【節電】待機電力(待機時消費電力)家電の電気コードはコンセントから抜くべきか?

 
待機電力とは、
家電製品が使用されていない状態でもコンセントに接続されていることで発生する微少な電力を指し
待機電力はリモコン操作やタイマー機能・モニター表示など、
家電製品がすぐに使用できるようにスタンバイしている状態や機能を維持している状態によって発生します。
また、スマートフォンやパソコンの充電器などのように常にコンセントに差しっぱなしにしておく必要がない製品でも、
コンセントに差している限りは待機電力を消費します。
 
資源エネルギー庁の省エネ性能カタログ2019年版によると
家庭1世帯あたりの待機時消費電力量は平均で228kWh/年(電気料金では約6,160円/年*)で
これは家庭の1世帯あたりの全消費電力量(4,432kWh/年)の5.1%に相当する。
*電力量1kWhあたり27円(税込)として算出。
 
また、同カタログによると
① 使わないときは機器本体の主電源スイッチをオフにすると、待機時消費電力量を約19%削減できる。
② 使っていないときに機器のプラグをコンセントから抜いても機能的に問題が無い機器について、
 使わないときにプラグを抜くようにする、あるいは節電タップなどを利用して節電すれば、
 年間の待機時消費電力量を約49%削減できる。
とされています。
 
ちなみに、待機電力が大きい家電のランキングを見てみると
(平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業 (待機時消費電力調査)報告書概要を 参照)
家庭の全待機時消費電力量を100%とした場合に、
ガス温水器(ガス給湯器とガス給湯付き風呂釜を含む)が全体の19%を占め、
次いでテレビ(10%)、冷暖房兼用エアコン(8%)、電話機(8%)、BD・HDD・DVDレコーダー(6%)、
パソコン(4%)、電子レンジ・オーブンレンジ(3%)、パソコンネットワーク機器(3%)、
インターホンセット(2%)、その他(32%)となっています。
 
しかし、冷蔵庫やレコーダーなど用途上電源をOffにしたり、コンセントを抜くことが難しい機器もあり
そう言われてもという方も多いと思いますので
待機電力を減らしやすく、電気代の節約に繋がやすい機器を3つご紹介します。
〇 エアコン
一番簡単に待機電力を節約できるのがエアコンです。
エアコンは使う季節と使わない季節がはっきりしていますので
使わない季節にはコンセントから抜いてしまうことで待機電力をカットすることができます。
〇 携帯電話・スマートフォンなどの充電器
各種の充電器の待機電力はそれほど多くはありませんが待機電力がカットしやすい家電のひとつです。
充電器そのものが小さなタイプが多いので手軽にコンセントから抜くことができるのもポイントです。
〇 パソコンの周辺機器
パソコンを使わないときはモニターなどの周辺機器の電源もオフにすることで待機電力を節約することができます。
スイッチ付きの電源タップを利用すればパソコン周りすべての通電状態を一括でOffすることも可能です。
 
それぞれ絶大な効果というわけにはいかないかも知れませんが、
コンセントを抜いておけばパソコンなどは落雷の事故から機器を守れるというメリットもありますし
機器を使用しない状態で電力を消費してももったいないと思いますので
心がけていただければ電気代削減や省エネにつながります。
 
と。今回は待機電力について書きましたが、
資源エネルギー庁のHPに省エネの方法を具体的に紹介したページがあり
機器別の省エネ情報がまとめられていましたのでコチラもご参考になさってはいかがでしょうか。
資源エネルギー庁の省エネポータルサイト(リンク)
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/index.html#konkyo