という現象です。
 
漏電すると電力が損失するだけでなく、感電や火災など深刻な事故につながります。
漏電の被害はどれもひどい場合は死につながる恐ろしいものばかりです。
 
洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、エアコンなどは水気や湿気のある場所で使用することの多く、漏電する可能性が高いそうです。
 
また、アース線には電磁波や静電気といったノイズを遮断し抑制することにより、電気製品の動作を安定させる役割も持っています。
漏電対策だけでなく、電気製品には必要なアース線ですので、今一度付いているかきちんと確かめてみましょう。
 

電力化率って何❓

 
電力化率とは、石炭・石油・天然ガス・水力・原子力などの1次エネルギー需要に占める、発電に要したエネルギーの割合のこと。
エネルギー需要の電力シフト傾向を示す指標です。
(ただし、発電の際に相当量の発電ロスが生じるため,最終需要段階での電力利用割合を示すものではなく,1次エネルギー需要のうちの電力向けエネルギー投入の割合を示すものである。)
 
生活水準の向上によって、快適な生活が求められ、冷暖房をはじめとして生活における電気の役割はますます大きくなっています。
またコンピュータや通信など IT革新による高度情報化社会の進展により、産業、生活のあらゆる側面で、電気の役割は増しています。
世界全体でもそうですが、日本においても電力化率は高まり、1970年では26%だったのが現在では40%以上となっています。(2016年度では45%、資源エネルギー庁)
 

地球温暖化対策と電力化率

 
電力化率が高くなることは、地球温暖化対策になると考えられています。
地球温暖化とは、人間活動の拡大により二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素などの温室効果ガスの大気中の濃度が増加し、地表面の温度が上昇することをいいます。
 
電気の利用が温暖化対策として期待される理由は、供給側において、原子力・再エネ・高効率火力発電等の低炭素技術があるからです。
二酸化炭素を大規模に削減しようとすると、電力の低炭素化と、電力化率の向上がその主要な手段となると考えられているそうです。
電力化率が高くなるほど、二酸化炭素濃度が低くなることは、世界の研究者間でほぼ共通した認識だそうです。
 
また、地球温暖化対策にはエネルギーそのものを使い過ぎないよう低炭素住宅や建築物の選択、省エネルギー機器への買換え、次世代自動車の活用、エコドライブの推進、公共交通機関や自転車の利用促進、カーボン・オフセットの実施、電力の排出原単位の小さい電気の選択等により、低炭素ライフスタイルへの転換を進めるとともに、二酸化炭素の吸収効果のある森林づくりや緑化運動に参加したりと様々な取り組みが挙げられます。
 

今日は何の日?

 
1993年(平成5年)の今日は、東京で東日本最大のつり橋「レインボーブリッジ」が開通した日だそうです。
「レインボーブリッジ」の名前は「虹の橋」という意味、一般公募により決められた愛称で、正式名称は「東京港連絡橋」だそうです。
様々な記念日によっては特別なライトアップが行われる事もあるようです。
 
そんなレインボーブリッジ、現在、ライトアップ照明設備においてLED化する更新工事を行っている最中だそうですが、このライトアップに使われている照明は、無電極ランプといい、普通のLED照明よりも目に優しい光で、まんべんなく照らすことができ、一般的にLED照明の寿命は40,000時間と言われているのに対して、無電極ランプの寿命は60,000時間~100,000時間にもなるそうです。
 
無電極ランプはこの長寿命を活かし、交換することが難しい場所に最適なランプとして活躍しているようです。
 
私も車で渡った事はあるのですが、このレインボーブリッジには 片道20分から30分ほどで歩いて渡ることができる遊歩道があるそうで、いつか渡ってみたいと思っています(^-^)v