出力抑制(制御)についての第6回
今回は実際に出力抑制がどの程度起きているのかについてです。
離島を除き、日本で出力抑制がはじめて行われるようになったのは九州エリアです。
2018年10月以降九州エリアでは出力抑制が頻繁に発生し
北海道、東北、四国、沖縄エリアでは2022年度から
北陸、中部、関西エリアでも2023年度から出力抑制が実施されていて
出力抑制が実施されていないのは東京エリアのみです。
それでは実際に出力抑制がどの程度起きているのか?
資源エネルギー庁に「再エネ出力制御の実施状況等」という資料がありました。
ちなみに出力制御率はどの程度の発電量が出力抑制によって失われたかを示す値です。
※ 出力制御率[%]=変動再エネ出力制御量[kWh]÷(変動再エネ出力制御量[kWh]+変動再エネ発電量[kWh])×100
<2023年まで実績>
<2024年見通し>
(出典:資源エネルギー庁 総合資源エネルギー調査会 2024年3月11日資料)
2つの資料を見比べてみると各エリアともに2023年⇒2024年で出力制御は増えていて
今後も出力抑制(制御)は増えそうなのですが・・・。
とはいえ、日本は2050年までにカーボンニュートラル(脱炭素社会)をめざすと表明し
国としていまのところ再エネを推進していますので出力抑制量の低減は大きな課題です。
次回はこのとても”もったいない”出力抑制をどのように低減するか!について書きたいと思います。
投稿者: webadmin
ホームページリニューアルのお知らせ
いつもご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、皆様により快適にご利用いただけるよう当社のホームページをリニューアルいたしました。
今回のリニューアルではより使いやすいホームページを目指して、
デザインとページの構成を見直し、新規機能を追加いたしました。
またスマートフォンやタブレットでの表示に対応しておりますので、デバイスを問わずにいつでも閲覧いただけます。
今回のリニューアルにより、皆様にとってより使いやすく、役立つ情報を提供できるよう努めてまいります。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
【解説!】再生可能エネルギーの出力抑制⑤
ここ数回にわたって、再生可能エネルギーの出力抑制について書きました。
今回は、5回目出力抑制のスケジュールについて
ある一般送配電事業者(例:○○電力パワーグリッド/送電網の管理者)のWebページに掲載されている情報を例にします。
◇ 前々日 17時頃
一般送配電事業者(例:○○電力パワーグリッド)が気象予測をもとに太陽光発電や風力発電の発電量を算出し
太陽光発電・風力発電設備に対し出力抑制を実施する可能性についてホームページ公表します。
◇ 前日 12時頃
一般送配電事業者は前日から当日にかけ、より細かく想定発電量を計算した上で、
エリア需要の予測と照らし合わせながら需給計画を策定し
再生可能エネルギー出力抑制量についての想定も行います。
17時頃
現地操作が必要な「オフライン発電所(出力抑制機能付パワーコンディショナーが未設置)」の発電事業者に
自動電話・メールを配信し出力抑制の指示を出します。
一方、「オンライン発電所(出力抑制機能付パワーコンディショナ設置済)」の発電事業者には
出力制御を実施する旨をホームページに掲載します。(出力抑制指示)
◇ 当日 6時頃
気象データをもとに当日の需給バランスを策定し
可能な場合は前日指示した出力抑制指示の一部を解除します。
実需給時までに
出力抑制対象の発電設備へ出力抑制情報を配信します。
出力抑制については時系列でこのような流れでやりとりがなされるようです。
当事者の方によると出力抑制の連絡が来ると
「”またか・・・”と結構がっくりする」ようです。
投資をして入るはずのものが入らないのですから「がっくり」なのは理解できます。
全天候型人工芝フィールドオルソニオ
昨年、地元還元・地元貢献活動の一環として
一般社団法人MOSC 百瀬整形外科スポーツクリニックさんの
「医療とサッカーの予防医学を展開する、全天候型人工芝フィールド新設へ」というプロジェクトの
クラウドファンディングに参加させていただきました。
あれから1年が経ちクラウドファンディングその後の報告が
発起人の 百瀬 Dr.から届きましたのでこちらのページで共有させていただきます。
全天候型人工芝フィールド【 ORSONHO オルソニオ 】
「 医療×サッカーの予防医学を展開する、全天候型人工芝フィールド新設へ 」
(https://readyfor.jp/projects/MOSC2023/announcements/326427)
クラウドファンディングのその後なんて報告をいただけるとなんだかうれしいものですね。
また、報告を拝見すると様々なシナジー効果が生まれているようで
百瀬 Dr.のチャレンジに協力させてもらえてよかったと思えます。
報告ページの冒頭に
「人工芝フィールドは、リハビリ室の一部として利用しています。クリニックで治療を行う患者様の動作チェックやアスレチックリハビリテーションに利用され、患者様は理学療法士やトレーナーと一緒にケガからの回復具合と動作を確認できるので、安心してトレーニングに復帰できると好評です。」
と書かれていましたが、隣にクリニックがあるというのはプレイヤーや患者さんにとって本当にとても安心な環境ですよね。
じわじわではありますが・・・。
弊社もお客さまのお役に立てるようなシナジーを生み出すため新しい挑戦を進めておりますので
リリースできる状況になりましたらお客さまにご案内させていただきます。
お披露目会の時の画像です。
【解説!】再生可能エネルギーの出力抑制④
こんにちは。
再生可能エネルギーの出力抑制についての4回目今回は出力抑制の方法についてです。
そもそも、太陽光発電所や風力発電所を保有する事業者に対しては
”原則的に”出力抑制機能付パワーコンディショナー(通称:パワコン)の設置が義務付けられています。
出力抑制機能付パワーコンディショナーを設置すると、
一般送配電事業者(送電網の管理をする会社 例:○○電力パワーグリッド)から出力抑制の指令によって
遠隔で太陽光発電所のパワコンを操作し出力抑制が実施できるようになります。
またこの出力抑制機能付パワコンの設置により、
例えばある発電所の出力抑制を行う場合
太陽光発電所の出力を午前11時00分から12時00分までは30%にし、
12時00分から13時30分までは0%に、13時30分から16時までは50%にするなど
発電所毎の柔軟な出力抑制が可能になります。
このような方法で出力制御が実施され出力抑制が行われると
その分売電がストップされ売電収入が減少してしまうので
発電所の設置者からすればできるだけ出力抑制されたくないという感情を持つのは当然だろうと思います。
当社が本社を置く長野県は太陽光発電が盛んな地域ですので
実際に、お客さまからこの出力抑制(制御)に関するご意見や質問を頂戴する機会が増えています。
【解説!】再生可能エネルギーの出力抑制③
優先給電ルールについて
再生可能エネルギーの出力抑制についての続きです。
需要との調整や送電容量の制限を理由に実際に出力抑制を行う場合
国によって定められた優先給電ルールによって順番に出力抑制が行われています。
① 火力発電の調整(発電量を減らす)
② 揚水発電による調整(需要を増やす)
③ 地域間連携の利用(他エリアへ送電する)
④ バイオマスエネルギーの調整(発電量を減らす)
これらの方法でも調整しきれない場合
⑤ 太陽光と風力の抑制が行われます。
ということで、ここに書いたように国によって優先給電ルールは決められて運用されているようですが
私が聞く限り何度も出力制限を受けた太陽光発電所のオーナーは納得がいっていないご様子です。
(ごもっともだと思います。)
自然エネルギー財団のWebページに関連するコラムがあったのでリンクを貼っておきます。
https://www.renewable-ei.org/activities/column/REupdate/20190426_2.php(リンク)
この件については、また、続きを書くと思います。
【解説!】再生可能エネルギーの出力抑制②
先日、再生可能エネルギーの出力抑制について書きました。
今回はその続きです。
「電力をただで捨ててしまうことになる」のになぜ出力抑制が行われるのか。
理由① 需要との調整(バランス):
再生可能エネルギーの出力は太陽光や風の状況によって変動するため電力需要とのバランスを保つために調整力が必要で
調整力の役割は火力発電が担っていますが、火力発電による調整にも限界があり
昼間火力発電の出力を抑え過ぎてしまうと、
需要が増加する夕方から夜に間に合うように出力を引き上げることができなくなるため出力抑制を行う必要がある。
理由② 送電容量の制限(容量):
再生可能エネルギー発電所が設置された地域には送電線の容量に制限があり、
送電線が過負荷になると電力の損失や送電線のダメージが発生する可能性があるため、
再生可能エネルギーの出力を抑制して送電線の容量を超えないようにする必要がある。
ここまではどのサイトでも説明されている「出力抑制」についての説明なのですが
弊社ではこれに加えて③の理由も関係しているのではないかと思っていて
私見として、
③ 電力市場への影響:
再生可能エネルギーの急激な出力変動は電力市場にも影響を与える可能性があり、
需要と供給の不均衡から大きな電力価格の変動を起こします。
つまり、再生可能エネルギーが電力需要に比べて多くなり過ぎると
電気が余る状態になるため電力が安値で取引されることになります。
このため、
電力市場の安定性を保つために再生可能エネルギーの出力を調整する必要がある。
大手電力会社や経済産業省では出力抑制の説明として
概ね① 需要との調整と② 送電容量の制限を上げていますが
③ 電力市場への影響も出力抑制を行う要因のひとつではなかろうかと考えています。
再生可能エネルギーの出力抑制についてまた続きを書きたいと思います。
【告知】アンバサダー大和哲也選手の次戦のお知らせ②
情熱電力のアンバサダー大和哲也選手の次戦の対戦相手が変更に!?
そんなこともあるんですね~
理由は大和選手によると「諸事情」だそうですが
【 大和哲也選手より告知 】
2024年6月30日(日)
名古屋国際会議場
13:00〜 開始
僕の試合はメインで19:30ぐらいだそうです!
また今大会は会場にタイ料理の出店などもされる大会で、小さなタイフェスの様な大会です!
VIP 35,000円 座席+テーブル 柵内
SRS 25,000円 柵内
RS 12,000円 柵外1列目
アリーナA 6,500円
アリーナB 6,000円
階段A 6,500円
階段B 6,000円
自由席 3,500円
情熱電力も会場で応援します!!
【解説!】再生可能エネルギーの出力抑制①
弊社の本社がある長野県は太陽光発電設備が多く存在しており
お客さまとの会話の中で「出力抑制された!」という話題があがることが多くなりました。
そこで今回は「再生可能エネルギーの出力抑制」について取り上げます。
再生可能エネルギーの出力抑制は太陽光発電や風力発電による発電量が
各エリアの電力需要に比べて多くなり過ぎるときに「出力抑制」が実施されています。
出力抑制は、
一般送配電事業者(発電所で生み出した電力を消費者に届ける役目を担う事業者)の指示により
発電事業者が太陽光発電所や風力発電所の出力を抑制する仕組みなのですが、
この出力抑制に対して発電者に補償はないため発電事業者は売電によって得られたはずの利益が手に入りません。
さらに、出力抑制によってせっかく発電した再生可能エネルギー電力をただで捨ててしまうことになるのです。
「電力をただで捨ててしまうことになる」のになぜ出力抑制が行われるのか。
経済産業省 資源エネルギー庁に「出力制御について」というページがありました。
『 https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/grid/08_syuturyokuseigyo.html 』
このページでは
”出力制御には、① 需給バランスによるものと、② 送電線の容量(電力系統の安定性を含む)によるものがあります。”と
説明されています。
というところで、ちょっと長くなりそうなので
次回、【解説!】再生可能エネルギーの出力抑制② 以降へ つづく。
【告知】アンバサダー大和哲也選手の次戦のお知らせ
弊社、情熱電力のアンバサダーを務める大和哲也選手の対戦が決定しました。
大和哲也選手の再出発!ぜひご注目ください🎵
『Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.10』
2024年6月30日(日) 名古屋国際会議場イベントホール対戦相手が決まりました‼️
<対戦相手>
ヨードセクサン・ロットスワイチャットジェーン選手 年齢20歳 戦績58戦39勝18敗1分 身長180cm