再生不能エネルギー

使えばなくなる資源を使うエネルギーを「再生不能エネルギー」というそうです。
石油や石炭、天然ガスやウランがそれにあたります。

石油や石炭、天然ガスといった動植物の死骸などが何億年もの長い長い年月の間に変化してできた化石燃料はあとどのくらい利用することができるのでしょうか。
また原子力発電に使われるウランはあとどのくらいの埋蔵量があるのでしょう?

エネルギー資源確認埋蔵量とは、現時点で確認されている経済的、合理的な範囲で採掘可能なそれぞれの資源の埋蔵量を年間の生産量で割ったもので、「このまま使い続けるとあと何年資源を採取できるか」という数字です。
このエネルギー資源確認埋蔵量は、石炭が約100年、石油、天然ガスは50年ほどと見られています。ウランについてはいろいろな意見もあるようですが十分にあるとはいえないという見解もあるようです。
今後、新たな油田や鉱山が発見されたり、技術革新によってこの数字が変わっていく可能性はありますが、化石燃料がいつかは尽きてしまう「限りある資源」であることに変わりはないのです。

世界と日本の発電方法

2015年のIEA(国際エネルギー機関)の調査によると、
世界全体における電力のエネルギーは、石炭が39.2%、石油が4.1%、天然ガスが22.8%、
原子力が10.6%、水力が16.3%、地熱が0.3%、太陽光が1.0%、太陽熱が0%、風力が3.4%、
潮力が0%、バイオマスが1.8%、廃棄物が0.4%、その他が0.1%。

世界全体の傾向としては、パリ条約の締結により化石燃料である石炭を減らす動きがありますが、
日本は原子力発電が2009年の東日本大震災以降、急激に減少し、天然ガスや石炭などの火力発電量が増加しています。

原子力発電に関しては、日本の東日本大震災での被害以降は、ドイツやベルギー、スイスが期限付きで原子力発電廃止、
スペインやフランスも原子力発電を減少させるという考えになってきました。
そして、注目されているのが再生可能エネルギーです。
経済大国となった中国やインドは、石炭の火力発電による大気汚染問題があるので、
石炭を減らし太陽光発電と風力発電を広げていく計画があるようです。

日本の発電の主要電源は、1965年頃までは水力、1973年の第一次オイルショックまでは石油、
そしてその後は石油に変わって石炭とLNG、そして原子力が担っていました。
2016年時点で、割合が最も大きなものがLNGで42.2%、その他、石炭と石油を合わせた火力発電で、
実に83.8%を占めています。
日本の歴史の長い水力発電は一般水力と揚水発電を合わせて7.6%。
一方、期待されている再生可能エネルギーは6.9%でした。

その後、これからどのように変化していくのでしょうか。

部屋干しの生乾き臭対策 その2

洗濯前のお洗濯物もモラクセラ菌が増殖してしまいます。
よごれた洗濯物を、洗濯カゴではなく洗濯槽の中にポイッと入れてしまうというかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
汗やホコリでよごれた洗濯物を、洗濯槽の中に閉じ込めてしまうと、中で蒸れてモラクセラ菌が増殖して【4メチル3ヘキセン酸】という生乾き臭が出てきてしまうのです。

洗濯物は直接洗濯槽には入れず穴がたくさんある洗濯カゴを用意して、その中に入れるようにしましょう。
洗濯カゴは洗濯槽の中よりは通気性が良いので、モラクセラ菌もあまり増殖しないそうです。
さらに、週末などにまとめてお洗濯されるという方は、タオルなど濡れたものと濡れていないものを別々の洗濯カゴに入れておき、
なるべく濡れたものだけでも早くお洗濯するといいようです。

生乾き臭は乾いている時よりも濡れた時に強く臭いを感じるので、洗濯物を取り込んだ時には臭わなくても、濡れた顔をタオルで吹くと湿るので臭いが出てくるのです。
ついてしまった生乾き臭には酸素系漂白剤を使用するといいようです。

部屋干しの生乾き臭対策

生乾き臭の原因は、モラクセラ菌という常在菌が増殖する経過で出す排泄物だそうです。
モラクセラ菌は、水分と皮脂をエサにして増殖するので、
洗濯物の皮脂をしっかりと取り除くことと、早く乾かすことが生乾き臭対策になります。

皮脂は35℃から溶け始めるそうなので、洗濯の際に35~40度のお湯を使うとより皮脂を落とすことができます。
脱水時間は普段よりも長めにするといいようです。
干す時の工夫としては、前回もご紹介しましたように部屋干しした洗濯物の下にくちゃくちゃに丸めた新聞紙を置き、
さらに扇風機などで洗濯物に風を当てるとより早く乾きます。

洗濯してから5時間以内に渇くようにすると生乾き臭が発生しないそうです。

核融合発電の安全性は❓

文部科学省のホームページの「核融合について」を見ると、
『核融合エネルギーの特徴
・豊富な資源
燃料となる重水素と三重水素を生成する原料となるリチウムは海中に豊富に存在するため、地域的な偏在がなく、資源の枯渇の恐れがない。
少量の燃料から膨大なエネルギーを取り出すことができる。
・固有の安全性
核融合反応は暴走せず、核分裂と比べて安全対策が比較的容易である。
・高い環境保全性
発電の過程において、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を発生しない。
高レベル放射性廃棄物が発生しない。』
と載っていました。

また、核融合研究開発基本問題検討会という機関でも核融合炉の安全研究について考えられているようです。

夢の核融合発電って❓

核融合発電(かくゆうごうはつでん)とは物質の反応である核融合によって発生されるエネルギーを用いて電力を作る方法のことです。
まだ、実用化はされていませんが、核融合発電は、現行の原子力発電に比べて安全で、燃料が無尽蔵に近い。
実用化すれば原子力発電を置き換え、化石燃料がいらなくなるとの期待がある「夢のエネルギー」だと期待されてます。 

現在運転されている原子炉では、核分裂反応を利用しています。
核分裂では、ウランやプルトニウムなどの重い原子核が中性子を吸収して軽い原子核に分裂する際に発生するエネルギーを原子炉で取り出して発電します。
一方、核融合反応は核融合の燃料として、軽くて燃えやすい水素の同位体である重水素と三重水素(トリチウム)を用います。
重水素と三重水素の原子核を融合させると、ヘリウムと中性子ができます。
このとき、反応前の重水素と三重水素の重さの合計より、反応後にできたヘリウムと中性子の重さの合計の方が軽くなり、この軽くなった分のエネルギーが放出されるのです。
また、核融合反応では、少量の燃料から膨大なエネルギーが発生し、例えば、1グラムの重水素−三重水素燃料からタンクローリー1台分の石油(約8トン)に相当するエネルギーを得ることができるそうです。

安全性や、デメリットはないのかなど気になります。
次回からはそのあたりを調べてみたいと思います。

防災対策

日本は地震が多い国なので、日頃から防災意識の高い方が多いかと思います。
食料の備蓄や、避難用グッズなどすでに用意されている方も多いのではないでしょうか。
普段から慣れ親しんでいる自宅でも、震災時、特に夜間の停電時には危険な状態になると考えられます。

懐中電灯などを取りに行く道しるべとして、また階段や家具の角などに蓄光テープを事前に貼って置くと、
目印になって役に立つと思ます。
懐中電灯などに貼って各個人の寝室に準備しておくと暗くても場所がわかるようになり、大変便利なようです。

真っ暗の状態ではパニックになりやすいので、
パニックにならないように冷静に落ち着いて行動することを心がけましょう。

身の安全が確保できたら、次に、電気が復旧したときに事故や火災にならないように
電気ストーブやこたつ、ドライヤー、ミキサー、扇風機、パソコンなど電気機器のコンセントを全て抜きます。
阪神・淡路大震災では電気が復旧したあとに多くの通電火災が発生したそうです。
避難する際はできればブレーカーを落としてから出かけるようにしましょう。

燃料電池って何❓

燃料電池とは、乾電池などの一次電池や、充電してくり返し使用する二次電池のように、蓄えられた電気を取り出す『電池』とは違って、
水素と酸素の電気化学反応により発生した電気を継続的に取り出すことができる『発電装置』です。

燃料電池の原理は19世紀の初めにイギリスの科学者によって発見されたそうです。
燃料電池では、水素を燃料として供給し、酸素と水素の間で受け渡される電気を外部へ取り出して発電します。

化学反応に伴うエネルギーを電気エネルギーに直接変換することから、発電時のエネルギー効率が高く、水素と酸素の反応により水が生成されるだけで、廃棄物が排出されないことからクリーンな次世代の『発電装置』として期待されています。

先日の北佐久郡軽井沢町での20カ国・地域(G20)エネルギー・環境関係閣僚会合の際に開かれたイノベーション展では、会場前に燃料電池車のトラックやバイク、ごみ収集車が並んだそうです。

備えあれば憂いなし

9月1日は「防災の日」です。

いつ起きてもおかしくないと言われる南海トラフや首都直下などの大地震

私たち社会人が普段、1日の多くの時間を過ごす場所は職場です。

通勤中に被災する恐れもなきにしろあらずですが、ご自宅での備えは万全でも、会社などで備蓄されている会社はまだ少ないのではないでしょうか?

9月1日のこの「防災の日」を前に職場でも一人一人が自らの身を守れるよう、備えたいものですね。

備えておくと良い防災グッズ、調べてみると・・

◎飲料水(500mlペットボトル2本以上)

◎非常食(栄養補助ビスケットやゼリー)

◎懐中電灯 乾電池式充電器 携帯電話ラジオ

◎ヘルメット(防災頭巾)

◎ビニール袋

◎マスク

◎携帯トイレ

などなど、挙げればキリがありませんが(^_^;)…

これを機に、今一度ご自宅の災害グッズ、避難場所の確認など、ご家族でされてみるのもいいかもしれません

日本には電線が多い❓

電線を電柱で支える方法は架空配電といいます。
ヨーロッパやアメリカなど日本以外の先進国では地下に地中ケーブルを埋設する地中配電が主流のようです。

違いは歴史的な背景にあるようです。
ロンドンで無電柱化が話題になったのは、19世紀の産業革命の頃です。この時代は、それまでの中世都市の名残が大きく変化しました。都市内に工場が集まり、そこで働く勤労者が集中し、それまでの秩序が崩れ去ったのです。夜間の犯罪対策が深刻な問題となり、安全な街づくりのために夜間照明の普及が提言されました。その際、ガス灯を採用するのか、電灯を採用するのかが対立したのです。既にガスは地中化されており、地中化のコストを負担していました。しかし、電気は架空線のままであり、地中化を負担していませんでした。ガスだけ負担が重いのは不公平、電気も地中化すべきである、との世論が高まり、地中化の制度が確立されました。以来、一貫して電柱を立てるということはありませんでした。
また、アメリカのニューヨークでは、また違った歴史があります。ニューヨークでは19世紀前半に電気利用の発達が進みました。発明王エジソンが活躍したのもこの頃です。すると、電線が街中を覆うという事態が発生しました。当時の電線は裸線です。感電により多くの死者が発生するという社会問題にまで発展しました。そこで現状打破のために、19世紀末に地中化の方向にシフトチェンジしたのです。それ以降、電柱が建てられることはありませんでした。

対照的なのが日本です。我が国で架空線が登場し始めるのは、江戸時代から明治時代になります。近代化の流れと共に電気利用が発達したこと、当時は裸線であったことは、アメリカ・ニューヨークと同じです。ところが、第一次世界大戦後、わが国では被覆技術が進歩して裸線による感電事故が多発しなかったのです。第二次世界大戦の敗戦後、市街地の復旧が喫緊の課題となり、安定・廉価な電力の需要が高まりました。そして、架空線が疑問なく取り入れられ現代に至っているそうです。

日本で地中配電が進まない理由として、電線を地中に敷設すると、電柱を使うよりも費用がかかること、すでに埋まっているガス管、水道管とのかねあいや権利のことなども非常に複雑なこと、さらに周辺の商店や住民、経産省、国交省、総務省などの監督官庁も関わってくるため、とかく多くの人々、団体が足並みをそろえなければ工事が進められないのです。

また、地中線の方が災害に強そうですが、復旧が早いのは架空線です。
地上にある電線は、断線箇所がすぐに見つけられます。しかし、地中線はどこが断線しているのか分かりづらく、掘り返して作業をしないと復旧できません。